こんにちはヾ(@°▽°@)ノ人づくりチェアマンです


いよいよ、ラストのテーマだビックリマーク


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高橋:ここまででパネラーの皆様からこの5年間を振り返っていただきました。ここで10分間の休憩を予定していましたが続行させて頂きます。続いては本日のパネルディスカッションの主題に移っていくんですが、テーマにある持続発展可能な事業とするための今後の展開という部分に入っていきたいと思います。若干お時間を頂戴して私から、今年度の取り組みである新たな仕組みづくりについてご紹介させて頂きたいと思います。これまでの私より前の4年間の運営の仕方を継承しつつも新しい取組みも進めております。これについてはまず今年の初め2月の段階で市内の中学校22校全てに対して、ワークショップの実施意向調査、アンケートを実施いたしました。結果、今年は9校10回のワークショップをするんですけれども、それぞれの学校の方から頂いた内容を見れば4年間継続してきたことで地域に根付いてというか、学校側へはかなり浸透しておりますし、学校側の期待も年々高まっているのかなあと。当然にして市内の中学校の半分が実施したいということでしたのでニーズもかなり高いと私なりに推察をいたしました。このことは引き続き市内中学校側のニーズに応えていくことが求められているとも言えますけれども、一方でさっき西田理事長からもお話がありましたが我々JCはメンバーそのものが減少傾向というのもあるし、昼の開催というのもあり、マンパワーという面では依然として命題というか課題となっているという部分があります。そういったことから、今年は市民参加、メンバー以外のOBの方であったり、あるいは父母であったり、そういった一般市民の参加というのを重要視して取組みを進めてまいりました。その一つとしてチラシを作って配布したり、WEBで協力者を募集したり、あるいは養成講座の回数を増やしたりもしています。その成果については数的にはそんなに多くはないのですがそれでも確実に協力者の輪は広がりつつあるという状況でして10月末の横内中学校でのワークショップが今年で最後ですがその場ではメインのファシリテーターをJCメンバー以外の方にやって頂くとか、あるいは大学生の参加希望というのも若干ですが来ておりますので今年度の最後に何らかの成果という形で見えてくるのかなと感じております。こういったマンパワーの課題に対応するため市民参加の拡大という形で進めてきましたが冒頭にもありましたが、そもそもこのキャリア教育事業の取組みは5年前にアクションプラン55というのを策定してこれに基づいて「あおもりを愛し、誇るひとを育む」ことを実現するために実施してきましたけれども、アクションプラン55そのものが、向こう5年間の活動指針、計画でありまして、その5年目が今年になるという意味では本当に大きなJCとすれば節目の年であるという状況にもあります。そこで皆さんにお聞きしていくのは今申し上げました今年度の新たな仕組みづくりに対するアドバイスであったり、ご意見であったり、ご感想だったりという部分と、それを含めて本日のテーマそのものですが持続発展可能な事業とするために、あるいはこの活動を地域に根付かせていくためにどうあるべきか、どうしていくべきかという点です。ここから聞く順番を変えていきます。はじめに工藤先輩にお伺いしたいのですが、ジュニアグローバルトレーニングスクールは、正にJCから巣立った事業で今も毎年持続し実施しています。そういうご経験も踏まえて今後に向けたアドバイス、ご提言などお聞かせいただきたいと思います。


