【世界が変わって見える本】いま、すぐはじめる地頭力【米】 | 本気の本読み:あなたの伝える力を伸ばすグループ運営書評サイト

【世界が変わって見える本】いま、すぐはじめる地頭力【米】

いま、すぐはじめる地頭力/細谷 功
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(細谷功)
1964年 神奈川県生まれ
東京大学工学部原子力工学科卒業
東芝でエンジニアとして8年間勤務
経営コンサルティング会社 アーンスト&ヤング・コンサルティング(ザかティーコンサルティンングの前身)入社
ザカティーコンサルティングディレクター、ビジネスコンサルタント

著書に

『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』
『「WHY型思考」が仕事を変える』

など。


【本紹介】


さて!!
突然ですが、次の10項目の質問に「Yes」「No」でお答えください。

ではどうぞ!!






①毎日の行動パターンが決まっている
②上司や先輩に言われたとおりにしている
③この24時間以内に一度も「なぜ?」と思わなかった
④講義や講演を聞いて質問したことがない
⑤クイズや問題集をやるとすぐに答えを見る
⑥「ブランド品」であれば間違いないと思っている
⑦「どれが大事?」と聞かれると「すべて」と答えることが多い
⑧気がつくと自分ひとりでしゃべっていることがある
⑨自分の経験から判断することが多い
⑩昔話をよくする






どうでしたか?
YESの数はいくつありましたか?



では結果をどうぞ!


YESが3個以下→思考回路フル稼働中
YESが4~7個→思考停止注意
YESが8個以上→思考停止寸前




YESが8個以上の方は要注意です笑



これは本の中で紹介されている、「思考停止度」チェックです。
著者は「考えることをやめている状態」こそが地頭力の最大の敵であると言っています。






「考えることをやめている状態なんてないよ~。いつも何かしら考えているんだから~」


と思われている方。さらに要注意です。
果たして普段の「考えている」は本当に「考えている」なのだろうか?と考えてみてください。




便利な世の中になったおかげで、わからないことがあっても、パソコンが代わりに全部教えてくれます(時々出てこないものもあるかもしれないですが・・・)



誰かが成功したやり方、自分が今まで上手くやってきたやりかたについつい固執してしまう。
「前もこれで上手くいったのだからこれからも大丈夫だろう」と考えてしまう。






それほど考えなくても、機械が代わりに色んなことをしてくれ、困ることもそれほど多くなくなりました。
日常から「考える機会」が少なくなってきている現代だからこそ、より読む価値がある本だと思います。

【内容紹介】

この本は

①地頭力ってどういうものなの?

②地頭力がある人と無い人の違いってどんなところ?

③地頭力を意識するにはどういうことを心がければいいの?

④普段から地頭力を鍛えるにはどうすればいいの?

⑤具体的なトレーニング方法ってどんなの?

⑥地頭力が良いのはわかったけど悪いところとかって無いの?


という流れで進んでいきます。




「思考」

という頭の中の概念を解説するために、わかりやすい例えが使われていたり、イラストが書かれていたりするので非常に頭に入ってきやすく、イメージもしやすいです。


また仕事の時の例えだけでなく、日常での例も多く含まれているので、コンサルティングの仕事などに携わっている人以外でも読みやすい内容になっています。



単なる考える力でもなく、論理思考だけでもなく、あらゆる考える要素を含んでいる「地頭力」
便利な世の中になってきたからこそ、改めて「考える力の大切さ」について知り、学んでおくべきではないかと思います。


【お試し問題とおすすめ本】

では最後に、地頭力を鍛える最高のツールである

「フェルミ推定」

の問題を1つ出したいと思います。

その前に「フェルミ推定とはなんぞや?」ということを、簡単にを説明しておきたいと思います。
もしかすると「フェルミ推定」という言葉は知らなくても、問題は見たことあるという人が多いかもしれません。



《フェルミ推定とは》
「日本に美容室は何軒あるか?」
「日本に郵便ポストはいくつあるか?」
「日本国内に自動車は難題あるか?」

フェルミ推定とは上記のような、パッと見ただけでは検討もつかない荒唐無稽な数や量を自分の頭の中にある情報だけを利用して短時間で算出することをいいます。
物理学者であるエンリコ・フェルミ(1901~1954)が得意としていたことや、自身がシカゴ大学の学生に向けてこういった問題をだしていたことから彼の名前がつけられました。
現在では外資系企業、コンサルティング企業などの面接で使われ、マイクロソフト、Googleの面接試験でも使われていることで有名です。



では問題です。







「日本に電柱は何本あるでしょうか?」







この問題を見て

・パソコンや携帯を使って調べ始めてしまった人

・「え~っと、自分の家の周りには・・・」と考え始めてしまった人

・この問題を見て、「えっ!?無理!?」ではなく、「んっ!?これは面白そうだ!!」と思った「知的好奇心」旺盛な人


ぜひ一度この本を読んでみてください!!

本書には他にもビジネスへの活かし方等についても書かれていますのでそちらもぜひ参考にして頂ければと思います。
この本を読んで面白いと思った方のために、おすすめの本を2冊挙げておきたいと思います。
ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?/ウィリアム パウンドストーン
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成功者の地頭力パズル あなたは、ビル・ゲイツの試験に受かるか?/梶谷 通稔
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併せて読んでみてください!!
では。


いま、すぐはじめる地頭力/細谷 功
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