最後に罹る病。それは「希望」 そして,「君の名は希望」。 | 軽音楽を「鉄」に  ~それが、どうしたと言うのだ。良いではないか。~  とはいえ,ここは,松田聖子

軽音楽を「鉄」に  ~それが、どうしたと言うのだ。良いではないか。~  とはいえ,ここは,松田聖子

親父の青春とは何だ!!
軽佻浮薄な音楽独り言。
巷の話題にも無責任に首をつっこむ「中高年日記」

うむ。うむ。

今日は故あって市役所の窓口に某証明書を受け取りに・・・・
待ち時間に
例によって例の如く,
最近入手した楽曲をアトランダムに聴いていて
出てきな曲がこれ・・
 



「君の名は希望」


道玄坂

もとい

神楽坂

もとい

金王坂


もとい

乃木坂46の新曲。







これを聴いたときふと思い出したのが,

岸洋子の「希望」






先日,TVで彼女の生涯を紹介していました。

TV曰く

彼女は,東京芸大を卒業して,オペラ歌手を目指すも,心臓神経症で断念。
その後,シャンソン歌手としてデビューし,夜明けの歌,希望がヒット。

希望がヒット後に,今度は膠原病で病床に・・
「希望」がレコ大の歌唱賞を受賞するも,病床から電話で出演。
その後,復帰。
 
「希望」はまさに,彼女の希望だった。
 



さて,「希望」ですけど,
タイトルとは裏腹に歌詞とメロディーが暗いとのイメージですが,
名曲だけあって,競作でした。


 希望という名の あなたをたずねて 
 遠い国へと また汽車にのる
 あなたは昔の あたしの思い出
 ふるさとの夢 はじめての恋

 
シャデラックス盤
 





 
 けれどあたしが大人になった日に
 黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
 いつかあなたに また逢うまでは
 あたしの旅は 終わりのない旅

 

フォーセインツ盤
 
類似品のセイントフォーと間違えないよう留意されたい。


 
 


大人になったら,希望は立ち去ったというお話。


若い頃の希望は,一旦,夢に終わったけれども,
また,リ・スタートして,希望にまた逢うまで
前に進むのだ!!

という前向きな歌なのですけど,
重く,暗いのです。



当時のカレッジフォーク系って,
例えば,

君の行く路は果てしなく遠い
の「若者たち」
にしても,そういう系の曲って多かったのでした。



若者は
 希望とはなんぞや?
 人生とはなんぞや?

と形而上的に悩むのが70年代だったのに,

最近の若者は,悩まないのか?
っていうことはなく,

今の人も当然に悩むのです。

それが,
乃木坂46の
「君の名は」
もとい
「君の名は希望」なのであろうと思うのですね。




僕が君を初めて意識したのは
去年の6月 夏の服に着替えた頃
転がって来たボールを無視してたら
僕が拾うまで
こっちを見て待っていた

 

君というのは,誰か異性なのだろうな?
と思わせていて,




こんなに誰かを恋しくなる
自分がいたなんて
想像もできなかったこと
未来はいつだって
新たなときめきと出会いの場
君の名前は“希望”と今 知った


というふうに,
希望というのは,異性じゃなくて,
何かしら抽象的なものだ
と,ほのめかして,


歌の最後で

希望とは
明日(あす)の空
WOW WOW WOW

 


「希望」の正体を明かすのです。

正体は明日の空って,言われても
ますますわからない。

これって
現代国語の問題文に最適かな??





うむ。うむ。

作詞の秋元康も腕を上げましたな。
 
拙者
五十肩で,腕が上がりにくい。
 
 


ブログ・タイトルの言葉,

   「人類が最後に罹るのは、希望という病気」


っていうのは,星の王子様のサン・テグジュベリの言葉ですけど,
 
 
絶望の中に生きていても,
最後まで希望を見失わないのが人間だ

って言いたいのでしょうね。
 
 
でも,
能天気に絶望感もなく,のほほんと生きていれば,
そもそも「希望」も必要ないということです。


満ち足りていれば,そもそも「希望」なぞ考えもしない。
 


かといって,絶望しすぎると,希望する気にもなれない。
「希望」できるだけまだ,救いがあるのかもしれませんな。




乃木坂48の「君の名は希望」が
世に受け入れられるということは,

失われた20年に別れを告げて,
少しは希望が見える雰囲気になってきたのかな?


アベノミクスに期待して良いのかな????



ところで,
希望の
希も
望も
「のぞみ」ですけど,
 
佐々木希






佐々木望


とは大きな違いがあるので,留意されたい。