ケンシロウに追い詰められたジャギは苦しまぎれの反撃に出る。
それも北斗神拳ではなく、南斗聖拳での反撃である。
残念ながら、技がスローすぎてケンシロウには全く通用しなかったのだが・・・
ところで、ジャギが南斗聖拳をどこで身につけたかについては、ジャギ自身が言及を避けたため、様々な説がある。
①シンから修得した
②アミバから修得した
③ユダから修得した
④南斗六聖拳以外の南斗諸派の伝承者と戦い、「水影心」により修得した
⑤北斗神拳修行時代から南斗聖拳の道場にも出入りして修得した
この点に関して、私は①の説を支持している。
具体的には、以下の根拠により、シンの技を盗み取って修得したのではないかと考えている。
(根拠1)
南斗六聖拳でなければ北斗神拳には対抗できないことぐらいはジャギでも理解していると思われるため、②④はありえない。
また、南斗聖拳の道場に出入りしていたというのは推測に過ぎず、奥義をそう簡単に授けられるとは考えにくいため、⑤も採用しえない。
(根拠2)
外部から手刀ごと突き入れる技はシンの「南斗弧鷲拳」に通じるものがある。
レイやサウザーは手刀による切り裂き技、シュウは足技、ユダはスピード重視の真空波攻撃が主体であり、拳の性質が異なる。
つまり、③も不適切である。
(根拠3)
ケンシロウがジャギに対して「きさまの南斗聖拳などシンの足もとにも及ばん」と言っていることから、ケンシロウはジャギがシンから技を盗み取ったことを見抜いていたものと推測される。
南斗聖拳を繰り出すジャギ
ジャギ「きさまに見切れる南斗聖拳ではないわ~!!」
ジャギのスローな南斗聖拳は見切るまでも無く、軽くあしらわれる。
「これはシンの分!!」
(「北斗の拳」原作より抜粋)