都立中高一貫校の威力はとどまることを知りません。


文京区、目黒区、台東区、墨田区周辺は文教地区です。


低価格の塾が人気を呼びます。


読売新聞(3月29日付)は、都立小石川中等教育学校(東京都文京区)など公立中高一貫校について、以下のように解説している。

都立中高一貫校の誕生は、他府県に比べて遅く、2005年に併設型の「白鴎」が開校。翌06年に中等教育学校の「小石川」、「桜修館」と、併設型の「両国」ができた。各校とも、国際人やリーダーの養成を目標にうたい、必ずしも進学校化を打ち出したわけではない。

しかし、中学受験が盛んな都内では、保護者の「安い学費で私立並みの進学指導」への期待を集め、開校以来、高い入試倍率を誇ってきた。中でも小石川は、都心の文教地区にあり、私立の難関中と並ぶ人気に。今春、初の卒業生159人を送り出し、東京大学に4人、京都大学に1人が現役合格した。

一定の合格実績を上げた要因の一つは、中等教育学校の利点を生かした教育課程の編成にある。学習内容の移し替えが認められている点を生かし、本来なら後期課程(高校1~3年に相当)で教わる数学や地歴などを前期課程で先取り学習。理科実験や課題研究などを絡ませ、思考力を鍛え上げる。最終学年の6年では、同校独自の「特別講座」で、大学入試に向けた勉強に打ち込む態勢になっている。

小石川以外でも、桜修館は東大に4人、両国と白鴎からはそれぞれ3人が合格するなど、そろって難関大学に合格実績が出た。来春の中学入試では、都立一貫校の人気はいっそう高まりそうだ。