★ベイトをソルトで使うとこうなります・・・アンタレスDC★ | WERFEN works ヴェルフェンワークス

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メンテナンスを行うアンタレスDC・海水使用



4DEEP 琵琶湖ウェーディング・リールメンテナンス

外観はきれいなアンタレスDC


しかし「海水使用歴アリ」のとんでもないリールだったんです。


もちろん、メーカーカタログには「海水使用OK!」・・・ベアリング等は昔に比べれば良くなってます。


構造上ギアボックスに水が浸入するベイトリール。


海水で使うと言うことはそれなりにリスクが伴います。


今回は「ソルト使用」のベイトを分解して、「塩」の恐ろしさをご覧頂きます★

(淡水使用でも砂・異物が混入するので例外ではありませんよ)



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まずは「キャスコンベアリング」


塩が結晶となり完全固着。


飛距離も各段に低下します。


ここはスプール軸を伝い、もろに水が通る箇所です。


シマノ・ベイトは釣行後に「乾燥・洗浄・オイルアップ」を心がけたいところです。




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更にこの機種に関してはキャスコンクリック音がしない・・・


塩が原因なんですね。



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軽く洗浄液をかけるとこの汚れ。



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原因はクリックピンの固着。


分解洗浄にて問題解決!



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次にスプール。


ベアリングがあの状態ならば当然サビますね・・・


サビは伝染するのも怖いところです。



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そしてギアボックスへ。


内部に水が溜まりやすい構造を表しています。


内部はびっしりと塩。


水抜き穴がある機種もありますが、水が抜けても汚れは抜けませんからね。




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アップではこんな感じです。



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まずはシャフト下ベアリングの交換。


ここは「巻き心地・ハンドル回転」に関係する箇所です。


シャフト下にあるのでどうしても汚れが溜まりやすい箇所です。




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ピニオンベアリングも当然交換です。


スプールの水はここを通ってギア内部へと侵入していきます。


ベイトでここを何とか防水にできないんですかね?



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先ほどのスプールベアリングも取り外し。


ご覧の通りカチコチ。



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ようやく内部洗浄。



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ここまできれいにするのは大変でした・・・



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汚れはありませんが塩が大量です。



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仕上げはスプレーグリスを注油し、刷毛で細部まで塗りこみます。



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ギアも丁寧に「サービスグリス」を塗りこみます。



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最後にドラグベアリングも交換。


ローラークラッチも洗浄済みですよ。


もちろんオイル注油済み。




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組み上げて作業完了です。


これがソルト使用でのベイトリールです。


メーカーの「ソルトOK」とはベアリングがサビにくいよ!っと言っているだけです。


ソルト使用するならば、釣行後は必ずオーバーホールが必要な感じですね。


持込みでもソルト使用歴アリは大体こんな感じです。


それと、「シャワーOK」とありますが、シャワー前は必ず濡れタオルでボディーの塩を取り除いてください。


そのままシャワーすると塩水でシャワーしているのと変わりませんので(笑


耐防水性ではやはりスピニングがいいようにも思います。



以上、ソルト使用のベイトリールメンテナンスでした★