永遠の恋人。。。300Z
私には愛した名車がある
その車は父からの贈り物であった。もともとは父の愛車であったが、父がBenz（ベンツ）を買ったので、乗らないとバッテリーが上がるからと私にくれたのである。私が１９か２０歳くらいの頃５００万円位だったと聞いている。
その車はNissan日産のZである。アメリカでは300Zと呼ばれている。父から譲り受けたそのZにはありとあらゆるオプションが付けられていた。父の大好きで、以前のモデルも持っていたフェアレディー（フェアレディゼット、FAIRLADY Z ）を、父が満足のいくような形で父にプレゼントしようという母の計らいであった。
じつは、そのZ(300Z)、ある謂れがあったのだ。
当時、一番父が仕事が忙しく、働き盛りもいいところであった。しかし健康診断で突然、ガン細胞になる予備軍の細胞が多いといわれたのである。
日ごろから、ヘビースモーカーの父である。 心に思い当たる節があるのだ。
男の人と言うのは、いざと言うときに女の人よりも絶対的にSensitive（繊細）である。病気の話が出たりするとテキメン。。。私のEx husband（元旦那）は、糖尿の症状が出て心配する私に「がはは、男がコノ位じゃァ無くて、どうするぅ！」と言いはなち、病院へ検査に行くのが怖くて静かに大酒をやめた。当時の父も病院に行くのを酷く拒んだ。父はExみたいなアホな事は言わなかったが（笑）。ただ、怖いという感情が先にたつのは、同じだ。女は、「行って直るなら、さっさと行く」としか思わない。。。父はそれから暫くの間、いつにもまして夜更かしをした。 そんな父の姿は「俺には残された時間が少ないんだ」と言っているようだった。。。
数年後、少し落ち着いた父がそのZ(300Z)をBenz（ベンツ）がうちに来たのを機に私にくれた。父は車をこよなく愛する人だったので、私はその父から譲り受けたZ(300Z)を大切にした。運転は荒かったが、私はそのZ(300Z)を、私の黒い牝馬だといつも思っていた。私の思いのままに、私を乗せて走ってくれる牝馬。そのZ(300Z)という私の馬は、力があり、どんなムリな運転からも、どんな危険からも私を守ってくれた。私はよく夜遅くに山手通りを１００ｋｍ/hですっ飛ばして厳しい父の元へ帰ったものだ。
その愛するZ(300Z)となら、どこへでも、どこまでも行けると思った。出かけて家に帰るときは、私は必ずZに食事（ハイオクガソリン満タン）をさせ、「美人なのに汚れてるままでお出かけしちゃダメよ」と、毎週末手洗いで丁寧にZ(300Z)を洗った。私は、私の黒いZ300Z)>が夜の街のなかで、鼻先に夜の明かりを映しながら走るを見るのが大好きだったのだ。
しかし一回だけ、私の大切なZ(300Z)に痛い思いをさせた事がある。寒い朝、時間の無かった私がエンジンが十分に温まる前に、思いっきり踏み込み、ターボがこの世のものとは思えない、高くて大きな「キーン」と言う音を上げで、イカれてしまったのだ。。。あの時は、心からゴメンネと思った。愛する牝馬に痛い思いをさせたと思った。。。それからも、無茶な運転は続いたが、必ずZ(300Z)と相談しながら走るようになった。
寒い？（エンジンがあったまるまで待つよ）
疲れた？（ココから駐車場までは、ふかさないでアイドリングしようね）
今でも思い出す。あのZ(300Z)の中のシートのLeather革の匂い、ドアの閉まる重厚な音、エンジンをかけたときのいい音、ターボが入るときの力強さ、そしてあの鼻先の長いZを、咥えタバコでどんな細い道でもくねる山道でもZ(300Z)を信じてスピードも大して落とさずに踏み込んで突っ込んでいった自分を。。。
私が23歳で外国へ移り住んだとき、私のZ(300Z)は人手に渡ったらしい。今はどうなっているかは、余り考えたくない。けれど私の愛した黒いZ(300Z)が、誰かに大切にされて可愛がられて居たらいいな、と 今でも偶に思う。。。
私にとっての永遠の名車、Z。。。
あれから時がたち、あれ以来、あれほどの名車には国産車ではお目にかかっていない。最近丸く軟弱になった日本車の中で、再びあのような名車が生まれてくる事はあるのだろうか。。。
ちなみに、父は今も元気である。。。
しかも、先日また新しい車を買って大喜びしている（爆笑）
今日はこれで、出掛けないといけませんので失礼致しますが（←既に遅刻気味）帰ってから、巡回にて、皆さんの所へ乱入させて頂きますので、気をつけてください（笑）。ではでは。。。
Later!