工藤:ジュニアグローバルトレーニングスクールは私がJCにいた時にその委員会に入っていました。実はやはり単年度の事業であるというのが弊害でして特に外部の色んなところと連携してやるというのは単年度だととても大変です。それで極端に言うと外部の人たちから「去年と同じことをして何故今年、一から違う方と始めないとダメなのか」といった強烈なクレームもありまして私がその時、副委員長で「じゃあ私が継続して来年もまたやります」ということで繋いできた経緯がありました。今度は外部の実行委員会形式になりました。というのはボランティアの方がかなりいないと出来ない事業ですので実行委員会形式になった時に、ある意味単年度事業と言う弊害は薄れていったのかなと思います。第1回目の実行委員長は今日来ていますが我満さんでした。私もJCを卒業してからOBになって実行委員会に入って第2回目から実行委員長になったんですが事業の実質的な担いはJCの皆さんでした。最後マンパワーと予算の関係でもうこれ以上は厳しいということでJCがやめたいという時に我々OBが何人かいましたのでなんとか継続していきたいという道を探りました。実行委員会にしていたのでマンパワーの部分は何とかなると思ってたんですが予算の部分が一番大変でした。これは本当に厳しかったんですが、やはり色んな特に青少年に関する助成事業というのはたくさんありますので助成金、補助金、企業のサポートも含めてあちこちあたりまして、その時には文科省の子ども夢基金というのがあってそれにエントリーして繋いだという記憶があります。一番大変だった時に実はある方がこのジュニアグローバルという事業を評価して下さっていて、「今大変だろうけど誰かが見ている。色んな人がこの事業のよさを知っているからきっといつかはきちんとした評価が下りますよ。それまで頑張ってください。」という言葉を頂いて続けた記憶があります。その2年後に国際交流基金さんから地球市民賞というのを頂きまして、これは全国の3つの団体だけ頂けるということでその評価がとても嬉しかったんですけれども加えて副賞が200万円だったんです。それでNPOを立ち上げましてこの資金をうまく運用して今の形をつくっています。そこから色んな形での外部評価も上がりまして、そのまたさらに2年後の一昨年に地域づくり総務大臣表彰というのも頂きまして今に至っています。本当に大変な時期というのはありました。ただマンパワーと予算という意味では例えば我々の場合であれば実行委員会形式にしましたのでいろんな外部のボランティアの皆さんに手伝って頂いたんですが、中心となるのはJCのOBの皆さんであったり、思いを濃く持っている方が中心となっています。予算も先ほど言いましたが1本目に子どもたちが主役、2本目にそれを支えるボランティア、これはある意味でマンパワーです。3本目に市民の皆さんのご協力という部分です。これは予算にもリンクするんですが色んなところから、今でも広域事務組合さんから毎年きちんとした評価を頂いていて継続して助成をいただいています。それが根本にあってプラスいろんなところへエントリーしてます。これは事業に自信を持っていれば何とかなるなというのが今までの経験です。ですので今皆さんにお話ししたいのは選択肢は2つあると思うんですね。1つ目の選択肢は今やっているキャリア教育、これは本当に高い評価がされています。学校の現場でも評価されてますので、これを行政に担ってもらうという形でもっていく道筋を探せないかということです。いろんな中学校で行っていますのである程度の方々の評価は得られると思います。教育委員会の中でもキャリア教育は一つのきちんとしたプログラムになっていますのでその中にきちんと入れてもらうというような試みをするというのと、もう一つはジュニアグローバルと同じ流れで新しい公共として核になる人がきちんといてそこに外部のボランティアの皆さん、いわゆる志を同じにする人を集めて発進をしていくということ。でも、そのためにはコミュニケーションは欠かせませんので実はこの前、かっこいい大人図鑑の中で自衛官の方がいました。あの方が「一生懸命やれて色んな方と交流が持ててとても楽しかった」と言っていて最後に「打ち上げはないんですか?」と言われました。「皆さんと交流したい」という一言を残して帰っていったんですが、やはりグローバルの場合も横の繋がりというのはそういう密な繋がりがあります。でしたのでそういう意味ではJCらしくないなと思ってみてましたけど、核となる人間を引き寄せるためのそういうコミュニケーションを含めたものの積み重ねが必要なんだと思ってます。


高橋:ありがとうございました。行政に担わせる。キャリア教育そのものを行政がやっていく時代になっているということと、自分たちのような成功事例があるよという部分のお話でした。自衛官の方のお話は私も同感でして飲みたかったなというのが率直な気持ちでしたけれども諸般の事情でできずに申し訳ありませんでした。次に大坂さんにお聞きます。同じテーマですがPTAの活動とも密接な関係があるなということと、子を持つ親として今後どうあるべきか、どうしていくべきかという観点からコメント頂ければと思います。


