私達は、同志で集まり「肚(はら)をつくる読書会」というものを行っている。

 

みんなで集まって読み、みんなで考えることで、

一人では気付けなかった発見がある。

また知識として”知っている”ということと、身についたモノ(知識)とでは全く次元が違う。

 

肚をつくる読書会では、頭ではなく、良いと知ったことを実際の生活に反映できるよう、肚まで落としたい。そんな思いで行っている読書会なのです。

 

先日の「肚をつくる読書会 岐阜」では、

道義、道徳、人道などについて

「生くる」執行 草舟 著 〜人道的の意味〜

の項を参考にし、皆で話し合いました。

 

生くるには、


人は人道を知るために生まれ、人道を行うために生き、人道に則って死ななければならない。
人道的な生き方とは、自分の事よりも他者のため、または祖国や天職(仕事)などのためなど、
自己犠牲的な精神から生まれる献身によって、他の動物とは区分けされている。
それが人間を人間たらしめている。この精神を大切にして生きることが、人間的な生き方と言えるのだ。
我々は当たり前とされていることを当たり前に行って、人間的に生き人間的に死ななければならないのだ。

 

そのような内容が書かれています。

 

ここで問が生まれる。

「では当たり前のことって何だろう?」

本文中に具体的なことは書かれていません。

皆さん思いを語っていただきました。これが正解というものは無いと思います。

その中で私自身が腑に落ちたのは、

「困った人がいたら助ける」という、杉原千畝さんの言葉でした。

(第二次世界大戦中、外務省の訓令に反し大量のヴィザを発行し、沢山の方の命を救った外交官)

これなら即、私の中に、生活に取り入れることができると感じました。

 

悲しいニュースが多い昨今、自分のことばかり優先していては、どんどん世の中は腐敗し、

後世から、あの世代の人達が貪ったせいで…と、後ろ指を指されかねない。

あなたにとって、”人として当たり前のこと”ってなんでしょうか?

 

今こそ私達大人が、”人として当たり前のこと”を考え、実行し、後世へ背中でもって伝えていかなければならないと、改めて感じました。