2010年6月5日(土)、和歌山旅行の2日目です。

高速道路の渋滞で、急きょ下道を走ることになった私たち。

日本最古の温泉・湯の峰温泉でお昼を食べた後、

目と鼻の先にある「熊野本宮大社」に立ち寄りました。


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母はツアーで何度か来たことがあると言っていました。

ちょうどサッカーW杯で盛り上がっている今、

ここをご紹介できてよかったです。

ブログを書きながら、日本の勝利を祈願したいと思います。


古くは「熊野坐(くまのにます)神社」という名で呼ばれていました。

熊野三山(本宮大社、那智神社、速玉神社)の中心で、

全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮です。


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大きな八咫烏(やたがらす)の幟(のぼり)が目を引きます。

八咫烏は熊野権現の使い、三本足の烏です。

日本サッカー協会のシンボルマークでお馴染みですよね。


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34回と最多の熊野御幸を行った後白河上皇は、

本宮へは34回訪れていますが、新宮と那智は15回。

本宮だけを詣でて熊野御幸を済ますこともあったことからも、

本宮が熊野三山の中心であることがわかります。


熊野詣のすべての参詣路はこの神社を目指していて、

それから熊野川を下って速玉大社、那智大社へと巡るのが、

熊野詣での昔からのコースでした。


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鳥居をくぐると、杉木立の中、長い石段が見えてきました。

石段の両脇には「熊野大権現」と書かれた奉納幟が並んでいます。


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上の写真を見ると、階段の端を歩く人、真ん中を歩く人がいますが、

階段の途中にこんな看板がありました。

階段の真ん中は、神様の通り道なのだそうです。


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階段の途中にこのようなものもありました。


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何やら建物が見えてきました。


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傍らには手水舎(こう呼ぶかは不明)。


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階段を上がりきる手前にあった宝物殿。


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こちらには「千日詣結願」と書いてありました。


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もう一息。


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目に止まったこの「繋」の文字。

清水寺でも年末になるとその年の世相を表す漢字を掲げていますが、

こちらでも新年に一文字掲げているようで、今年は「繋」。


「いかに時代が変わろうとも、人と人、親と子、夫婦、恋人同士にても

改めて繋がりという意味を、ここ熊野で感じ、心に留め、

言葉にし伝え、良き一年を送られますことを祈念申し上げます」


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158段の石段を登りきると、正面に神門があります。

写真左下の看板に書いてあるように、

神門から奥は撮影が禁じられています。


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神門をくぐると、檜皮葺きのいかにも古そうな建物が並んでいます。

左から第一殿・第二殿の相殿(あいどの)、第三殿、第四殿。


woaimaoの気ままなお話 Webより


第一殿を「西御前(にしのごぜん)」といい、

熊野牟須美神(くまのむすみのかみ)と

事解之男神(ことさかのおのかみ)を祀っています。


第二殿を「中御前(なかのごぜん)」といい、

御子速玉之神(みこはやたまのかみ)と

伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」を祀っています。


一番左の建物は、第一殿と第二殿の相殿のため、

第三殿や第四殿よりひと回り大きく、

また、この相殿の正面に礼殿があるため、

相殿が本社のように見えるかもしれませんが、

中央の第三殿が主神を祀っています。


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中央にある第三殿が本社で、「証誠殿(しょうじょうでん)」といい、

主神の家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)を祀っています。

家都美御子大神という名は後に付けられたもので、

平安初期には熊野坐神(くまのにいますかみ)と呼ばれていました。


向かって右の第四殿は「若宮(わかみや)」といい、

天照大神を祀っています。


以上の四社を上四社(かみよんしゃ)と総称します。

第五殿から第八殿までを中四社(なかよんしゃ)、

第九殿から第十二殿までを下四社(しもよんしゃ)といいますが、

中四社と下四社は明治22年の水害で流されてしまいました。


woaimaoの気ままなお話 Webより


神門の左手には真新しい礼殿があります。

大きな「笑」の字が印象的でした。


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礼殿の近くにはこんなポストがありましたよ。

黒い丸ポストの上に、八咫烏が乗っています。


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階段上からの眺めです。

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登る時には気付きませんでしたが、

参道の入口脇に瓢箪型の小さな池がありました。


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本宮大社前の道路を渡ります。


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道路越しに見た本宮大社。


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すぐ近くの小路入口にこんな石碑が。


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小径を少し歩くと、目の前がパッと開け、

広い田畑の中に大きな鳥居が見えてきました。


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熊野本宮大社の社殿は、

元は熊野川とその支流の音無川と岩田川が合流する中州にありました。

明治22年(1889年)の大洪水で倒壊したため、

明治24年(1891年)に現在の場所に移されました。


woaimaoの気ままなお話 Webより


この熊野本宮大社の境内があった場所が大斎原(おおゆのはら)。

この旧社地入口に、日本一の大鳥居があるのです。

高さ33.9m、幅42m、全重量172t のコンクリート製。

本宮大社から歩いて5分くらいで行くことができます。


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私たちは、鳥居の近くまで行かず、

遠くから上の写真を撮りました。

写真だけなら、この位置で十分ですよ。


本宮大社の駐車場は参道の向かいにあり、

駐車場からも大鳥居は見えます。


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次は新宮に向かいます。


(つづく)