[12/09:隣国米国暗国大陸74]ペイリンやビザが攻撃に/アサンジ逮捕で開戦:反米サイバー戦争 | honey-spider presents 『胎児が密猟する時』

[12/09:隣国米国暗国大陸74]ペイリンやビザが攻撃に/アサンジ逮捕で開戦:反米サイバー戦争

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【米公電流出】電子空間で「サイバー戦争」火ぶた
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101209/amr1012091926012-n1.htm
(産経新聞 2010.12.9 19:25)


【ニューヨーク=松尾理也】内部告発サイト「ウィキリークス」をめぐる政府・企業側と、ハッカーらとの摩擦が、電子空間における「サイバー戦争」の様相を呈してきた。「自由のシンボル」としての役割が強調されがちだったインターネットが、米国を初めとした民主主義国家や自由主義経済と本格的にぶつかりあう初めてのケースと指摘する声も上がっている。8日、ウィキリークスのサイト上でのクレジットカード使用を停止したカード大手のビザ、マスターカード両社のウェブサイトは一時、アクセス不能な状態に陥った。ウィキリークスとの取引を中止した電子決済サービスのペイパルなどへの攻撃も相次いでいる。元米副大統領候補のサラ・ペイリン氏のサイトにも攻撃がかけられた。同氏は最近、ウィキリークス創設者のアサーンジ容疑者を「血塗られた反米工作員」と非難していた。


攻撃の主体となっているのは、「アノニマス(匿名)」や「ペイバック(報復)作戦」と名乗るハッカー・グループ。情報を共有し、攻撃を指揮するサイトが立ち上がっているほか、フェースブックやツイッターといったインターネット・サービスを利用して活動の組織化に成功している。現在のところ、ハッカーらの背後に特定の国家や黒幕的な組織が存在する気配はなく、参加者はネットの自由や自治を重んじる考えからウィキリークスに共鳴している勢力とみられる。ネット関連のニュースサイト「ワイアード・コム」は今回の攻撃について「ハッカーたちが問題にしているのはもはや単にウィキリークスの未来ではなく、ネットの自由そのものだ」と指摘した。ハッカーたちの活動に大きな役割を果たす形となっているフェースブックやツイッターは今回、困難な立場に追い込まれている。昨年、イランでの選挙で現場からの情報発信の役割を担い注目されたツイッターは、ウィキリークス問題でも今のところ規制をかけていない。だが今回は逆に、そうした「支援」が西側世論からの厳しい非難にさらされる可能性もある。空気の変化を読み取ってか、ネットでは「老舗」的な存在のアマゾン(物販大手)やペイパルは今回、サイバー攻撃を覚悟しながらもいち早くウィキリークスとの絶縁を表明した。フェースブックやツイッターといった新興勢力は、どこまでハッカーらの理想主義につきあうのか。難しいかじ取りを迫られている。



管理人より。


きょうのCNNによれば、既にこのブログでもピックアップしたジュリアン・アサンジュの仕掛けた「毒薬」または「滅亡ファイル」と呼称されるファイルについて取り沙汰されている。つまりこれは、アサンジが投獄または死亡した場合、あるいはウィキリークスが破壊された際に公開されるファイルを指しており、ITセキュリティー専門家のヘム・ニガム氏の言葉によれば、このファイルに仕込まれている鍵暗号の解読には何年もかかるから、ということだ。


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管理人が補足すると、この鍵暗号は256ビットのAES暗号の様だ。ちなみにこのDESに替わる新暗号規格(Advanced Encryption Standard) は米国で規格化されたモノだといところが、痛快でもあり皮肉でもある。このファイルには「insurance.aes256」という名称が付けられており、現在のところ内容は不明。だがサイズは1.4GB(ギガバイト)とにも及ぶ巨大さで、内訳はウィキリークスが7月から現在までに暴露してきた極秘文書すべて(アフガン戦争関連の極秘資料9万通、イラク戦争関連の機密情報40万ページ分、25万通を超すとされる米外交公電)を合わせた量に匹敵するということで、バンク・オブ・アメリカからHDDをリークされたとある大手銀行についての情報、石油大手BPについての情報だとも言われている。

上記内容が正しいとすると、ターゲットは米国またはアサンジが拘束されている英国がとなる訳だが、現在のところ取って付けた様な「強姦」という罪状以外、アサンジ有罪を立証することは困難のようだ。米憲法修正第1条では報道の自由が保証されている。この条文にて新聞は、そこで報道されるいかなる慎重な取り扱いを要する機密情報であろうと、自由に公表する憲法上の権利を有している、とされるからだ。ウィキリークス/ジュリアン・アサンジを有罪とすると、この米憲法修正第1条に反してしまう。つまり現在のところ、ウィキリークスの立ち位置というのは新聞と同等と見做す以外に無く、これを覆す名分を米国は見出しきれていないというのが現状の様だ。



ジュリアン・アサンジの拘留期間も限られているハズだし、それまでにしかるべき理由が見出せなければ、彼を封じ込めたい本来の「罪状」は適用出来なくなる可能性もある。果たして、ジュリアン・アサンジの拘束期間は延長されるのか。またその間に、ウィキリークス寄りの世界のネット勢力によるアンチ・ウィキリークスへ仕掛けられた「戦争」がどれだけ激化するのか、これに関しても勿論目が離せないところではある。





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