『リズム運動』その1 阻害された子どもの発達と | 男性保育士こんなかんじでやってます

『リズム運動』その1 阻害された子どもの発達と

おはようございます、たーやんです。晴れ

今日の記事は堅苦しいですが(苦笑)
子どもとかかわる者として
自分自身も改めて
少し考えていきたいことなので
あえて書きました。





さて
昨日のリズム運動の研修での
体力消費が激しかったらしく
今朝起きたら何やら激ヤセでした。
お嫁には「ちっちゃくなった?/min」と
言われました。
恐るべし、リズム運動。

さて、このリズム運動。
実は「あそび」と表現しないのには
理由がありますポイント

以前の記事にも書きましたが、
「さくら・さくらんぼ」のリズムは
曲想から自由に動きを表現するのとは
違い、一定の「型」を持っています。
この曲を聞いたらこの動き、
といった感じです。

本来子どもの自発的「あそび」
(この『自発的』を捉え間違うと
えらいことになりますが)
を推奨する私たーやんですが、
このリズム運動は保育の中に
位置づけています。

矛盾するようですが、
理由はあります。

「自発的なあそび」も
「リズム運動」も

ともに“子どもの発達保障するもの”
であるからです。


子どもは本来、

朝から
野山を自由に駆け回り
遊び、時にケンカし、けがをして
暗くなるころに
疲れてお腹ぺこぺこで帰って
ご飯を食べて寝る。

という生活ができたなら、
自らの力で
乳幼児期に必要な発達を
十分遂げることができるでしょう。


つまり、
保育士や幼稚園教諭と
いう職業はいらないくらいなのです。
遊びの中の経験で自らの意欲を育て、
ありとあらゆることを学んでいく力を
本来子どもは持っています。

しかし、現実はどうでしょうかはてなマーク
例えば保育園の0・1歳児の
事を考えてみてください。


朝、どれほどの子どもが
歩いて園に行っているでしょうかはてなマーク
車・自転車など、
ほとんど歩いていませんね。
歩いても、ほんの数分です。
体を動かす機会はあまりありません。
また、忙しい保護者のみなさんに
付き合えというのも酷かもしれません。

さらに、園についたらどうでしょうはてなマーク
乳児は特にまず、部屋に入りますよね。
部屋には、「安全のため」鍵がついていたり、
何かと規制が多く、
『自由な探索』など危険な行為でしかなく
もってのほかです。
これでは、意欲を持てというのも
無茶な話かもしれません。

さらに、食事の時間も
ある程度は決められ、
子どもが真に空腹感を実感できるような
配慮がなされているか、疑問です。

極論すれば、子どもたちに
「自由に遊んでいいよ」
と保障している時間が
一体どれほどあるでしょうかはてなマーク
やれ、トイレだご飯だと、
細切れになり、集中できる時間も
そう多くありません。


…しかし、これは
大人の目や社会のニーズが
このような状況を生んだことで、
また、必ずしも悪意があってのことでも
ないことがあります。
集団としての保育を保障しようとして、
結果子どもの発達が阻害されていますしょぼん

また、
これは、幼稚園でも大差ないと
思われますし、
もっといえば、家庭の中でも
同様でしょう。

こうした環境の中で
子どもが自分で発達する力を
十分発揮することは
もはや困難な状況なのです。汗

この状況の子どもたちに
「自由に遊べ」と言っても
自ら全身を自由に動かして、
十分な発達課題を克服する
といったことは
残念ながら期待できません。


実際、小さいときに
ハイハイがぎこちなかった子どもも
立ってしまえば一見
問題なさそうに見られてしまいます。
しかし、何らかのフォローがない状態で
そのまま大きくなると、
実はアンバランスが残ったりします。
そして現在は、十分這うスペースも
ないがために、いきなり立ってしまう
子までいます。
もちろん、それも問題です。
ハイハイは赤ちゃんにとって
本来とても大事で必要な運動の一つです。

また、
普段は何もなくても、こけたときに
手をつけない子どもも増えていますが、
「こける」「つまずく」といった経験が
根本的に不足しているのも原因です。
同時に、本来自らの体験で身につくべき、
とっさの反射が獲得されていないとも
言えます。

このように、隠れた中にも
子どもが何らかの課題を
克服しないまま
成長してきているという事が
よくあります。
しかも、それは子どもでは
もはや解決しようがありません。


そこで!!

その子どもたちの発達を
保育者の側で保障しようというのが
「リズム運動」なのです。

という、ほぼ前置きでしたが
「リズム運動」以前の
子どもの置かれた状況については
理解していただけましたでしょうか?

こうして
熱弁はてなマークふるっていたら
長くなったので、
「リズム運動」がなぜいいかという、
続きは後ほど。