『あなたは、大丈夫?』~白血病は急にやって来る~ -2ページ目

『あなたは、大丈夫?』~白血病は急にやって来る~

『白血病』と言う病気を、患者と家族がどう乗り切って行けば良いのかを、自らの体験を元に記しました。

『現在、健康なあなたも』是非読んで下さい。突然、死ぬかもしれない病にかかったら、あなたはどうしますか?

退院後の生活についても掲載しています。

先日、半年に一度の

ペースメーカ点検に

行って来ました。

特殊な器具を

ペースメーカの

植え込み部分にあてて

日々記録されている

データを

コンピューターに

取り込み検証します。

不整脈が

おきていた場合

それはいつおきたのか

一目瞭然でわかります。

稼働率から

電池が

後何年持つのかも

わかります。

検査結果は

電池の使用頻度は

5パーセントで

ほぼ自分の心臓の

機能で動いている様です

このままのペースで行くと

8年から10年は

交換せずに

済むと言われました。

検査を終え

「優秀です!」

と褒められ

気分良く帰宅すると

いつも元気に

出迎えてくれるはずの

娘の様子が

おかしいのです。

顔をよく見ると

下唇が

切れていて

腫れあがっていました。

出血は

止まっていましたが

内出血していて

苦痛に

顔を歪めていました。

ビックリして

妻に

「どうしたんだっ!」

と聞くと

「幼稚園で

同じクラスの男の子に

グーで殴られた!」

と言うので

更に驚き

詳しい事情を聞きました。

事件の真相は・・・

遊戯の時間に

列に割り込んで来た

男の子を

娘が注意したら

無言でいきなり

グーで顔面を

殴って来たとの事。

故意

故意ではないに関わらず

そして

いかなる

理由があったとしても

口が切れるまで

殴るという行為は

度を越えていると思います。

まずは担任の先生に

事情を説明してもらう為に

電話を掛けました。

しばらくして

殴った男の子の

お母さんから電話が入り

園長先生からも

電話がありました。

私は

再発防止を

強く訴えました。

昔は

大人が

すぐ“キレる”様になった

と言われましたが

それが高校生

中学生、小学生と

低年齢化して

今や

幼稚園児が

キレる時代になったのだと

少し怖くなりました。

もし

遊戯の時間ではなく

工作の時間で

拳ではなく

ハサミで

“グサリ!”

なんて事になっていたら・・・

なんて想像すると

背筋がゾッとします。

翌日

傷口が化膿していたので

病院に行きました。

口を開けると痛む様で

食事もままなりません。

とても可哀想で

見ていられません。

先日、学生時代の友達から

プチ同窓会の

連絡がありました。

会場は

私の身体を気遣って

家の近くで

探してくれました。

白血病を

発症する前は

月に一度は集まって

飲み明かした

気心知れた

親友達です。

みんな大人になり

社会に出て

ある程度の

ポジションに就いても

結婚して

子供を産んで

お母さんになっても

心はみんな

やんちゃな

悪ガキのままです。

私は

お酒に

とても強いのですが

ある日の飲み会で

変なスイッチが入り

二次会で

不覚にも酔っ払ってしまい

お店を出た所に

階段がある事を忘れ

踏み外して

転げ落ちた事があります。

仕立てたばかりの

スーツのズボンが破れ

足から血を流し

みんなが

帰った方がいい

という言葉を押し切り

三次会に行き

カラオケを

熱唱した様です・・・

記憶があまり・・・(苦笑)

四次会で

お酒が抜けて

正気を取り戻し

タクシーで帰宅しました。

翌朝

目が覚めると

ベッドは血だらけで

まるで

殺人現場の様でした(笑)

その時の話しを

妻が面白おかしく

娘に話すと

「パパ~よっぱらってぇ~♪」

と目を輝かせます(笑)

もう

お酒で酔っ払うまで

飲む事は出来ませんが

雰囲気だけでもと思い

今回参加しました。

学生時代の

懐かしい話しで

とても盛り上がりました。

お酒が進むと

毎回

同じ話になりますが

それでも

昔にタイムスリップして

悪ガキ時代の

自分達の姿を思い出し

「アホな事

ばっかりしていたよなぁ~」

と大笑いします。

帰り際

一人が私に歩み寄り

「頑張れよ!」

と言って

握手してくれました。

その様子を

見ていたのか

次々と

私の元に集まり

全員と握手をし

言葉を交わして

別れました。

涙をこらえるのに

必死でした。

親友の存在は

私の人生の宝です。

今年の夏

盆踊り大会に

家族で

初めて行って来ました。

娘が

入学する予定の

学校の運動場が

会場と聞き

それなら

下見も兼ねて行こう

という事になりました。

私は

盆踊りが大好きで

子供の頃は

お盆が近くなると

いつも

ワクワクしていました。

ここの盆踊りは

どんな感じなのだろう?

と朝からとても

楽しみにしていました。

夜の7時過ぎに

会場入りしましたが

数え切れない程の

子供や親達で

とても賑わっていました。

でも

なぜか私は

違和感を覚えました。

何だろう?

と考え

会場を見渡しました。

運動場の中央に

大きなやぐらがあり

ちょうちんが

四方に連なり

すごく立派な会場なのに

踊っている人が

パラパラと数人しか

居ないのです。

私は

“河内音頭”

で育ちました。

会場は

小さな町内の

ガレージで

小さいやぐらが

あるだけでしたが

ゲストに

河内家菊水丸さんを呼び

生歌で

太鼓とエレキギターの

演奏の中

会場に居る全員が

時間を忘れ

踊っていました。

この会場に居る

数百人の人達は

運動場の隅に

出店された

ゲームや食べ物の

露店に集中して

踊る気配が

ありませんでした。

アニメソング音頭中心の

テープを繰り返し

流すばかりでは

踊る気になれないのかも

知れませんが

とても寂しい

気持ちになりました。

盆踊りは

諸説ありますが

本来

精霊をなぐさめ送り

また悪い精霊を

追いやる為のものです。

豊作祈願の

意味もあると

言われています。

ここに集まった

ほとんどの人の

目的が

夜店だけとは・・・。

日本古来の

こういった行事が

正しく伝わらない理由は

教え伝える立場の

親達大人にも

責任が

ある様に思えます。

いつか妻と娘を

私の地元の

盆踊り大会に

連れて行って

あげようと思っています。