出会い系サイトで援助交際相手を募って少女を紹介する「援デリ」を運営したとして、警視庁少年育成課などは児童福祉法違反(淫行)と売春防止法違反(周旋)の疑いで、住所不定、無職、小林正和容疑者(48)ら男女3人を逮捕した。同課によると、小林容疑者らは平成20年8月以降、16~18歳の少女を中心にのべ約40人を紹介。売り上げは年約3360万円に上るとみられる。小林容疑者は「『援デリは元手なしで稼げる』と知人に誘われて始めた」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は、昨年9月12日、千葉県在住の中学3年の女子生徒=当時(14)=が18歳未満と知りながら、東京都内の男性会社員(35)に紹介し、新宿区百人町のホテルで女子生徒に3万円で淫行させたとしている。

 同課によると、小林容疑者らは自己紹介サイト「プロフ」上に「女の子限定でお仕事紹介しています」などと書き込んで少女を募集。出会い系サイトで客を募り、少女と引き合わせていた。書き込みはいずれも女性を装っていたという。

 少女の多くは、援デリに参加した理由について「アルバイト感覚」「遊ぶ金ほしさ」などと説明。客が支払った代金の約半分が少女らの取り分となっており、女子高校生(16)が15日間で25人を相手にし、35万6千円を稼いだケースもあったという。

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