保聖寺の散策を続けます。
「文物展覧館」を出た所に、ポツンとこの「大鉄鐘」がありました。
そして、こちらの建物が「保聖寺古物館」です。
当然、写真撮影禁止なので、Webより写真を拝借しました。
唐代の著名な彫塑家である楊恵之の作で、
もともとは大雄宝殿に18体の仏像があったそうですが、
1927年に消失してしまい、泥となってしまいました。
その後、9体を復元し、この古物館を建てたとのことです。
実物は巨大な絵のようで、天井の高さまであります。
表面がつるつるに輝いているので、
木彫りかなあと思ったのですが、
実は土でできていると聞いて、ちょっと驚いてしまいました。
再び外に出ました。
こちらは蘇州の詩人「陸亀蒙」のお墓。
晩唐の詩人であり、農業家でもあったそうです。
晩年を松江(江蘇省)の甫里にて隠棲し、
晴耕雨読の気ままな生涯を終えたとか・・・。
こちらは樹齢1500年の銀杏の木です。
大きさ伝わりますか~?
お友達の背丈と比べて見て下さいね。
こちらは、著名な文学家であり教育家、出版家、
社会活動家でもあった叶圣陶(葉聖陶)のお墓。
こちらが「葉聖陶記念館」。
彼がかつて仕事をしていた場所。
日本の「寺子屋」みたいな存在だったと友達が教えてくれました。
彼は1988年に亡くなりましたが、
彼の功績を讃え、この建物を「葉聖陶記念館」として整備しました。
葉聖陶は、1984年に蘇州で生まれ、
1921年に茅盾等とともに文学研究会を結成。
一般の人々の苦しみを描いた作品を多く発表しました。
また、朱自清らと雑誌『詩』を創刊し、
童話集『稲草人』を出版するなど、文学的功績も大きいとのこと。
彼は時代の暗黒を描き出し、それによって光を目指そうとしたそうです。
これで甪直の中心的な存在である保聖寺の散策は終了し、
街の散策に戻りました。
(つづく)