■2015年度課題発表!!
・6月10日に今年度の2級建築士製図試験の課題が発表されました。
課題は、「3階に住宅のある貸店舗(乳幼児用雑貨店)」〔鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)3階建〕
というものでした。大方の予想通り鉄筋コンクリート造ラーメン構造でした。
3階建ては2009年度課題以来、2度目の出題となりました。前回の課題は「商店街に建つ陶芸作家のための工房のある店舗併用住宅」で近隣商業地域内、準防火地域という要求でした。
要求図書は、1階平面図兼配置図、2階平面図、3階平面図、立面図、断面図、面積表、仕上げ表と主要構造部材表及計画の要点等が要求されています。
これだけをみると作図量的にボリュームがありそうですが、木造に比べると作図量は少ないので図面に自信がない人も時間内に完成させることが出来るでしょう。
ただ、図面がカンタンな分ちょっとしたミスが命取りとなりかねないので重々注意が必要となります。
まず、用途地域ですが、前回の3階建て住宅では近隣商業地域でしたが今回も3階建てということで同様となることが予想されます。この時に準防火地域内に指定されることも予想されますので防火設備である旨の記述と延焼ラインの描き込みが必要となります。
今回は3階のみが住宅になるということなので商業地域の可能性もありますが、この規模なら近隣商業と差はないと考えます。
1・2階が貸店舗(乳幼児用雑貨店)ということなので住居系の用途地域の可能性は低いと思われますがこれも建ぺい率や容積率が変わるくらいだと思われます。
次に要求面積ですが、前回の3階建て住宅の要求では270m2から300m2までですから今年度もこの間が妥当と言えるでしょう。RC造では柱スパンで延べ面積が決まりますのでパターンを覚えてしまえば問題ありません。
3階建てということで法規的に注意が必要なのは道路斜線には配慮しなくてはなりません。また、貸店舗なので要求はないと思いますが店舗部分と住宅部分で行き来が出来るように要求があった場合は防火設備による防火区画が必要です。住宅用の屋内階段やエレベーターを設ける際の竪穴区画については前回の試験では考慮する必要はないとの出題でした。
今回の計画については、店舗併用住宅で1・2階が店舗、3階が住宅となりますのでゾーン分けがキッチリと出来ていなければなりません。道路からのアプローチも明確に分離させる必要があり、店舗用入口と住宅用玄関は出来るだけ離して計画する必要があります。
また、階段も店舗用と住宅用の2か所要求されることが予想されますので注意が必要です。
エレベーターの要求も予想されますのでこの時は1階に住宅用玄関を設けてエレベーターと階段を屋内に設けます。
階段も屋外階段を設けて住宅用玄関が3階というパターンも予想されます。
貸店舗(乳幼児用雑貨店)については1・2階を利用するということもあり、かなりの広さとなりますから客用ゾーンと従業員用ゾーンに分ける必要があります。また、要求によっては搬入用のゾーンも考慮が必要です。
客用ゾーンとしては、売り場、客用便所、授乳室、休憩室(喫茶など)等が予想されます。
従業員用ゾーンでは、倉庫(荷捌き室)、更衣室、休憩室(従業員用)等があります。
従業員は4~6人くらいが予想されます。(貸店舗のため従業員は全て通勤となります。)
住宅部分については、3階のみなので面積としては100m2までが上限になると思われます。この広さなら家族2~4人までと思われます。
屋外施設についても店舗用と住宅用に分ける必要があります。
店舗用としてはスロープ、自転車置場、搬出入経路、駐車スペース、ベビーカー置場等、
住宅用としては、自転車置場、駐車スペース、屋上緑化又は庭園等が予想されます。
RC造3階建てと難しく考えずに2階建ての店舗と平屋建ての住宅という感じで計画して動線をキッチリ分けてやれば難しい課題ではないと思います。
学科を受ける方は学科に集中をしてください。
製図から受験する方は前回の3階建て課題の図面などを描いて練習していただくのもいいと思います。
我々もようやく始動いたしますので通信課題の発表までお待ちください。
