2017年4月22日(土)、奈良の旅のつづきです。



萬葉植物園の正面入口を出た私たちは、

時間も12時を回っていたので、

当初の予定どおり、春日荷茶屋(かすがにないぢゃや)で

腹ごしらえをすることにしました。



最初はこちらの名物の万葉粥を食べる予定でした。

万葉集にちなんだ四季折々の旬の野菜などが添えられ、

昆布だし、白味噌仕立てのお粥です。


でも、HPで詳細を調べてみると、

4月の旬のものは「桜と黒米餅」でちょっとイマイチ。

例えば6月だと「赤米と小豆」、

10月だと「栗とさつまいも」でとても美味しそうなんです。


そこで、ここでは甘味ものをいただくことにして、

私は「よもぎ団子(あずきがけ)」を注文しました。

お値段は450円(税別)。



こういうのに目がない私、早速いただきました。

よもぎ団子は手作りで、温かくて柔らかく、

よもぎの良い香りもして美味しかったのですが、

上にたっぷりかかった冷たいあずきは、

どう見ても缶詰で、甘ったるくて嫌になりました・・・。

きなこがけにすればよかった!


お友達は吉野の本葛を使ったくず餅を注文。

お値段は同じです。

基本的にはきなこ味なので、普通に美味しかったです。

吉野本葛の独特の感じはわかりませんでしたけど。



私たちが食事している間に、続々とお客様が入って来られ、

帰る頃にはいっぱいになっていましたよ。

足の疲れも少し復活し、再び表参道を歩きました。



そして、参道脇で売っていた鹿せんべいを6束購入。

1束が10枚で150円です。

これだけまとめて買うと、ばらになったせんべいを

たくさんおまけでいただきました。



私たちの当初の計画では、この後飛火野を斜めに横断し、

浮御堂まで歩いて行こうと思っていたのですが、

おせんべいを売っていたおばさんに尋ねると、

浮御堂に行くなら、表参道をまっすぐ行きなさいということで、

どうやら斜め横断はできないようでした。



飛火野は東西約4km、南北約2km、

総面積660haに及ぶ緑あふれる自然公園で、

名物の鹿寄せもここで行われています。


ということで、ここで鹿と戯れるつもりが、

ご覧のように鹿がいない!







鹿さんも暑い日差しを避けてお昼寝中だったのかな。



この後、おばさんの言うように表参道を歩いて、

バス停がある交差点まで戻って来ると、

この辺りには観光客も多いので、

鹿さんもたくさん集まっていて、

私たちもせんべいをあげることができました。


好奇心旺盛で食いしん坊な鹿さんは他の人に任せて、

私たちは少し離れて、おとなしく座っている鹿さんや、

体が小さく、痩せている鹿さんにあげていましたが、

目ざとい鹿さんは、すぐに遠くからでも近寄って来ます。


お友達が地図を広げて次の目的地を確認していたら、

後ろから1頭の鹿さんが近づいて来たかと思うと、

突然、地図の端っこを囓られてしまいました!

お友達もまさか地図を食べるなんて・・・と驚いていましたね。


鹿せんべいは十字に紙の帯がしっかりかかっているので、

私がそれを外すのに手こずっていると、

鹿さんにカバンや洋服を引っ張られてビックリでした。


そんな強引な鹿さんもいますけど、

「もうないよ!」と両手を広げて見せてあげると、

すんなり諦めて静かに去って行きます。

その辺は賢いなあ~と思いました。


外国人観光客が鹿に噛まれて問題になっていましたが、

鹿さんと一緒に写真を撮ろうと、

せんべいをおあずけ状態にすると、

鹿さんは待ちきれず飛びかかって取りに行きますよね。

やっぱり待たせないことが一番です!