大坂:継続発展できる事業とするため、キャリア教育に対する理解を深め、啓蒙を図るためにPTAと教育行政関係者を対象とした研修大会を実施すればいいと思います。過去に県のPTAの母親委員会で県内200人の方に参加していただきまして県内各地の方からとても興味を持たれました。名前を聞くけれども内容はわからないという母親の方もいると思います。さらにワークショップの際に講師を務める技能を習得するためのファシリテーターの育成講座を、子どもの一番そばにいる母親、青森市のPTA連合会の研修委員会や県のPTAの母親委員会の中で実施できれば学校と横の繋がりがとれるのではないかと思います。働くお母さんがすごく増えていましたので、過去にJCのほうでこの講座を行って頂いたと思うんですけど、なにぶん夜はちょっとという方が多くいらっしゃったと思います。となると土曜日、日曜日にJCの方がお休みを取りながらまた養成講座をやらなければならず、それもまた大変な話だと思います。以前、家庭内のキャリア教育度が子どもの進路意識にとても影響があるというお話を聞きました。娘が高2の時なんですが、娘の友達が進路の相談を親にすると、親からは有名な大学じゃないと就職できないからダメだといって超ムカついたということを聞きました。学校選びはブランドではなく在学中に何を学べるかということがすごく大切だと思います。他人から聞かれたときに一流校だと鼻も高いかもしれませんけれども、学校の良し悪しや成績だけでは判断できないと思います。家庭で子どもの内面を聞く耳を傾けてキャリア教育をしてあげられる母親の必要性をこの事業を通じてとても感じました。親が子どもの将来の夢見る就職の道を一緒に探してあげられるのではないかと、進路選択に不安を持つことがなくなるんではないかということも感じます。これは私の壮大な夢ですけれども教育行政に働きかけて予算をもらいながら教員退職者のボランティアに協力を得ながらですね、過去の教員もファシリテーター養成講座を一緒に受けて各校の総合的な学習の中に盛り込んで頂いて市内の全員にキャリア教育を実施して頂ければと思います。結構教員の退職者の中にはまだまだ子どものそばにいたいという方もいらっしゃるんですよ。本当に退く方とまだそばにいたいという方、両極端だと思いますがそういうお力もお借りしつつ、またPTAとの連携を取りながら進めていければなと思っておりました。


高橋:市P連や県P連の事業に取り込んだり、あるいは教員退職者の方に協力を仰ぐというお話を伺いました。ありがとうございました。次に横山校長先生、同じテーマでありますけれども学校側としての協力の部分、協力と言いましてもかなり限られるのかもしれませんがこの持続発展可能な事業というテーマに関してですね、学校側そして校長先生としてのコメントを頂きたいと思います。


横山:ちょっと堅い話になります。青森県の教育委員会で毎年、学校教育の指導方針というのを出しています。たぶん目に触れることはないと思いますのでちょっと読んでみます。「知徳体の調和のとれた人間性豊かな幼児、児童、生徒を育成するため教育は人づくりという観点にたって学校運営に工夫を凝らしていく。個性を活かし生きる力と夢を育む学校教育の推進に努める。」とあるわけです。毎年我々のもとに届いてきます。この方針を受けまして重点という部分があります。今回のパネルディスカッションに関連する部分は次の3点だと思います。1つは「職業の意義や勤労の尊さを理解させ職業を通した自己実現を図ることができるよう配慮する。」2つ目は「学校活動全体を通して勤労観、職業観を育成するよう工夫する。」3つ目は「将来の生き方について学校と保護者との連携を強化すること」というふうになっているわけです。この中身を見ていけば、今、キャリア教育夢発見ワークショップを2006年度からやってますがこの内容と何ら変わりないわけです。全く同じと言ってもいいです。ただ学校でできることとできないことがあります。勤労観、職業観という部分です。言葉の定義もありますけれども、職業観というのは我々も出来るわけです。いろんな本が出ています。職業を大別することとか、細かい職業であるとか、シリーズになって10冊ぐらい出ています。図書室にもあります。そしてまた、今インターネットの時代ですから子ども達も調べることが出来ます。あるいは学校では職場訪問とか、体験的な学習とか時間をとってやっていますので職業観という部分はある程度知識を習得させることが出来ます。ところが勤労観。これがなかなかのくせ者でありまして言葉で伝えることが非常に困難な部分です。例を出します。いっぱい本を出していますけれども高階玲治先生が講演の中で話をしたことです。小学生が職場訪問で煎餅屋さんに行きました。昔の煎餅屋さんですからひっくり返して焼くわけですね。どうやって焼くのとかいろんなことを質問して最後に小学生がこう聞くわけです。「おじさん、40年も煎餅を焼いていて飽きない?」と。聞かれた方はどきっとしますよね。それでその時煎餅屋のおじさんが何と答えたかというと「買ってくれるお客さんの笑顔を見れば40年なんて短いさ」と答えたんです。これはその人しか言えない言葉なんですね。学校の教室の授業でこの言葉を言ったとしてもただの言葉遊びに過ぎない。ずうっとやってきた人が言うから説得力がある。ここのところが今学校が欠けているところなんです。知識を与えることは出来るけれどもということです。要するにこの勤労観というのは自分が社会の中である役割を持つことに喜びを持つということなんです。こういう学校で伝えられないことを学校以外の社会の人の息遣いを通して、先日本校へ50人お出でになりましたけれども顔と顔を合わせて息遣いが聞こえるわけですよね。そのなかで子どもに話をする。子どもの驚きというのが伝わります。何物にも代え難いものがあります。これこそが我々目線になりますけど生きた教材なんですね。本の中から得られない人という生きた教材。というふうに解釈が出来ると思います。先日、2回にわたって本校でワークショップをやったわけですが、最後に子どもたちがみんなの前で感想を発表するわけです。私が一番驚いたのは全員が自分の言葉で感想を言っていたということです。これはすごいことなんです。自分の言葉で語るというのは一人一人がきちんと受け止めてなければ自分の言葉では語れないんです。借りてきた言葉ではないんです。我々がいくら言うよりもやはり様々な職業を持つ方が話をするというのが子ども達にとって一番でありまして学校としてはその部分が欲しいわけです。知識ではないところがこのワークショップに隠されている。それがまた将来的に青森市、青森県を担っていくわけですね。中学校3年生であれば5年後、10年後には社会に出ます。もしかしたら皆さんの職場で一緒に働いているかもしれまん。そういう子ども達を育てるためにも是非続けてほしいと思います。


