昨日執り行われました、吉祥寺ご本尊・毘沙門天様の大祭。

いろいろ準備が大変でして、睡眠時間2時間で乗り切った法要
毎回のことながら、準備がもう「これは修行やな」と思うくらい大変なのだが、とてもありがたく幸せな時間でもある。

大祭で真華を生けたくて、お稽古や学びを積んだ数ヶ月。
無事、庫裡の玄関に真華を生ける事ができた照れ
季節柄、なかなか枝ものの花材が手に入らず、生花店を回り、姫南天と夏櫨で。
真華の中心となる正真(重要となる花)は大日如来を表し、花材はピンクッションという花で。
花材には、五大を表す色彩:緑・紫・赤・白・黄を用いている。
真華とは、また華道高野山では、真言密教の教義に基づくいけばなで、とても奥が深く華に向き合う。
上から覗きこむとこんな感じ。
真華の美しさの一つとして足元。
私は足元フェチなんじゃないかと思うくらい足元が気になるラブ
真華の様式は供華様式のたて花なので、足元は全て真っ直に立ち上げる表現である。
そこが、また真華の美しさの一つである。

御堂には格花・菊七花を。
真っ直ぐ立ち上がった足元と連なるように生ける菊がなかなか難しい。
二対揃うと、本当に美しい。

ご本尊様にお供えするお華ではあるが、出仕して下さるご住職方や参拝の方々に、大祭の喜びとともに、心の豊かさや癒しの空間になれればと願いつつ、お華を生けさせて頂く。

準備から走り続けた濃い2日間ではあったが、私にとっては幸せな時間であった。
お寺が少しずつ良い方向に動いていること。
祈りが少しずつ少しずつでも、動き出している事に感謝のひと時であった。

大般若経転読の一部をどうぞ。


法要中、いろんな思いが込み上げてきて、目頭が熱くなった私。

ある住職に
「他の幸せが 自分の幸せ
相互供養の曼荼羅の世界
あなたは曼荼羅を作られたのですね」
と言葉を下さり、
また涙。

日々辛い事もあるけれど、
ちゃんとご本尊様はみていてくださり、
整ったときに、私の祈りも動くのだろうと、
信じている。