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あ、そうそうっ！昨日、面白いものを見つけたんだった（笑）
☆マリオ・ジャクソンだぁ！↓☆
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その車は父からの贈り物であった。もともとは父の愛車であったが、父がBenz（ベンツ）を買ったので、乗らないとバッテリーが上がるからと私にくれたのである。私が１９か２０歳くらいの頃５００万円位だったと聞いている。
その車はNissan日産のZである。アメリカでは300Zと呼ばれている。父から譲り受けたそのZにはありとあらゆるオプションが付けられていた。父の大好きで、以前のモデルも持っていたフェアレディー（フェアレディゼット、FAIRLADY Z ）を、父が満足のいくような形で父にプレゼントしようという母の計らいであった。
じつは、そのZ(300Z)、ある謂れがあったのだ。
当時、一番父が仕事が忙しく、働き盛りもいいところであった。しかし健康診断で突然、ガン細胞になる予備軍の細胞が多いといわれたのである。
日ごろから、ヘビースモーカーの父である。 心に思い当たる節があるのだ。
男の人と言うのは、いざと言うときに女の人よりも絶対的にSensitive（繊細）である。病気の話が出たりするとテキメン。。。私のEx husband（元旦那）は、糖尿の症状が出て心配する私に「がはは、男がコノ位じゃァ無くて、どうするぅ！」と言いはなち、病院へ検査に行くのが怖くて静かに大酒をやめた。当時の父も病院に行くのを酷く拒んだ。父はExみたいなアホな事は言わなかったが（笑）。ただ、怖いという感情が先にたつのは、同じだ。女は、「行って直るなら、さっさと行く」としか思わない。。。父はそれから暫くの間、いつにもまして夜更かしをした。 そんな父の姿は「俺には残された時間が少ないんだ」と言っているようだった。。。
数年後、少し落ち着いた父がそのZ(300Z)をBenz（ベンツ）がうちに来たのを機に私にくれた。父は車をこよなく愛する人だったので、私はその父から譲り受けたZ(300Z)を大切にした。運転は荒かったが、私はそのZ(300Z)を、私の黒い牝馬だといつも思っていた。私の思いのままに、私を乗せて走ってくれる牝馬。そのZ(300Z)という私の馬は、力があり、どんなムリな運転からも、どんな危険からも私を守ってくれた。私はよく夜遅くに山手通りを１００ｋｍ/hですっ飛ばして厳しい父の元へ帰ったものだ。
その愛するZ(300Z)となら、どこへでも、どこまでも行けると思った。出かけて家に帰るときは、私は必ずZに食事（ハイオクガソリン満タン）をさせ、「美人なのに汚れてるままでお出かけしちゃダメよ」と、毎週末手洗いで丁寧にZ(300Z)を洗った。私は、私の黒いZ300Z)>が夜の街のなかで、鼻先に夜の明かりを映しながら走るを見るのが大好きだったのだ。
しかし一回だけ、私の大切なZ(300Z)に痛い思いをさせた事がある。寒い朝、時間の無かった私がエンジンが十分に温まる前に、思いっきり踏み込み、ターボがこの世のものとは思えない、高くて大きな「キーン」と言う音を上げで、イカれてしまったのだ。。。あの時は、心からゴメンネと思った。愛する牝馬に痛い思いをさせたと思った。。。それからも、無茶な運転は続いたが、必ずZ(300Z)と相談しながら走るようになった。
寒い？（エンジンがあったまるまで待つよ）
疲れた？（ココから駐車場までは、ふかさないでアイドリングしようね）
今でも思い出す。あのZ(300Z)の中のシートのLeather革の匂い、ドアの閉まる重厚な音、エンジンをかけたときのいい音、ターボが入るときの力強さ、そしてあの鼻先の長いZを、咥えタバコでどんな細い道でもくねる山道でもZ(300Z)を信じてスピードも大して落とさずに踏み込んで突っ込んでいった自分を。。。
私が23歳で外国へ移り住んだとき、私のZ(300Z)は人手に渡ったらしい。今はどうなっているかは、余り考えたくない。けれど私の愛した黒いZ(300Z)が、誰かに大切にされて可愛がられて居たらいいな、と 今でも偶に思う。。。
私にとっての永遠の名車、Z。。。
あれから時がたち、あれ以来、あれほどの名車には国産車ではお目にかかっていない。最近丸く軟弱になった日本車の中で、再びあのような名車が生まれてくる事はあるのだろうか。。。
ちなみに、父は今も元気である。。。
しかも、先日また新しい車を買って大喜びしている（爆笑）
今日はこれで、出掛けないといけませんので失礼致しますが（←既に遅刻気味）帰ってから、巡回にて、皆さんの所へ乱入させて頂きますので、気をつけてください（笑）。ではでは。。。
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