高橋:ありがとうございます。大変貴重なお話で本では得られない生きた教材であるという言葉が印象に残りました。朝山さんにお伺いします。これまでの5年間私どもとパートナーという形で関係を持たせていただいております。この持続発展可能な事業を目指してというテーマにおいてアドバイスやご提言などお聞かせいただきたいと思います。


朝山:まず持続可能なという言葉は流行りというかよく耳にしますが、発展が入っているというのはさすがJCだなと感じました。素晴らしいなと思いました。それでこれから先ほど工藤様もおっしゃってましたが、じゃあ行政に担ってもらうのか、若しくは新しい公共としてNPOで行うのか、これは大きな選択肢になると思います。私たちはキーパーソンの例ですが課題になるのはマンパワーと予算の2点でこれに尽きます。私たちキーパーソンでは有志が会員制度になってまして年会費1万円を払ってもらってるのと、それぞれプロフェッショナルな役割をしてもらっています。例えば税理士の先生であったら経理をやっていただいたり、キャリアコンサルタントの方であればそういった方面。いろんな方がいろんな形で能力やノウハウという力をキーパーソンの中に注ぎ込んで頂いています。プロフェッショナルなそれでご飯を食べている方達の力を無償で提供頂いています。それから大きいのは学生です。キーパーソンが活気づいているもう一つの理由は8人くらい学生会員がいます。学生会員も会員費を払ってもらっています。年会費5千円ですが払ってもらっています。でも彼らは5千円払っていますが文句は言いません。何故なら学びがあるからです。成長するんですね。私達が学生に何をやってもらっているかというとプロジェクトそのものを回してもらっています。リーダーを決めて学生たちが協力する。1個のプロジェクトを学生たちにチームを組んでさせています。ただ学生達ってすごくいい加減だったり、マナーがなってなかったりとか、時間を守らなかったり、報告書をうまく書けなかったり、挨拶ができなかったりいろんな問題があります。でも、そこを一生懸命管理してあげないといけないという手間があるんですが確実に学生達も成長するんですね。学生達がいるということはキーパーソンの他のメンバーがみんな元気になるんですね。すごくいい循環をしているということです。学生には交通費も払ってません。自分達がこれで学びたい、成長したいという子だけ来いということです。3月に学生成果発表会というのを計画しています。皆さんにも是非ご参加いただきたいのですが学生にプレゼンさせるんですね。1年生は持ち時間2分とか3分とか。2年生になると4分とかだんだん時間を多くしていくんですね。4年生を社会に送り出す会ということで行っています。私たち小中高校生を対象としてプログラムを実施していますが大学生のところはやっていないんですね。大学生はプログラムを実施提供する側になる。そこで学ぶ。世の中の仕事ってキーパーソンのプロジェクト回す経験をすることでほとんど全てのことを学べるんですよ。専門知識以外は。企画して、予算立てして、段取り組んで、当日迎えて、結果出して、振り返って、もう一回やり直すと。PDCAをやらせているんです。実は自分でやっちゃった方が速かったりするんですがそこはマンパワーの確保という点でやっています。それからもう一つはキャリアコンサルタント。国が5万人作るんだと言って何年か前から10ぐらいの団体が資格として講座もやってキャリアコンサルタントという名の人を作っています。でも5万人もいるんですが仕事ないんです。やることないんです。でもその方たちの何がいいかいいますと、ご自分のキャリアにぶつかった人もいるんですね。日々企業のなかでキャリアコンサルタントとして「あなたのキャリアどうしたいか」というような話を聞いてるんですが、そこで必ず答えが出てくるんですね。子ども時代からやらなきゃだめなんだこれって。必ず皆さんそこにぶつかるんです。ですからキーパーソンの会員の属性を調べるとたぶんキャリアコンサルタント率が今、どんどん上がっている状況がおきてるんです。全国にいますこの方たちは。その方たちやることないわけです。やることないなんて言ったら怒られちゃいますがやることない方が多い。それでキーパーソンの活動に一生懸命取り組んで下さっているという状況です。そのキャリアコンサルタントの方たちのマンパワーを使うというのは一つありだと思います。青森市でもそういう団体とかあるんじゃないですかね。すごく熱心な方が多いです。キーパーソンは去年今年と高校生向けには個別アクションプログラムというのをやっていますのでそこでもキャリアコンサルタントの方たちのご活躍というのを見込んでいます。ホームページに掲載する予定なんですがマンパワーと言う点ではそこですね。