Q.実技試験について何でもいいので教えてください
音楽、絵画制作、言語の中から、自分で2つを選んで受験します。
自分が「これで受験しよう」と思うものを選んでください。
受かりやすい科目はどれか?という質問が多いのですが、特にどれかが合格しやすい、どれかが合格しづらいというような傾向は、なさそうです。
自分を信じて、選択してください。
実技試験は、筆記試験すべてに合格した人のみが受験できます。
なお、幼稚園教諭免許をお持ちの方は、受験の必要はありませんが、幼稚園教諭免許取得のために在学中の方は、免除ではなく、受験する必要があります。
試験内容については、一切の問い合わせに応じないとなっていますので、毎年同じとは限りませんが、参考までに例年の傾向を記しておきます。
<音楽>
例年、2曲の童謡が課題として出され、弾き歌い(歌いながら弾く)をすることが求められます。
試験はピアノ、アコースティックギター、アコーディオンのいずれかで伴奏しながら、歌います。
ピアノは試験会場に用意されていますが、ギターやアコーディオンを使う場合、自分で持ち込みます。
楽譜は要綱にメロディーのみが添付されます。
市販の楽譜を用意するか、コードネームを参考にしながら、伴奏をつけます。
声の高さが合わない場合、移調してかまいません。
圧倒的にピアノの質問が多いので、ピアノでの受験者が多いのだと推測できます。
求められるピアノレベルですが、それほど高いレベルは求められていません。
よく「ピアノの試験」と勘違いされることがありますが(現在のシステムになる前は、確かに「ピアノの試験」がありましたが、今はありません)あくまでも「弾き歌い」の試験です。
ピアノレベルに気を取られて、歌をおろそかにすることなく、両方をバランスよく練習してください。
伴奏のレベルですが、かなり簡素なものでも合格者が出ています。
前奏・後奏は、合格の必須条件ではないようですので、無理してつけることはなさそうです。
「ミスタッチもなく、音程もはずさず歌ったはずなのに!」というピアニストやピアノ講師の得点が、思うように伸びない傾向があります(不合格という話は、今のところ出ていません)。
音楽のプロであるというプライドをみせつけるのではなく、「保育の場にふさわしい弾き歌い」を心がけることが、求められているようです。
<絵画制作>
要綱配布時点で、テーマが与えられます。
鉛筆、色鉛筆、消しゴムを使用して描きます。
求められる画風に悩む方が多いようですが、無難なイラスト風のもので挑む方が多いようです。
過去に、かなり実写的な作品を提出した美大生が、不合格に終わった事例があります。
また、あまり少女マンガのような、お目々キラキラの現実離れしたイラストも、あまり適さないのではないかという意見もよく目にします(あくまでも、受験者さん同士の交流からの、想像です)
こちらも「保育の場にふさわしい絵とは」と考えて、取り組むことが求められているように思います。
また、絵がよく書けていても、出された課題をクリアしていない場合には、不合格となる事例もあるようです(指示を守らない、テーマに沿っていないなど)
<言語>
時々質問されるのですが、これは国語や英語の試験ではありません。
3分程度の童話を用意し、お話をするというものです。
試験当日「○歳児を相手に、お話してください」という指示があります。
3、4、5歳児のどれかを指定されますので、その年齢にあったお話の仕方を展開してください。
そうです。 3歳児、4歳児、5歳児がどのようなものか?をよく学び、お話の仕方を変えなければなりません。
その年齢にあった話し方、言葉の使いまわし、表現方法などを考える必要があります。
小道具は使えません。
すべて同じお話で、対象年齢は表現方法でカバーしてもかまいませんし、各年齢ごとに別のお話を用意してもかまいません。
当日披露するのは、指示された年齢1つのみですので、どういう準備をしてきたかということは問われません。
お話は、もともとあるお話でもかまいませんし、自作のお話でもかまわないようです。
<全体的な感想>
あくまでも、掲示板での交流や、寄せられる体験談、自分の教室(ピアノ教室)から感じることですが、一人でコツコツと練習した人より、人に聞いてもらい、見てもらいながら、評価をうけて練習する人が強いように思います。
もちろん、コツコツと練習することは、どの分野にも共通して必要なことですが、ひとりよがりにならないよう、気をつけて、がんばってください。