参考資料676 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

イギリスとアメリカは核戦争で滅亡しない
「主の日は盗人のようにやって来ます。その日。天は激しい音をたてながら消えうせ、自然界の諸要素は熱に溶け尽くし・・・・このように、すべてのものは滅び去るのですから、あなたがたは聖なる信心深い生活を送らなければなりません。神の日の来るのを待ち望み、また、それが来るのを早めるようにすべきです。その日、天は焼け崩れ、自然界の諸要素は燃え尽き、溶け去ることでしょう。しかしわたしたちは、義の宿る新しい天と新しい地とを、神の約束に従って待ち望んでいるのです。
ペトロの手紙 2,3章10~13節

 この予言については、あとでじっくり検討する。ここでは、「熱に溶け尽くし」て「すべてのものは滅び去る」という言葉にふれておこう。この記述は核爆発にぴたりとあてはまらないだろうか?だが、これらの言葉が書かれたのは、核戦争が予期できるようになるじつに二千年も前のことなのだ。そういえば、第二次世界大戦のほんの少し前のことだったが、原子を分割するのは不可能だと理科の教師に教わったことがある。それに、日曜学校の先生はいつも、天が熱に溶け尽くしたりするはずはないから、ペトロは何かまったくべつのもののことを言っているのだろう、と説明していた―――まったく、なんという変わりようだろう。
 けれども、予言者たちは破滅を予告するばかりではなく、同時に地球が存在しつづけることを請けあい、究極の世界平和の実現を予言している。彼らの未来を見る能力は、霧に閉ざされた時間をつらぬき、終わりの日に人類を襲うと予言者たちが予言している苦難や戦乱まで突きぬけるのだ。
 予言者たちはみな、最後の偉大なるユダヤ人予言者ヨハネと同じ内容の予言を書き残している。

 わたしはまた、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初の地は去って行き・・・・もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。
ヨハネの黙示録 21章1~3節

 予言者たちは、まず世界が“死の影の谷”、つまり彼らが“大いなる試練”と呼ぶ時代を通りぬけるときの様子を描きだし、それから世界が暗い谷を通りぬけ、栄光の地で繁栄することを予言している。
 この最後のドラマの中心となるのはエルサレムとパレスチナだが、もしも本書の解釈が正しいなら、予言はイギリスとアメリカにも、さらにはソ連にもかかわってくる。
 おそらく読者は、本書を読み終えたあとで朝刊を読むとき、いま自分が目にしている世界の情勢は、国家や政策のたんなるでたらめな動きではなく、巨大なジグソーパズルが組み合わさっていくさまなのだと思うようになるだろう。その考え方は、この地球上の、いわゆる文明社会がとる、どう見ても非合理的な行動に関するほかのどんな説明にもひけをとらない説明ではないだろうか。
 調べれば調べるほど憂鬱な気分になる予言ばかりだが、救いになる予言がひとつある。アメリカとイギリスは核戦争によって滅びてしまうことも、最終的な敗北を喫することも恐れる必要もない、と予言者たちは書いているのだ。また、わたしたちは歴史の暗いトンネルのほとんど端まで来ているのであって、未来は光に満ちあふれているというきざしもある。
 予言者たちが書き残した予言の多くを集めたものが古代の『ヘブライ聖典』、つまりわかりやすく言えば『旧約聖書』であり、その他の予言の多くは現在『新約聖書』として知られている書物におさめられている。
 最初に断わっておいたほうがいいだろう。わたしが使ったのは古代の文書に記録されているとおりの古代の予言者の記述なのだが、本書はけっして権威あるキリスト教会のお気に召すようなものではない。本書の原資料のほとんどは教会が布教の基礎にしている書物から採られたものなのだが、解釈に非常な隔たりがあるため、“敬虔な”信者は本書を読みながら途方に暮れてしまうことだろう。
 そうした信仰心の厚い人びとのために言っておくが、わたしは彼らが信じる神―――人間の姿を写した神―――を九分九厘までまがいものだと思っている。さらに言えば、権威あるキリスト教会に古代の聖典の解釈を通じて無理やり植えつけられた観念を、少なくとも本書を読んでいるあいだだけでも頭の中から追い払わなければ、これからくりひろげられる古代の予言者が書き残した予言についての研究は、はかばかしい成果をもたらさないだろう、とわたしは考えている。」
「Ⅴダンスタンの終末大予言(上)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より

感想
>ここでは、「熱に溶け尽くし」て「すべてのものは滅び去る」という言葉にふれておこう。この記述は核爆発にぴたりとあてはまらないだろうか?

そんな局地的な話ではないだろう。全世界的な話なのだから(昔から)私は小惑星の衝突と考えている。(火山も噴火して溶岩でも出れば熱に溶け尽くすしね。)

>調べれば調べるほど憂鬱な気分になる予言ばかりだが、救いになる予言がひとつある。アメリカとイギリスは核戦争によって滅びてしまうことも、最終的な敗北を喫することも恐れる必要もない、と予言者たちは書いているのだ。

「ヨハネの黙示録」に出てくる「大いなるバビロン」は一般的にアメリカと考えられているようだが。http://d.hatena.ne.jp/littleyohane/20110704/1309743203(念のため、オカルト系の一般論という意味。)
確か、麻原彰晃はイギリス説だったような気がする。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11787085746.html
補足:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B7%AB%E5%A9%A6%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AD%E3%83%B3(ローマ・カトリック教会が大いなるバビロンとか666とかいう説は凄いね。)

おまけ