あとマンパワーの解決という点でご提案しようと思っていたんですが、これはちょっとダメだなと思ったのはプログラムをもしNPOでやるときなんかにプログラムを今4個持っていると思うんですが例えばかっこいい大人ニュース・図鑑だけにするとか何かに特化してしまうというのもありなんじゃないかというご提案をしようと思っていました。けれど先ほどのお話を聞いているとビンゴ&マップが必要なのかなというふうに思ったりして、将来のことを考える、自分の個性を活かすという、先生からもお話がありましたが自分の個性や適性を活かす勉強をしなくてはならないというと、やっぱりビンゴ&マップ必要なんだという話になってしまいました。それから2点目の予算という問題です。キーパーソンの収入源は会員の会費、学校からも実施費を頂戴しています。無料でやってません、今。というのは無料でやると学校によっては、やらなくてはいけないと思う学年が発生してしまうことがあります。また、去年やったから今年もやらなくちゃいけないとか。私たちは料金設定をいたしまして学校から実費をいただいています。1クラスで5万円からスタートしています。1クラスアップするごとに2万円ずつアップして料金を頂戴しています。予算足りないという学校、確かにあります。でもそこはご相談をさせて頂いて、でも努力はして下さいと言います。予算を立てられない学校は私たちのプログラムをやって欲しいと本気で思っていないという判断を下させて頂いております。ですから学校からは予算を頂いています。でも、私たちは人件費を頂いていませんので実施費です。交通費とか通信費ですとか印刷費ですとか、いろいろかかりますよね。家賃だってかかるわけです。そういうものにあてさせて頂いてますということでご理解を頂いています。それから企業からの協賛金を頂いています。企業からの寄付、あるいは企業と連携実習をさせていただいています。先日ものノパルティスファーマという株式会社、広尾の外資系の製薬会社なんですがお金いっぱいあります。そこを広尾中学校に実施するにあたり実施費ということでお金を頂いております。だいたい企業から頂くお金は10万円から200万円までの間です。ただ不景気ですから去年は大変でした。「キーパーソンさん申し訳ありません。予算ありませんから休ませて下さい」と。これでお陀仏かと思いましたけれども、学生が小口の現金稼いできてくれるんですね。今、学生営業チームというのを作って企業を廻らせるんです。一口3万円でホームページ載せますというと結構稼いできてくれて、夏前くらいから始めて50万円くらいになっています。学生は企業に訪問できるんですよね。企業に就活するようなもんなんです。どんな企業なんだろう、行ってみようと。就活というのは立場は学生からすると弱いわけです。でもキーパーソンの活動をやっているんですと言うと企業と対等の立場となります。それは学生にとってすごいメリットになります。そうやって行くと企業の方はお話を聞いてくれます。学生に嫌われたくないですからね。いい子欲しいですし企業の悪い噂たてられたくないですから。3万円くらいだと払ってくれる。そうやって学生にメリットを出しながらお金を稼いでもらってます。あとは助成金とかですね。国の委託事業とかもやっていた時期もありましたがキーパーソンでは今、県や国からお金をいただくこととは熱心にやっておりません。短期的だからです。単年度だったり、3年間で終わりとか。そんなことで予算の確保をしています。あとパートナーシップ提携で青森JCさんからもプログラム使用料を頂戴しています。あと課題として起きるのはファシリテーターの質の問題は出てくると思います。学校教育の現場をお預かりする立場なので青森JCから何とかNPOから来たけど何か変だったよと言われないことがすごく大事なことだと思います。ですからファシリテーターの維持、大人役の質の維持というのは徹底した方がいいと思います。誰でもいいから行ってという形はやめた方がいいです。中学校に特化しているというのはいいことだと思います。反抗期の一番揺らぐ時期です。その時期本当は一番関わりたくない時期だったりしますよね。ほんとは小学校に行った方が楽しい。でも今後も中学校に特化されるのはいいと思います。最後にキーパーソンがやっていることとしてプログラムレターの配布というのを始めました。せっかく労力をかけて学校へ行ってもキーパーソンがやったことが保護者に伝わらないって言われたんです。それ以降今年になってから保護者に配布させて頂いてます。その紙の一番下には協賛企業の名前を並べるんです。そうすると企業の方にも保護者に伝わるんだ。富士通から3万円1万円の企業まで全部出して保護者に配布することによって広報になり企業から頂いた協賛の広告にもなっています。


