無謀なイタリア語に英語 | HEAVEN

無謀なイタリア語に英語

「河村隆一楽曲封印」から半年

昨日パルテノン多摩でソロを決行

新しい持ち歌は無く

深夜枠のテレビタイアップ曲のみのソロツァーだ


当初から言い訳のごとくの

カラオケバージョンと謳ったこのコンサート

チケットも2枚貰い

片道2時間の距離を走った

不便なんだこの中途半端な距離

駐車場に車を止めると

河村隆一のカイエンが先に止まっていた


会場はパルテノンだから宮殿だな・・・

な、わけ無い(笑)

バブル時代の建物を思わせる

石作りの貼り、ピンクの柱・・・

ステージは青みのかかった紫


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ペラペラとチラシを捲りつつ雑談

高価な指輪の宣伝に苦笑いし

Tourbillonのチラシは立派な上等紙

河村隆一は焼津市文化ホール独自かの藁半紙

・・・

指輪の宣伝のチラシは要ら無いから

ライブ告知の宣伝チラシを何とかしろ!

とボヤキながらキャストが登場するのを待った


定刻、何気なくバックが登場し

次いで河村隆一が登場

普通に「深愛」を唄い出す

勿論オリジナルでは無い

この後、中盤に

河村隆一の代表曲とも言える

「Love is...」「きらら」「Glass」を一気に唄い上げる

のだが・・・

これもオリジナルとは掛け離れた曲となっていた

それは多分、


もう正当なあの王道


河村隆一の河村節が存在し無くなったのであろう


ソロに成りたての頃のあの歌声

オーケストラとの饗宴の声は過ぎ去ったことなのだ

それともこれからのツアーが

練習となって完成されるのか?

河村自身、公演中に

「ソロ公演最後には完成されたものになる」との発言

↑これには理解不能だ


私が感じた声の質を書くとこうなる

「練習全然して無い!」

この公演のことも含めて声楽の練習をしてい無い

唄が下手になっていた

それは勿論、持ち歌では無いのもあるだろう

しかし彼の持ち歌だけで判断して

彼の唄は私には全くどれも響いてこなかった


要するに感動し無かった


それに付け加え

イタリア音楽に対するお茶目な冒涜

そして自分の音楽以外は知らないという謎

多分、このソロツァーのメインであろう

イタリア語のカバー曲andrea bocelli

Por Ti Volare (Con Te Partiro)

日本語で「君と旅立とう」


サラ・ブライトマンとのデュエットで大ブレイクの

Time to Say Goodbye (Con Te Partiro)

原曲だ

andrea bocelliを今年初めて知ったことを

話す河村隆一に目が点になった

会場の人達が自分と同じレベルの

音楽生活では無いことを良く知ってもらいたい

andrea bocelli

彼は途轍もなく有名である

音楽家として素晴らしい才能を確実に

万人に認められているのである

一部のコアな信者の世界ででわ無くだ


イタリア音楽を「ださい」と言うのは勝手だが

唄の発祥はイタリアなのだ!

ドイツ音楽での唄は曲に合わせて

歌詞を付けていったが

イタリアが世界で一番最初に

歌詞に曲を付け唄ったのだ

イタリアに添乗員を付けて遊びがてらに

曲を書きに行くのはいいが

本質を語るのなら

メインをイタリア音楽にするなら

住んでみて

暮らしてみて

イタリア語を喋って生活してみてからにしてほしい

それほどイタリア語は奥が深いし

その中でのイタリア音楽である


私はイタリアのボルミオという

彼の寄った街と同じスイスの国境近くの町に

2年間住んでいたことがある

山は万年雪で夏でもスキーが出来

当時はトンバというワールドカップの選手が

練習していた山の麓にいた

そこで流行っていた音楽が帰国してから

日本で大ヒットしていたりした

イタリア音楽をポップスでも

コバカにした言い回しは良く無いだろう

そしてもうひとつ


イタリア語をもっと勉強しなさい!


それだけ馬鹿にした発言をしているのなら

発音ぐらい完璧で唄ってほしい

譜面はカタカナの振り仮名付きでは駄目だ

そのカタカナ読みだと別の発音になります


英語の発音も以前からよく無いが

それなら寧ろ日本語だけで唄ってほしい

日本語特有の語尾の綺麗な曲は幾らでもあるのに

態々、不得意な外国語の曲をチョイスするのは・・・

My Way ・・・日本語で唄ってほしかった

布施明のMy Way は私の中で最高なので

ある意味負かしてほしかった(笑)


「蘇州夜曲」 という曲も唄っていたが

河村隆一自身、「難しい」と言っていた曲

しかし、次の「花」の方が難しく聞こえた

滅茶苦茶酷い唄に聞こえて嫌になった

可笑しいです!

あの間、変な唄い方

原曲が可愛そうになった一曲だった


日本語カバーでは

前半に安全地帯の玉置浩二の2曲

「メロディー」「あなたに」
後半に「 きらめきの向こう」 を聞き

坂本九の楽曲「心の瞳」 、RKでの「彼方まで」

最後はアニメの宇宙戦艦ヤマトの確か

劇場版のエンディングだったと思う

沢田研二 「ヤマトより愛をこめて 」


最後の曲が何故?

これなのかが判らない

バラバラの構成で纏まりの無い公演だった

印象に残ったのは

眠くて辛かったことと

ツマンナイよこれ!と感じて見ていたこと


それでも

自分のオリジナルだけでも完璧なら

成功だろうに

それさえも良く無かった

この公演はまだ券がある箇所があるが

もう行か無い


最後に一言

「メンバー紹介はしたほうがいい」

河村隆一だけで演奏しているのでは無いのだから


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