まる・さんかく・しかく♪ (文字指導と手の発達)その2
こんばんは、たーやんです
この記事は
のつづきです。
が描けないと
平仮名の
「」の字は
まだ書けない
とはどういうことか
…
正確には、関連性
100%とは言えませんが、
その理由は
の屋根の部分と
は同一形状だからです。
斜めの線は
目で見て分かっていても
いざ手を協応させて
描く段階になると
幼児にとっては
非常に難しいのです。
同じく
「」
はひし形が描けないと
難しいということが言えます。
よく「く」を書くつもりが
「L」みたいになっているのを
見かけます。
↑これは、本当は手が
斜めの線
「/」「\」
がしっかり描ける状態まで
まだ発達していないことを示す
端的な例です。
だから、形が「L」のように
なってしまうのです。
こんなことがありました。
あまり、他園の保育の批判を
するのはよくありませんが、
文字指導に熱心な園に
勤める友人から
「文字がなかなか
うまく書けない子が多い」
という話を聞いたので
少し絵を見せてもらったら
斜めの線がうまく描けていない・
線が固い、といったことが
実際にありました。
(まぁ、これは一例なので
すべてがすべてそうとは
言えません)
手首が固い状態での
文字指導は
子どもにとって苦痛でしょう。
ようするに、
私が言いたいことは
何かというと
手の発達に関して
文字を書くための
レディネス(準備)は
本当にできているか?
ということです。
滑らかに
多様な線を描けないのに
字だけ教え込もうというのは
ナンセンスです。
かといって、
を描く練習をする!
というのも
遊びという「名目」で
存在する刷り込み的な
多種のドリルのようで
私は賛成しかねます。
結局
手首をやわらかく
使えるようにするには、
自然な形で
「いっぱい絵を描く!」というのが
一番です。
そして、いっぱい絵を
描こうと思ったら、
たくさんの
「描きたい!」と思う
経験を積み重ねていく
必要があります。
だからこそ
保育はいろいろな経験を
積めるような豊かな
ものでなければいけない
と私は思い、
そして今…
自分で反省しています(苦笑)
(なんじゃそりゃ)
さて、
幼児期にそんなことを
大事に保育をしていくならば
文字指導なんて(なんて)
特段構えてしていく
「暇」は
あまりないのではないでしょうか
また、
根本的に
文字を知らない幼児だからこそ
五感で直接的に感じるものが
確実にあると私は思います。
そんなに早く文字を覚えて
大人の世界に
引きずりこまなくても
よいのではないのかなぁ
(あ、結局主張しちゃった)
↑
分かる人には
分かる感覚でしょうが、
文字を覚えると、
本当に一気に
「文字に頼る」ようになりますよね…
あれは、何なのでしょう?
こんな考え
保護者を始め
社会のニーズからは
逆行しているかも知れませんが、
もう少しそういった部分が
大事にされてもいいのではと
ちょっと
抵抗してみる
たーやんでした。
補足:
今回取り上げた
「文字指導」という言葉が
がさし示すのは
平仮名の練習的なものです。
保育において、
もちろん言葉に興味を
持てるような内容は
扱うと思いますが、
そういう広範な意味ではない
ということを
改めて付け加えておきます。
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