高橋:ありがとうございます。マンパワーの面、あるいは予算の面。それからファシリテーターの質の確保というのは本当に同感です。様々今後に向けたご提言、アドバイスを頂戴いたしました。それで西田理事長には朝山さんだけでなく皆さんから多岐にわたるご発言があったわけですが、これを受けてこのテーマに関するコメントをお願いしてもよろしいでしょうか。


西田:このテーマに関するコメントということなんですけれども、このテーマは新たな仕組みづくりという今年2010年度夢発見ワークショップのテーマとして人づくり実践委員会の皆さんにお願いしたんですが、そもそもどうしてそう思ったかというと2006年度から2009年度まで夢発見ワークショップというものを4年間やってきて5年目の2010年度なんですけれども、じゃあ2010年度はどうしようかと実際に。夢発見ワークショップの今年度の開催にあたってどのように開催したらいいのかなと考えました。というのも昨年工藤副理事長が担当されてやった時にやっぱり青年会議所としての夢発見ワークショップというのがある程度、形作れたのかなというのを感じてましたしそれに対して今年また同じ形で開催するのもどうなのかなあと思っていたので、2010年度に関してはですね実際青年会議所である程度できるようになった2009年度までの形、やり方が本当にこれでいいのかというところと、そしてもっとより子ども達にとっていい方法がないのかなあというところで例えば、もっと多くの子供たちに提供できないかとか、もっと開催の質の内容をよくできないのかとかそういったことを考えて人づくり実践委員会の皆さんにお願いしたんですけれども、そして東中学校で今回かっこいい大人図鑑というプログラムを開催させて頂いて、参加されたメンバーはたぶんいろいろ感じたと思うんですが私は本当に東中学校に行った瞬間にもう鳥肌が立ったという、ブルッときたんですよ。というのも学校に車で行ったんですけれども、私の前に自衛隊さんのジープがちょうど走っていて学校に一緒に入って行ったんですね。そして控室の方に入って行ったら、警察官の方であったり、消防の方であったり、公務員の方であったり、様々な方が集まっていただいた姿を見て本当に今年の新たな仕組みづくりといった部分が成功というかいい形になったなとその時感じたんですよ。今、工藤様から行政に担ってもらったらどうか、あと実行委員会形式のようなNPOの形式ではどうかといったことや、大坂様からはPTAとの連携、退職された教職員の方の連携はどうかと、横山校長先生からは勤労観を子どもたちに伝えることが大切だと、そして朝山さんからはキーパーソン21さんの実際に行われている事例から学生との連携やキャリアコンサルタントの連携、企業の協力の面などいろいろ持続発展可能な事業となるためのヒントを頂けたなあと感じました。


高橋:これからまとめに入るんですが今の理事長のお話でまとめていただいたような気もしますけれども、本日こちらで用意したテーマについてはそれぞれご発言をパネラーの方から頂戴しました。本日のパネルディスカッションを終えるにあたってパネラーの皆さんそれぞれに「夢発見ワークショップの今後に向けて望むこと」というお題でズバリ一言、今、紙を準備しますけれどもそれぞれ書いていただいて、それぞれコメントをもう一巡頂きまして終わるということにします。お願いします。順番は特に決めていませんけれども工藤先輩からいきますか。


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工藤:「継続」…発想力と実行力で進むのが青森青年会議所だと思っています。特に何年か継続していく事業というのはやはりきちんと社会的評価をされています。ねぶたであったも、雪合戦であっても、ジュニアグローバルであっても、この夢発見もそうです。ある意味では社会的責任を持ってきっちり継続していくべきであると思います。確かにマンパワーも予算も大変だと思います。ですが、はまった人間がこの中に何人かいると思うんですよ。その人間が中心になってですね、1年でも2年でも継続することを考えて頂ければジュニアグローバルもそうでしたが必ずどこかで誰かが見て評価をしてくれています。それがいつか花開くときがすぐ目の前にあると思います。それを信じて進んで欲しいと思います。


