Q.男性保育士ってどうなんでしょう?
正直、『男性保育士とは、こうです』とはっきり言えるものがありません。
昔、保育士が『保母』だった頃、女性の仕事でした。 途中から男性にも門戸が開かれましたが、しばらくは男性にも『保母資格』が与えられていたのです。
今は、『保育士』という名前で、男性でも女性でも、おかしくない資格名となりました。
このように、男性保育士への道は、開かれてからまだ、それほど長い歴史がありません。 まだまだ受け入れに抵抗を示す施設もありますし、逆に大歓迎の施設もあります。
この仕事を続けられるか?
に関してですが、まだ長年勤め上げた男性保育士が多くないため、男女の性別差による、体への負担の結論みたいなものも、はっきりはしていません。 女性は長年勤めても大丈夫な方が多いようですが、男性の体はどうなのでしょう?
それはあと何年も見守ってみないと、断言はできないと思われます。
ですが、このサイトに寄せられる投稿を見る限り、男性であるが為の体の負担について、悩みなどが寄せられたということは、ほとんどありません。
次に環境面。
やはり、もと女性の職場ですから、男性用職員トイレがなかったという話しが、時折聞かれます。
また、男性保育士が女児のおむつ交換を拒否される、ということもありました。
少し悲しい、お話ですね。
逆に、子ども達が男性保育士によじ登ったり、振り回してもらうという、ダイナミックな遊びで、大喜びしているという、嬉しいお話も聞かれます。
歓迎ムードの職場が増えたり、少しずつ偏見が薄れてゆくことを願っています。 男性保育士には、男性ならではの、保育がありますから、私は『男性だから』と諦めてしまうのは、もったいないように思います。
現実問題としても、男性保育士はじわじわと誕生しており、『男性は保育士になれない』なんて、ありえません。
さて、最後に金銭面。
正直、お世辞にも『高給取り』とは言えない職種です。 どちらかというと、あまり高くはないが、安定している部類に入ります。
平均給与などはあてになりません。 都会と田舎では、全く違いますし、生活にかかる費用も違うのですから、全国版で『保育士の給与っていくら?』と調べても、あまり参考にはなりません。
ハローワークや、転職サイトなどを開き、『自分の地域では、いくらくらいなのだろう? これで、生活できるかな?』と、考えてみることをお勧めします。
管理人も困ってしまうのが『嫁さん、子どもを食わせていけるだけの収入が、ありますか?』です。
人によって、生活レベルや、仕事の持ち方、子どもの数、子どもにかける費用など… 何から何まで、全く違うんです。 こればっかりは、お答えできません。
以下は、男性保育士にチャレンジ中の方からのメッセージです。 参考になさってください。
保育士を目指す男性の方々へ ころりんたまごさん
こんにちは。ころりんたまご@保育園に勤務しつつ、保育士試験挑戦中です。
男性の方に、ぜひおすすめしたいことがあります。それは「通勤圏内の園のボランティア」です。
●そのわけ
現状、男性の採用はまだまだ厳しい業界だから。それは、給与・設備・園の経験の3点によるところが大きいです。
●給与
給与は額面15~17万円がふつうです。(ちなみに福島県)住宅手当・扶養手当の規定が有っても、自宅通勤の女性が多いと、園始まって以来支給したことがないなんてことも・・・。同じ能力なら人件費がかからない方が採用されるのが常なので、せめて自宅から通えるところをお勧めします。でも残業も少なくて、家庭的パパを目指すにはほんといい職業ですよ。共働きならじゅうぶん食べていけるし!
●設備
男性用トイレ・更衣室・休憩室などを備えているところが少ないです。私の園ではトイレを改築しました。(改築してまで採用しないってところもあるかもしれません)
●園の経験
園長さんも、女性職員も、初めて男性を採用するとなるとドキドキします。「女性社会でうまくやっていけるかなぁ~」と。ボランティアであらかじめ人柄や仕事ぶりをPRしておけば、少しは解消されると思います。
ちなみに朗報。
私の勤める園では男性保育士さん、がんばっていますよ!ぜひ「風土を変えてやる!」くらいの勢いでがんばってください!