crasy
・6月10日に今年度の2級建築士製図試験の課題が発表されました。
課題は、「3階に住宅のある貸店舗(乳幼児用雑貨店)」〔鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)3階建〕
というものでした。大方の予想通り鉄筋コンクリート造ラーメン構造でした。
3階建ては2009年度課題以来、2度目の出題となりました。前回の課題は「商店街に建つ陶芸作家のための工房のある店舗併用住宅」で近隣商業地域内、準防火地域という要求でした。
要求図書は、1階平面図兼配置図、2階平面図、3階平面図、立面図、断面図、面積表、仕上げ表と主要構造部材表及計画の要点等が要求されています。
これだけをみると作図量的にボリュームがありそうですが、木造に比べると作図量は少ないので図面に自信がない人も時間内に完成させることが出来るでしょう。
ただ、図面がカンタンな分ちょっとしたミスが命取りとなりかねないので重々注意が必要となります。
まず、用途地域ですが、前回の3階建て住宅では近隣商業地域でしたが今回も3階建てということで同様となることが予想されます。この時に準防火地域内に指定されることも予想されますので防火設備である旨の記述と延焼ラインの描き込みが必要となります。
今回は3階のみが住宅になるということなので商業地域の可能性もありますが、この規模なら近隣商業と差はないと考えます。
1・2階が貸店舗(乳幼児用雑貨店)ということなので住居系の用途地域の可能性は低いと思われますがこれも建ぺい率や容積率が変わるくらいだと思われます。
次に要求面積ですが、前回の3階建て住宅の要求では270m2から300m2までですから今年度もこの間が妥当と言えるでしょう。RC造では柱スパンで延べ面積が決まりますのでパターンを覚えてしまえば問題ありません。
3階建てということで法規的に注意が必要なのは道路斜線には配慮しなくてはなりません。また、貸店舗なので要求はないと思いますが店舗部分と住宅部分で行き来が出来るように要求があった場合は防火設備による防火区画が必要です。住宅用の屋内階段やエレベーターを設ける際の竪穴区画については前回の試験では考慮する必要はないとの出題でした。
今回の計画については、店舗併用住宅で1・2階が店舗、3階が住宅となりますのでゾーン分けがキッチリと出来ていなければなりません。道路からのアプローチも明確に分離させる必要があり、店舗用入口と住宅用玄関は出来るだけ離して計画する必要があります。
また、階段も店舗用と住宅用の2か所要求されることが予想されますので注意が必要です。
エレベーターの要求も予想されますのでこの時は1階に住宅用玄関を設けてエレベーターと階段を屋内に設けます。
階段も屋外階段を設けて住宅用玄関が3階というパターンも予想されます。
貸店舗(乳幼児用雑貨店)については1・2階を利用するということもあり、かなりの広さとなりますから客用ゾーンと従業員用ゾーンに分ける必要があります。また、要求によっては搬入用のゾーンも考慮が必要です。
客用ゾーンとしては、売り場、客用便所、授乳室、休憩室(喫茶など)等が予想されます。
従業員用ゾーンでは、倉庫(荷捌き室)、更衣室、休憩室(従業員用)等があります。
従業員は4~6人くらいが予想されます。(貸店舗のため従業員は全て通勤となります。)
住宅部分については、3階のみなので面積としては100m2までが上限になると思われます。この広さなら家族2~4人までと思われます。
屋外施設についても店舗用と住宅用に分ける必要があります。
店舗用としてはスロープ、自転車置場、搬出入経路、駐車スペース、ベビーカー置場等、
住宅用としては、自転車置場、駐車スペース、屋上緑化又は庭園等が予想されます。
RC造3階建てと難しく考えずに2階建ての店舗と平屋建ての住宅という感じで計画して動線をキッチリ分けてやれば難しい課題ではないと思います。
学科を受ける方は学科に集中をしてください。
製図から受験する方は前回の3階建て課題の図面などを描いて練習していただくのもいいと思います。
我々もようやく始動いたしますので通信課題の発表までお待ちください。
crasy