高橋:ありがとうございます。続いて大坂さんお願いします。


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大坂:「種」…私は種という字にしました。この度ノーベル化学賞を受賞した鈴木教授と根岸教授は過去に共通の恩師の先生がいました。その先生の座右の銘なんですけれども「どんぐりからやがて大きな樫の木が」。内容は過去から学び今日のために学び未来に希望を持つ。大切なのはよくしようとする疑問を持ち続けそこから立ち上がることに関心をやめないことという意味だそうです。とても私、前向きな気持ちになりました。JCは青森の子どもたちに素晴らしい未来の職業の希望の種を植えました。出会った子ども達の中には本当に人生に影響を与える出会いがあったかもしれません。働く大人の姿も感じさせたと思います。関わった子どもの成長を長いスパンで見守っていって頂きたいと思います。本当に続けていって頂きたいと思います。


高橋:ありがとうございます。横山校長先生お願いします。


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横山:「学」・・・学ぶということです。どういうことかと申しますと子どもというのは親や教師、地域社会に見守られ育ってきたわけです。これはまぎれもない事実です。その観点から言えば今の子どもは夢がないとよく言います。確かに夢を持っている子どもは少ないと思います。ですけど別な観点から見れば大人の私たちが子どもに夢を示せないでいるのではないかなと思います。高度成長時代、あるいはバブルの時代。これは別な言い方をすれば富の分配ですよね。高度成長時代とかバブルの時代の尺度で今現在を見ていいのかどうか、これはちょっと疑問ですよね。そういう意味で我々大人自身が現在の社会、現実を直視する必要があると思います。我々も学ばなきゃだめだと思うんです。我々が学ぶことによって子ども達が夢とか希望とかを伝えることができるのではないかと思います。と同時に子ども達も現実に向き合う必要があると思います。そういう意味で我々も子どもも学び続ける必要があるのではないかということです。先ほど学生さんが会社に行ってどうのこうのという話がありましたけれども、学生さんは自分で将来の自分探しを学んでるんですよね。企業に就職するだけでなくてどうやって生きていけばいいのかというのをお金を払ってまで探しているというふうに私は解釈しました。だから富の分配ではなくて我々はどうやって生きていくのかというのを我々自身がつかまないと子どもに提示できないというふうな時代になっているんでないかと感じています。


高橋:ありがとうございました。朝山さんおねがいします。


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朝山:「子どものキーパーソンはあなたです」…何にしようか迷ったんですがこれは子どもに可能性を与えて欲しいという私の願いです。子ども達、先ほどお話もありましたけれども可能性があるんです。その可能性を開いてあげられるのは私たち一人一人。平日のお仕事あるなか大変でしょうけど自分の長い人生の中で1日です。それを使って子ども達がすごく変わってきている姿をキーパーソンでも見続けてきています。一人一人の労力の提供、時間の提供がどれだけ大きく社会を変えていくかということで「子どものキーパーソンはあなたです」ということにさせて頂きました。やはり生きるということを伝えて欲しい。いきいきと生きる姿を。教育って短いスパンで成果が出ないじゃないですか。私たちがやっていることってすごく見えにくかったり、わかりにくかったりするんですけど、10年先、20年先、30年先を見据えて今私たちができることをやっていくということをお願いしたいと思います。校長先生からもお話があったように私たちも成長なんですね、実は。子どものためって言っているけど学生も自分の成長、私たち自身も自分の成長のためにやっているんですね。仲間がいて新しい出会いもあって成長しています。大坂さんが言ったように親の成長にも繋がると思うんですね。今、家キャリという言葉が出始めているらしいんですが家庭内キャリア教育。やはり親が物事を理解していないとなかなか子どもたちが育たない。だから親の教育にもなります。今、企業の方はこんなことを言っています。企業人を社会人にする。キーパーソンを通して企業って働くことしかない、数字争うことかない、そんななかで企業人を社会人にするということです。ということで「子どものキーパーソンはあなたです」ということです。


高橋:ありがとうございます。最後は西田理事長お願いします。


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西田:「すきなもの」…自分が書いたキーワードは「すきなもの」です。なんでかって言うとこの夢発見ワークショップのプログラム、たくさんあるんですけれどもその中で自分が一番好きなプログラムはすきなものビンゴなんです。というのもキャリア教育というのは本当に子ども達の「すき」という気持ちをどう探すかというか、どう私たちが子どもたちに気づかせてあげられるかというのをやっているのかなあと思ったからです。最後は子どもたちが自分でこのすきなものを探さなければいけないし、私たちができるのは子どもたちにただ選択肢を子どもたちに与えることなのかなあと思います。青森青年会議所として5年間この事業をやってきましたけれども、やっぱり全ては子どもたちのためということで、これからも青少年にかっこいい大人として後ろ姿を見せていくことで子どもたちに対して夢や希望を与えたいと思います。以上です。


