薬石効果なく、快癒至らず・・・
この薬石は医心方で言うところの“服石”に当たると思います。
古代中国においても、この服石の調合は難しかったらしく、死者まで出していた
ようです。
服石では用い方の節度が大切で、この節度を明らかにしてわきまえて使えば病気
は治り、節度を失うと病気が生じる・・・。このため愚かな者には服石を強制し
てはならず、強制すると必ず身体を損なう・・・。
知者が良く研究して服石し、条理に通じていれば自然に病を全快させることが出
来る・・・
古代中国にはこの種の養生法が多く残り、諸子百家の道家には仙人の養生術とし
て秘伝として残されたのでした。
本当かどうか疑わしいのですが、仙薬にはこの種の神秘的な話しが紛れ込んでい
るのです。
複雑な養生は決して長続きはしないものです。
日々のシンプルな食養生と運動養生、水養生こそが、健康養生の基本中の基本な
のです。