1995年4月と2001年10月の南京の旅で、
唯一共通していた訪問先が「中山陵」でした。
「革命の父」孫文の陵墓なのですが、
死後、本人の希望によってここに建設されました。
面積1万㎡の敷地の中に、
山の斜面をうまく利用して作られていて、
青い瓦の屋根と白い壁の建物が印象的でした。
これは「青天白日」を表しているのだとか。
中山陵は牌坊、墓道、陵門、碑亭、祭堂と墓室、
これらが縦に一直線上に並んでいるため、
最初に博愛坊の前に立って中山陵を眺めた時、
永遠に続くような長い参道と、遠くにかすかに見えた祭堂を見て、
果たしてあそこまで辿り着けるのだろうか・・・と思いました。
博愛坊(95年)
ちょっと見にくいのですが、
三民主義 「民族」 「民権」 「民生」 の3つの言葉が
金文字で書いてあります。
あともう少しというところで392段の階段があります。
最初に訪れた時は、すごく大変だった記憶がありましたが、
01年の時は、ガイドさんとおしゃべりしながら上ったせいか、
あっという間に上りきってしまいました。
やっぱりハアハア言っていましたけど・・・。
それにしても、01年はよいお天気でしたね~。
祭堂の中は撮影禁止。
しかも、95年の時はカバンなども持ち込み禁止でした。
それくらい厳しく管理されていました。
写真はWebから借用しました。
祭堂奥の墓室には大理石の像が横たわっていて、
その下に孫文の遺体が安置されているそうです。
観光客は上から見下ろす形でこの臥像を眺めることができます。
天上には、タイルで大きな国民党のマークが描かれていました。
中山陵の祭堂前から眺める景色もすばらしいものでした。
95年の時は、小雨が降っていて、
遠くの森はうっすら霧のカーテンに包まれ、
何とも言えない幻想的な雰囲気を醸し出していました。
もちろん、お天気がよい時も最高ですよ。
私が蘇州に次いで南京が2番目に好きな訳は、
大きな都市でありながら、
自然、緑がものすごく多くて落ち着くからでしょうか・・・。
もちろん、北京や上海などと比べても物価も安いですし、
遊びに行きたいというよりは住みたい街なのかもしれません。