前回、和風カップめんのつゆの味を通じて日本人の味覚の東西境界線が関ケ原と飛騨山脈・親不知(おやしらず)にあることを検証した。詳しくいうと、三重・岐阜・長野・新潟よりも東側が「東日本」、それよりも西側が「西日本」に分かれるという構造だ。

実は、同じことがほかの食べ物にもいえるらしい。
たとえば「おでんのつゆ」がそうだ。

1979年からおでんを販売しているセブン-イレブン・ジャパンに聞いてみると、やはり関ケ原と飛騨山脈・親不知を結ぶ線が東西の味覚の境界線になるという。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A90889DE3E4E5E3E1E1EBE2E0E2E3E2E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2?n_cid=DSGGL001


全てに言えることは、関ヶ原で2つに分かれるんじゃなくて

関西・名古屋付近・関東の3つに分かれるということだ。

これは、10年以上も前にアホとバカの境界線を調べた某番組が

すでに発見して、ビデオにもなってるし、本にもなってる。

↓これ。

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タイトルはアホとバカだが、この境界線を探してると

アホとバカの間に、タワケが入ることが判明し、

その後本格調査になった。


さらに罵る言葉のアホとバカ以外に、

ホメる言葉も関東と関西に差があることが分かり、

それら方言が、京都を中心に同心円上に分布しているという

柳田国男が提唱した「方言周囲論」を証明する形に

なっていることが判明した。

この根拠は、京都が当時の文化の中心だったため

その伝播が同心円上に広がったと考えるからだそうだ。



言葉と共に、食についても同様のことが言えるなら、

関東と関西に分離しているのではなく同心円上に

食文化が広がっていると考えるほうが妥当かもしれない。

ただ、言葉と違って食は特産品が影響するのと、

移り変わりが言葉より早いことが考えられるので

結果、現代では関東と関西のような分かれ方になっている

可能性はある。

昔っから全国で食べられているようなものだと、

調査結果はクリーンになると思うが・・・なんだろうか。

お雑煮の味、

は、かなり入れ替わっている気がするので、

お雑煮に入れるお餅の形の全国マップがあれば、

言葉と同じようなマップが出来上がりそうな気がする。