29年山王祭のススメ① | 日吉大社公式ブログ「日々よし」

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4月12日より15日にかけて行われる山王祭。

湖国(滋賀県)三大祭の1つにかぞえられ、大津市無形民俗文化財にも指定されています。

 

全国の日吉・日枝・山王神社の総本宮として相応しい、壮大なスケールで繰り広げられるこの山王祭の魅力を一人でも多くの方に知って頂きたく、全4話に分けて「29年山王祭のススメ」をお届けします。

 

 

まずこの「山王祭」を語る上で欠かすことができないのが「神輿」。

 

現在当社には7基の神輿があり、山王七社の神々が祭礼期間中にはその神輿に遷り、駕輿丁(かよちょう)と呼ばれる担ぎ手の方々のご奉仕により、様々な神事や行事が執りおこなわれます。

日吉大社における神輿の歴史としましては、桓武天皇が勅願により2基の神輿をご寄進されたとの記録があり、およそ1200年前には当社には神輿が存在し、その頃からこの山王祭の原型とも呼べる祭が行われていたと伝えられています。

日吉大社公式ブログ「日々よし」-重文神輿

現在、境内の収蔵庫に収められている神輿7基(国指定重要文化財)。現在使っている一世代前の神輿で、1基約2トンあり、400年前に作られたものです。現在の神輿は昭和40年代後半から50年代にかけて作られたもので、重さは約1トンほど。こちらは通常非公開となっております。

 

そして、この山王祭の大きな魅力は、神輿だけではなく、その内容です。

 

以降3話に分けて各神事について詳しく説明いたしますが、それぞれの神事にはストーリーがあり、神様のご鎮座された由緒を再現することで神々たちは若返りを果たし、瑞々しいお力で「天下泰平・五穀豊穣」のご加護を頂く。この願いが山王祭の大きな柱となっています。

今後のブログも是非ご覧頂ければ幸いです。