玄米だけがコメ
思想家・食文化研究家であった桜沢如一氏が
「コメの知識とたき方食べ方」という本の中で
書いた、ちょっと考えさせられること。
「コメ」は「コ」と「メ」に分解される。
「コ」は「粉」である。
すなわち、澱粉質の部分である。
「メ」は「芽」である。
すなわち、胚芽の部分であり、芽を出すところである。
この二つの部分が米を構成する。
コメとは「粉・芽」である。
なるほど!面白い考え方ですね。
精米した、みなさんが口にしている白米の一粒を手に
とって見てください。少し窪んだところがあるのがわか
りますよね。
ここが「メ」の抜けた部分です。
つまり、あなたが手にしているのは、「メ」が抜け落ちた、
「コ」だということになります。
白米=コ
玄米=コメ
この説明からは、「コメ」と言えるのは「玄米」だけと
いうことになります。
白米を食べている人はコメではなく、「コ」を食べている
ということになりますよね。
◆玄米と白米
一般的には、玄米と白米の違いを単なる栄養価の違い
としてのみ語られる場合が殆どですが、さらに大きな違
いがあります。
玄米は生きている米である。
白米は死んでいる米である。
お米が「生きている」ということはどういうことなのでしょうか?
水につけておくと「発芽する」ということです。
白米は「腐る」だけです。
そこで、先日、玄米を買って食べてみたのですが、思ったより
けっこう美味しかったです。先入観で、あまり美味しくないと
思っていただけなのかもしれません。
たまには、「玄米」を食べてみませんか?