ブログネタ:英会話できますか?

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その昔、まだ香港映画に耽溺する前、すでに香港に耽溺するようになって、何度か足を運んでいました。
ちょうど、日本人の旅行ブームがはじまったころで、町中を日本語で席巻する日本人旅行客がちょっと痛かったころです。
片言でも、英語で話をするだけで、香港人の態度が変わることに気づいたのは、私が図々しいからかもしれませんが、やはり、香港の過去の歴史などを振り返っても、強引に日本語だけで通すというのは、ちょっとまずいんじゃないかなと思っておりました。
そして、明らかに、日本語のみで押し通す客と、片言でも英語を使う客とでは、対応が違うのです。
私はというと、みずから「アイウォントの英語」というぐらい、「これが欲しい」しかしゃべれないのですが、それでも英語で話すほうが明らかに応対が良いのです。

それからさらに香港詣でが続いて、ようやく、片言の広東語がしゃべれるようになりました。
いつも行ってた店で、本当に片言で品物を注文したら、お店の人の態度が激変しました。
なんというか、香港人というのは、常にきつい表情で、こちらとコミュニケーションを拒否するような態度だなぁと思っていたんですが、もう満面の笑みを浮かべて、ものすごく親しげな表情で、これが本当におなじ香港人なんだろうかと思ったほどです。
そして、教えてくれたのは「中国語を話すことは良いことです」という一文でした。
すごく感動的でした。

日本人で広東語をしゃべる客がまだまだ少なかった時期のことというのもあったかもしれません。
でもまさか、あんなに人間が変わるなんて……つくづくと、あちらの言葉でしゃべらなくちゃいけないなぁと思い知らされたのでした。

え?広東語ですか?
もちろん、映画から学びましたよ。
だもんで、かなりというか、すさまじく偏ってます。
刑事さんは「差人(ちゃいやん)」と覚えてしまったり。(まぁ、呼びかけなら「阿Sir(あさー)」ですね)
あまり女の子が話すべきではない単語を覚えてしまったり。

で、広東語には、英語を混ぜてしゃべるってこともできるんです。
「Flower Shop びんとーあー(花屋さん、どこですか)」とか。
映画でも、容疑者のことを「容疑人物(いんいーやんまっ)」といったら返ってわからなくって、「サスペクトって言ってくださいよ~」なんてシーンがありましたっけ。
なので、もともとアイウォントな英語は、そのままアイウォントな広東語になって、ごちゃまぜに……なってます。
これって、英会話できるって、いいませんよねぇ。