「秋山郷」というのは、

新潟県中魚沼郡津南町と長野県下水内郡栄村とにまたがる

中津川沿いの地域のこと。

紅葉の名所ということで、母とツアーに参加して行ってきました。


北陸自動車道から上信越自動車道を経由し、

日本一の豪雪地帯である栄村を通って津南町に入りました。


あっ、その前に中野という所で、りんご狩りをしました!

私、ちょっと変な人で、新鮮なシャキシャキりんごよりも、

少しぼけたりんごの方が好きだったのですが、

ここでいただいたりんごは、新鮮なんですけど、

もともと「ぼけた感じ」の品種たっだので、

おいしくて、3個くらい食べられましたよ。


こちらは採りたかったけれど届かなかったりんご。


欲しかったリンゴ


津南町物産館でトイレ休憩した後、

まず最初に向かったのは「見玉(みだま)不動尊」。

杉や栃の大木に囲まれた森の中にひっそりと立つ不動堂。

こちらの本尊・不動明王は、平家の守護仏だったものとか。


見玉不動尊


見玉不動尊


見玉不動尊


この不動明王は、眼病にご利益があると語り継がれていて、

滝の小石を拾って目をなでると眼病が快癒するとのことでしたが、

訪れた時にはそのような説明がなく、

まあ私も目は何度も手術していますから、お守りだけ買ってきました。

いよいよ中津川沿いの渓谷に入ってきました。


中津川渓谷  車窓より


この地域の山道は道幅が狭く、

私たちのバスも小型バスでしたが、

それでもギリギリという感じの道が続きました。

この道、一方通行ではないんですよ。

対向車が来た時は、大変でした・・・。


普通なら、山側の車が動いてくれてもよさそうな所も、

運転に自信がなかったのか、

崖側のバスの運転手にすべてを任せて、

微動だにしない乗用車が多かったですね。


秋山郷


ヒヤヒヤの山道を抜け、

バスは「蛇淵の滝」がある大赤沢で停車し、

約1時間の自由散策となりました。


大赤沢


地元の人に聞くと、紅葉はこの日から見られるようになった・・・

という言葉どおり、色づき始めたところでしたが、

紅葉最盛期は、観光客も多く、あの狭い道ですからね~。

どれだけ混雑するかわからないですから、

わざわざ早い時期を選んで行ったんです。

この日は、このツアーの初日で、

運転手さんもガイドさんも含め、全員が初訪問でした。


蛇淵の滝 蛇淵の滝


それにしても、何もない・・・というか、

私の大好きな大自然に囲まれた田舎。

やっぱり落ち着きました~。


大赤沢


17時頃、再び津南町物産館で休憩した後、

金沢に向けて帰途につきましたが、

まさかこの後、あんなことになろうとは・・・。


表題に細かく日付を入れたので、

ピンときた方もいらっしゃると思いますが、

あの後17:56に新潟中越地震が発生したのです。

震源は、少し前まで訪れていた津南町にほど近い所。


18時頃、上信越自動車道の妙高SAで休憩していた時、

2度目の地震(余震)が襲ってきました。

私はちょうどバスの中にいましたが、

運転手さんが地震だと気づき、テレビをつけたところ、

世の中はすでに大地震のニュースで大騒ぎになっていました。


私たちは朝から小型バスの揺れに慣らされてきたので、

地震の揺れには全く気づかなかったのですが、

SAを出て再び高速道路を走っていると、

次の上越インター手前で「地震のため通行止め」の表示があり、

上越からはずっと一般道で帰ることになりました。


途中、現場へ向かう消防車やパトカーとすれ違い、

緊張感が漂っていましたが、

バスの中はベテランガイドさんのおかげで終始なごやかで、

私の家族や友達は心配してメールを送ってくれたりしましたけど、

当の本人たちはごくごく普通に旅行を楽しんで帰ってきました。


あの後、秋山郷も長い間通行止めになり、

もちろんこのツアーもこれ1回きりで中止となりました。

いろんな意味で思い出に残る旅でした・・・。