食養生法：●耳の不調に対する食養生法
耳は腎臓や腸との関連が深いといわれています。
例えば、腎臓の糸球体に動物性タンパク質が詰まって、
ろ過がうまく出来なくなると、塩分の排泄がされず、
老廃物が逆流してきます。
キーンという金属音やボーっという低音が聞こえる耳鳴りは、
そのせいで引き起こされるのです。
外耳炎、中耳炎、内耳炎、メニエール病、貧血といった症状が
出てきますので、注意して下さい。
●耳鳴りがしたら
鼓膜細胞がタンパク系統で固くなり、
振動音が聞こえてしまうのが耳鳴りです。
一番大根湯や椎茸スープを飲んで、
余分な動物性タンパク質を燃焼・分解させます。
リンゴなどの果汁を飲むのも良いでしょう。
外用としては、ごま油を１滴耳にさし、生姜油のすり込みをします。
●中耳炎
一番大根湯を飲んで腎臓や腸の機能を整えます。
耳にごま油を１滴さし、熱がある時は耳の周りに、
里芋湿布か豆腐湿布をします。
●メニエール病の場合
耳が悪く、周囲がグルグル回るような極端なめまいを伴うのが
メニエール病です。
腎臓から来ていますので、一番大根湯を飲みます。
■内用手当て食
・椎茸スープ
・一番大根湯
・リンゴ
■外用手当て法
・ごま油
・生姜油のすり込み
・里芋湿布
・豆腐湿布
※１）腎臓に良い食べ物
すいか、あずき、そら豆、とうもろこし、アケビ、アマチャ、
トウガン、柿、キュウリ、ハトムギなど。
※２）腸に良い食べ物
一番良いのはリンゴ、次がコンニャク、ゴボウです。
リンゴは水溶性食物繊維（ペクチン）を大量に含んでいるので、
腸内で水分を吸って膨れて腸内の掃除に役立ちます。
コンニャクやゴボウはビタミンなどの栄養は殆どありませんが、
不溶性食物繊維の宝庫です。腸内の掃除に役立ちます。
その他、食物繊維が多い食品は、キノコ、海草（ワカメ等）です。
寒天も、リンゴと同様に水溶性食物繊維の宝庫です。
野菜スープなどに棒寒天又は粉寒天を加えて溶かして飲むと、
胃の中で固体に戻って少量で満腹になります。
■編集後記
耳に良い食べ物といわれても、ピンとこないかもしれません。
ただ、耳の働きを良くする為には、腎臓や腸を
丈夫にしておくことが大切なので、普段から上記の様な
※１）腎臓に良い食べ物、※２）腸に良い食べ物を
多めに摂るようにしましょう。
特に、耳に何かの症状をお持ちの方は、
食養生法としては、椎茸スープや一番大根湯、リンゴなどを摂り、
ごま油を耳にさしたり、生姜油をすり込んだりすることで
症状を緩和します。
少しでもお役に立てれば幸いです。
次回は、「食養生法：●口の不調に対する食養生法」
についてお話します。
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