高橋:ありがとうございました。テーマに則した明確な結論であるとか、意見集約という部分には至らなかったんですけれども、だだパネラーの皆さんから本当に貴重なご意見、ご感想、ご助言等のご発言を頂くことができましたし、同時に会場の皆さんもパネラーの皆さんと共に一緒に考えることができたのではないか思いますのでそういった意味から大変有意義な時間であったと私は捉えています。予定した時間となりました。質問タイムを設けていましたが時間を超過していますので割愛します。ここでパネラーの皆様に会場の皆様から拍手を頂いてパネルディスカッションは閉会とさせていただきます。長時間にわたってありがとうございました。


高崎:ありがとうございました。ここで謝辞を申し上げます。2010年度人づくり実践委員会担当副理事長、佐藤一尚君お願いします。


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佐藤:長時間にわたって、我々人づくり実践委員会が担当する10月例会にお付き合い頂き誠にありがとうございます。担当する副理事長として謝辞を申し上げさせて頂きますが、本日の例会でございますけれども青森青年会議所が2006年度から実施させて頂いております、夢発見ワークショップについて今年度、地域に根付いた持続発展可能な事業としてあるためにどうすればよいのかということを広く意見を伺うために開催させていただきました。パネリストとしてNPO法人キーパーソン21の朝山代表、そして、青森市立東中学校の横山校長先生、青森市PTA連合会大坂顧問、そして、NPO法人ジュニアグローバルトレーニングスクール工藤理事長、先ほどらいから大変貴重なご経験やお考えに基づく意見、アドバイスを頂きました。公私ともにお忙しいなかにもかかわらず当委員会の申し出を快くお引き受け下さいまして改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。さて、今回のパネルディスカッションで話された新たな仕組みづくりですが、先ほど西田理事長からも説明があったんですが、新たな仕組みというのを検討してくれないかということで年度当初、命を受けまして人づくり実践委員会の方で様々検討させていただいたんですが正直なところ、まとまりというのがつかず迷っていたところがあったんですが、ただ2006年度から続いてきた実績、これまでの繋がりというのを活かしながらこれまで事業の方を実施させていただきました。そこで今回の例会のご意見等々を踏まえた上で改めて感じさせていただいたこと。持続発展可能な事業として必要なのは情熱なのではないかと思います。活動の方向性を示した運動指針、その具体的方策であるアクションプラン55。それに基づいた夢発見ワークショップなんですけれども青森青年会議所メンバーは勿論ご存知ですがねぶた運行の方も今年を含めて43回行っております。担当する委員会はその年々に計画を立て事業に対する情熱、そしてこれまで受け継がれてきた先輩方、その情熱の継承というものがあったからこそ43回という長きにわたって事業が継続されてきたと思いますし、年数というところではあれですけれども、今年度、夢発見ワークショップを担当させてもらったなかで、これまでの4年間に受け継がれてきた情熱をおりにふれ感じこの事業を一生懸命やらなければいけないなということを感じさせていただきましたし、情熱があるからこそ市民、様々な方からのご協力に繋がり発展できたのかなと私は感じております。PR的になりますが最後は10月29日です。夢発見ワークショップ最後になりますが横内中学校で開催させて頂きます。多くのメンバー、そして外部協力者のもと事業を行うんですがこれまでの続いてきた情熱というものを表現できるよう、そして新たな仕組み、いろいろとアドバイスいただいたものの一端を担えるよう、我々委員会も準備、事業の方をしていきたいと思います。最後になりますがご参加いただきました皆様にはこれまで夢発見ワークショップに様々な点でご尽力下さいましたことに敬意を表し感謝申し上げますとともに、これからも情熱、そして繋がりというのを大切にしながらJC運動を推進して参りたいと思いますのでよろしくお願いを申しあげます。以上で私からの謝辞とさせていただきます。本日はどうもありがとうございます。


高崎:ここでパネリストの皆様は退席となります。懇親会の方でご質問や活発な意見交換、交流の場になればと思いますのでよろしくお願いします。退場の際には皆さまご起立の上、拍手でお見送り下さい。(閉会)


これで、終わりっクラッカー


こんな長いの読む人はいないと思いますが…


記録としてアップしときますニコニコ


人づくりチェアマンでした~