奈良の鹿さんは人にとても慣れてはいますが、

結構体が大きいので、小さなお子さんや、

あまり動物が得意でない方は、

近づかずに距離を置いた方がよいですね。


さて、この後、私たちはいろいろと話し合って、

できるだけ私の足に負担がかからないようにと、

当初の予定を大幅に変更し、浮御堂も諦め、

先ほどの地図で赤い□で囲んでいたバス停から

ぐるっとバスに乗って「ならまち」へ行くことにしました。


こちらのマップはぐるっとバスの奈良公園ルート図です。

周遊バスでは奈良町の南や東にしかバス停がなく、

奈良町の中心部へ行くのに10分ほど歩くことになるので、

町の真ん中を走るぐるっとバスを利用しました。



私たちが乗車したR9→R11は意外と距離が長く、

しかも勾配がかなりありました。

地図だと浮御堂まで近そうに見えましたが、

私の今の足にとっては意外と遠かった・・・。

でも、バスの中から浮御堂が見られたのでよかった!


次の目的地「奈良町(ならまち)」とは、奈良の旧市街地、

特に元興寺の旧境内を中心とした一帯のこと。

その歴史は元興寺や興福寺の門前町だった

奈良時代に始まり、その後も発展を続け、

近世以降は奈良を代表する商業地となりました。


戦後は、駅周辺の開発とともに、

閑静な住宅地に変わって行きましたが、

1980年代に町並み保存の気運が高まり、

現在に至っています。


小さなカフェや雑貨店なども多く、

私たちも散策を楽しみにしていましたが・・・。


「ならまち」のバス停で下車し、少し道を戻ると、

小さな交差点の角に「奈良町情報館」があったので(

休憩も兼ねて立ち寄りました。


ミニ道の駅みたいな感じで、中にベンチがあったので、

飲み物を購入して休みがてら計画の練り直し・・・。


ならまちでは、点在している寺社や観光地を巡る予定でしたが、

どこまで歩けるかもわからなかったので、

とりあえず私が絶対に行きたいと思っていた

元興寺だけ行くことにしました。



上の地図は情報館でいただいた散策マップですが、

本当は情報館を出ると大通りを右へ歩き、

次の信号のある交差点を右折するのが最短でした。


ところが、ちゃんと地図を確認していたのに、

私の足は情報館を出てすぐに左折、

上記マップの水色の線のように遠回りすることに・・・。


なぜか自信を持ってこちらを歩いていたんです。

そしたら元興寺の裏門が見えましたけど、

こちらからは入ることができませんでした。



しかし、こちらの道を歩いてよかったのです。

なぜなら・・・ニャンコにたくさん出会えたから!


この「まほろば」というお店の暖簾がニャンコだったので、

思わず足を止めてしまいました。



店先だけでなく、店の中にもニャンコ雑貨が並んでいました。

ただ、この店では食堂もやっていて、

私たちお昼が甘味だけだったので、

三輪そうめんでも食べようか~と中に入り、

しばし雑貨類を眺めながら席が空くのを待っていたのですが、

結局は当分空きそうな雰囲気もなかったので、

ニャンコ雑貨を少し買って店を出ました。



こちらの店のニャンコも独特ですよね~。





突き当たりの角には可愛いお地蔵様。



こちららは奈良町物語館。



マンホールにもやっぱり鹿さんが・・・。






こちらの店の入口に置いてあったガラスケースの中にも

陶器のニャンコの置物や小物入れが並んでいて、

こちらでも一目惚れしたニャンコグッズを買いました。



そして、このお店の人に

「ニャンコの雑貨を売っているお店が多いですね」と言うと、

実はここ「ならまち」では、10年ほど前から、

6/1~30の1ヶ月間、「にゃらまち猫祭り」をやっていて、

あちこちの店で猫グッズを売ったり、

飾ったりしているそうです。


興味のある方はこちら「にゃらまち猫祭り」で・・・。

私も次は6月に行って、にゃらまちを楽しみたいです!

全国各地から猫好きさんが集まるそうですよ。


ようやく元興寺の入口が見えて来ました・・・。



(つづく)