以上で俺なりの松本氏への反論は終わりである。

まだ彼の主張のうち「2アウト制」というのが残っているが今回はスルーする。

そんなスルーした部分もあるが、一応彼の主張を真正面から受け止めた反論ができたと思う。

以前も言ったが、俺が何か主張したときに、ヤフーのコメントにあるような「興味ない人の主張」などという反応が嫌いだった。

俺の主張の問題点などには一切触れず、ただ「はいはい。わかったわかった。」みたいな感じで話を聞いてもらえないのがいやだった。

松本さんが俺と同じ思いをしているかどうかはわからないところではあるが、記事を読んでいたら、かつての自分がフラッシュバックして、このような記事を書いてしまった。

こんな風に反論されたところで、彼は不愉快かもしれないから「彼に届けたい」などとは思わないが、かつての自分に捧げてやりたいとは思う。

さて。

これとほぼ同じ時期に、やはり適切な議論ができていない例があった。

脳科学者の茂木健一郎さんが、今のお笑い界に対して苦言を呈し、それに対してお笑い芸人達が反発するということがあった。

茂木健一郎氏は結局謝罪したようだが、その一連の流れを見て立川志らく氏が、「袋だたき」と表現し、嘆いた。その件についての記事はこちら

この件でも、適切な議論はできていない。

志らく氏は同意できる部分があるとして、茂木氏の意見の内容に触れているが、他の意見はもはや反論ですらない。

松本人志氏「茂木さんが全然面白くない。笑いのセンスが全然ないから、この人に言われても『刺さらなねぇぜー』って感じ」
坂上忍氏「この人の方がオワタレになる」
梅沢冨美男氏「こいつ、本当に脳科学者なの?」
矢作兼「テレビで通用しなかったから悪口言うんでしょうね」

見るもおぞましい、人格攻撃に終始している。

松本氏にいたっては、個人的には前の一連の記事(「ホームランを打ったら走らない」とどうなるか?」「松本人志氏の主張は前提からおかしい」)は、彼が「所詮お笑い芸人の言うことだからw」と相手にされなかった経験があったのではないか?と思ったからこそ書いた、という一面もあるのだが、彼の上の発言は「所詮笑いのセンスがないやつの言うことだからw」と取り合ってないところを見ると、どうやら俺の取り越し苦労だったらしい。

上の4人は茂木氏の発言内容に触れていない。

だれも「上下関係や空気を読んだ笑いに終止し」ているのかどうか、「権力者に批評の目を向けた笑いは皆無」かどうかについて意見を述べてない。

ウーマンラッシュアワーの村本大輔氏や志らく氏のように、「問題提起」ととらえる(そして、それがまっとうなとらえ方なのだが)向きはなかったらしい。

ここからは想像だが、どうも、「オワコン」という部分だけに反応し、「バカにしてる」としかとらえられなかったのだろう。

そして、「バカにしかえしてやる」としか思えなかったのではないだろうか?

その結果、人格攻撃だけして得意になっているのではないだろうか?

彼らの発言は俺には、子供がよく言う

「バカって言う方がバカなんですー」

と同じにしか聞こえない。

茂木氏の発言には論理的な穴はあっても非難されて当然と言えるほどだとは思えない(人による好き嫌いは別として)。

(続く)

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