[10/18:隣国米国暗国大陸35]中国・ロシア・イランの三大恐怖国家が世界の石油を支配する | honey-spider presents 『胎児が密猟する時』

[10/18:隣国米国暗国大陸35]中国・ロシア・イランの三大恐怖国家が世界の石油を支配する

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管理人より。


中国の資源と言えば先日の炭鉱事故に顕著な様に石炭、と連想されるかも知れない。だが非効率的な石炭燃焼による大気汚染からの脱却を進めるためにも、そしてレアアース独占に続く戦略物資の囲い込みにより世界的に優位に立つ為にも、中国にとって石油と天然ガスは重要な資源なのである。実際、世界No.1の産油国ロシア、4位のイラン、5位の中国が固く手を結べば、単純計算で世界の4割の石油が寡占状態となる。ちなみに2位のサウジアラビア、3位のアメリカ、6位のカナダ、7位のメキシコを合わせて世界の原油5割程度なので、その脅威のほどがわかろうかというもの。改めて、中国と言う国が尖閣諸島にこだわる重要な動機が見えて来たことかと思う。


中国とロシアの首脳、エネルギー面での関係強化で合意
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-17398620100928
(ロイター 2010年09月28日 10:40)

[北京 27日 ロイター] 中国の胡錦濤国家主席とロシアのメドベージェフ大統領は27日の首脳会談で、エネルギー面に関する中ロ関係の強化で合意した。両首脳は、東シベリアの油田から中国に原油を供給する石油パイプラインの完成式典にそろって出席。同パイプラインの完成により、2011年1月1日から日量30万バレルの石油がロシアから中国に供給される見通し。エネルギー輸出先として欧州への依存度を低下させたいロシアにとっては、これにより成長著しいアジア地域で新たな輸出先を確保したことになる。一方、ロシア産天然ガスの対中供給については、両国は価格面で合意に至らなかった。ただ、大統領に同行しているセチン副首相は記者団に対し、ガス契約に関して2011年半ばまでに合意できるとの見方を示した。またロシア政府系天然ガス独占企業ガスプロムは、中国石油天然ガス集団公司(CNPC)と、2015年末から年間300億立方メートルのガスを供給する契約をめぐり、条件を固めたと明らかにした。中国は今後10年間で、環境負荷の高い石炭への依存度低下を図る取り組みの一環として、エネルギー消費に占めるガスの割合を2倍に引き上げることを目指している。中国はまた、ロシアのアトムストロイエクスポルトに、田湾原子力発電所の発電能力増強に向け、原子炉2基の建設を発注した。中ロ両国は現在、双方がすでに合意している貿易・エネルギー・地域安全保障に関する関係強化に向けた具体案の取りまとめに取り組んでいるが、今回の首脳会談では、従来通り双方の希望を述べるにとどまり、多くの面で詳細を詰めるにまでには至らなかった。


左からロシア大統領メドベージェフ、イラン大統領アフマディーネジャード、

中国共産党総書記兼国家主席胡錦濤。
左からロシア大統領メドベージェフ、イラン大統領アフマディーネジャード、中国共産党総書記兼国家主席

中国企業がイラン制裁を無視 米政府が改善要求と報道
http://www.47news.jp/news/2010/10/post_20101018161903.html
(共同通信 2010/10/18 16:18)

【ワシントン共同】18日付の米紙ワシントン・ポストは、国連安全保障理事会によるイラン制裁決議に違反し、複数の中国企業がイランのミサイル・核兵器開発を支援しているとして、米政府が中国政府に改善を要求したと報じた。米高官の話としている。オバマ政権でイラン制裁を担当するアインホーン調整官らが先に訪中した際、中国政府に問題となっている中国企業のリストを渡したが、米政府はこれらの企業活動が中国政府の公認を受けたものとはみていないという。また米政府はイランの石油部門への投資を自制するよう求めた。米主導の国際的制裁に協力するため、日本の国際石油開発帝石(INPEX)や欧州企業はイランでの油田開発事業から撤退を表明。中国企業による制裁違反やイランでの利権独占が進めば、日欧と米を巻き込んだ問題に発展しそうだ。高官は同紙に対し、通貨問題や北朝鮮問題で中国と協調関係を維持する一方、中国を特別扱いはしていないと他国に対して示す必要があると指摘。また、中国政府は輸出を統制する制度をつくり上げたものの、その運用に問題があると述べた。


ふたたび管理人。


失墜しかかったアメリカの一国主義支配に変わり、恐怖の権威主義国家(中国・ロシア・イラン)の世界支配がいよいよ現実味を帯びて来たのかも知れない。そもそも、民主主義体制下の資本主義が権威主義体制下の資本主義のより効率が高い保証など最初からある訳でも無い。中国・ロシア・イランに代表される恐怖政治を背景にした権威主義国家こそが、もしかしたら疲弊したリベラルな民主主義の代替策を提示することになるかもしれないし、「きっとリベラルな民主主義が最後に勝つ」などとどこかの歌謡曲まがいのスローガン口ずさんだところで、この世界情勢の中、「中ロイラン」の枢軸が新しい世界のスタンダードとして選択される未来は、誰もアタマから拒否出来ないのが現状ではあるまいか。

…ただしそうなると今度は、日本でも諸悪の根源として認知されたこの男も、いよいよ時代が認め大手を振って台頭する日が来るのかも知れない。


ワタクシ自身も決してリベラルな民主主義こそ人類の叡智の最終形態と信じている訳じゃない。むしろ時と場合によっては、「イデオロギーとしての」民主主義とは独裁より遥かに厄介なモノなのだ。実は明治維新以前の封建時代の方が、遥かに日本人に取って幸せだった時代とすら思うことだってある。ただしそれは矜持と共に無ければならず、間違ってもセンゴクの様な、日本人としての矜持を捨て去った腐れ切った存在と化してまでも生き残ることは意味していない。

例え…例えば付きだが将来、日本が「恐怖の権威主義体制」の下敷きになろうとも、そこだけは譲れない最後の一線。今中国の恥も外聞も無い姿(デモと称して日本の資本と思い込んだ店舗を破壊し、あまつさえ略奪まで行った)に怒りを覚える日本人ならば、ワタクシの「矜持だけは」をご理解いただけたかと思う。




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