参考資料618 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

黒魔術とは何か?
魔術には白も黒もない
「魔術は英語では magic であるが、この語源は紀元前5~6世紀頃の古代ペルシア(現在のイラン)で栄えたゾロアスター教の神官の呼び名マギ(Magi)からきたものである。ゾロアスター教は火を神聖なものとしてあがめることから、わが国では拝火教とも呼ばれているが、光の軍団と闇の軍団の戦いによってこの世界に終末が訪れる・・・・という予言を記した。『アヴェスタ』を聖典とする、きわめて神秘的な宗教である。その善悪二元論や終末観が、のちのユダヤ教やキリスト教の考え方に大きく影響することはいうまでもない。
 このゾロアスター教の司祭者であるマギは、予言や占いをはじめ数々の秘術を会得した超能力者だったといわれている。ちなみに旧約聖書にあるイエス・キリストの誕生を予言した「東方の三博士」もマギであった。
 このマギからマジックという言葉が生まれたわけだが、要するにマギたちは神官であると同時にオカルトの秘法をきわめた古代の魔術師だったわけだ。ということは、魔術はすでにその時代からこの世に存在したことになるが、その起源は実はもっとずっと古い。詳しいことは次の歴史のところで述べるが、魔術と占星術と錬金術は“ノアの洪水”以前に栄えたアトランチス文明から受け継がれたもの・・・・というのが研究者のあいだでは通説になっている。
 魔術とはこのように超古代から伝わるオカルト的な秘法だが、しばしば手品や奇術などと混同されることがある。手品や奇術の類も魔術と呼ばれることがあるし、英語でも同じくマジックと呼んでいるのでやむをえない面もあるが、いうまでもなく両者はまったくべつのものである。手品や奇術は意表をつくタネや仕掛けによって観客を驚かせるショーだが、オカルトとしての魔術はそんなものではない。ある種の道具やテクニックを用いることは多いが、それらはいわゆるタネや仕掛けなどではなく、意識をべつの次元に通じさせるための方法なのである。
 こうした混同を避けるために魔術のことを最近、マギック(Magick)と呼ぶようになっている。 
 ちなみにフランスの研究家ジャン・パルーによれば「魔術とは悪魔の軍勢に命令をくだす術であり、魔術師は大神秘の奥義に通じているが、妖術とは悪魔の軍勢に命令をくだそうと試みる術であり、妖術使いは小神秘しか知らない」・・・・ということである(文庫クセジュ『妖術』)。またわが国の類書では、著者や翻訳者によっても魔術、魔法、呪術などの使い方がまちまちであることも付け加えておこう。
 また一般に、魔術には白魔術と黒魔術とがあり、両者はまったくべつのものと考えられているようだが、これも誤解である。つまり白魔術は人間にとって有益なもので、黒魔術は有害なものというわけだが、魔術の世界にはもともと白とか黒とかの区別はなく、益とか害とかの考え方を超えたところに魔術パワーは存在するわけだ。要するに魔術そのものに白(有益)と黒(有害)のちがいがあるのではなく、それを行使する人間の側にどちらかの意図や目的があるわけで、同じパワーをどちらにでも使えるのである。
 つまるところ白魔術とか黒魔術というのは便宜上の呼び名にすぎないが、一般にはこの呼称が通用しているし、わかりやすい面もあるので、本書の標題にもあえて「黒魔術」を使用しているわけだ。
 魔術というのはわが国ではなじみが薄く、主として欧米諸国や未開地のシャーマンのあいだで発達したものであり、実際に自分の欲望を達成したり、邪魔者を倒すだけのために魔術を行使する、いわゆる黒魔術集団が存在したことはたしかだし、それらは現在でも世界の各地で呪術や妖術を行なっている。それらサタニストの多くは堕天使である悪魔をあがめ、黒ミサというオドロオドロしい儀式を行なうのが常である。
 しかし世間にはびこっている根強い誤解を解くために記しておくが、宇宙には善の力(光→善神)悪の力(闇→悪魔)があるとしても、善を施すために神の力を借りるのが白魔術で、害をおよぼすために悪魔のパワーを利用するのが黒魔術・・・・というわけではない。魔術とはどちらにせよ超自然的な力を取り込むことにより超科学的なパワーを発揮するものであり、その力の根源はひとつなのである。そのパワーを善のために使うか悪のために利用するかは、あくまでもその人の人格の問題なのだ。神と悪魔、善と悪という二元論的な考えは、キリスト教を主とする宗教上の便法にすぎない。はやい話、悪魔(ルシファー)もまた天使の堕落した姿なのだから・・・・。
 ホワイト・マジックとブラック・マジックという対比も、そうした二元論から生まれたものにちがいないと私は解釈している。」
「禁書 黒魔術の秘法」流智明・混沌魔術研究会「青狼団」編著(1989年)より

感想
五島勉氏の、
「ここで、私の興味は、彼が好んだ「黒魔術」の最高秘儀に結びついていく。というのも、黒魔術の最高秘儀とは、じつは「自分がみずから滅びることで、自分の本望を敵に受けつがせる」という、なんとも奇々怪々なものだったのである。
 その儀式そのものは、何か複雑な呪文をとなえて「悪魔の大王」を呼び出し、呪いや願いを聞いてもらうものらしく、くわしいことは私にもわからない。」

という発言は作り話っぽい。(五島勉氏は作家だけあって作り話を入れる事がある。)
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11980203337.html

ついでに個人的な感想を述べておくと、ヒトラーは神も悪魔も崇拝していなかったと思う。ただ「あいつ」の声には怯えていたようだが。(統合失調症による「神の声」プラス予知能力か。)
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11976217344.html(「そこで参考資料」の所。)

>それらサタニストの多くは堕天使である悪魔をあがめ、黒ミサというオドロオドロしい儀式を行なうのが常である。

これは魔術に限った話ではなく、日本の密教にも当てはまるだろう。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11312226195.html

因みに、当然の事だが日本にも呪術はある。http://www1.plala.or.jp/eiji/REIFU.htm

ところで、後藤健二さんはクリスチャンでシリアに行く前にも「どんな方法かはわかりませんが、神様は私を助けてくださるのだと思います」と言っていたそうだが、神を盲信していた訳ではないだろう。http://www.christiantoday.co.jp/articles/13401/20140530/goto-kenji.htm
何をするにも用心深い人であったというし、一日10万円の掛け金の誘拐保険に入っていたそうである。万が一の事があっても奥さんと子供達が困らないように。(保険金は推定1億円以上らしい。)まさに覚悟と自己責任の人である。ただ、私も海外で詐欺に合った事があり(ギリシャでエジプト人の旅行者風の人に英語でいい店があるから一緒にと会社の先輩が誘われたらぼったくりバーだった)認識が甘かったかと思った事があるが、後藤さんも人(ガイド)を容易く信じた認識の甘さを痛感した事だろう。(迷惑かけて、自己責任じゃないよという人もいると思うが、後藤さんは当然10年ぐらい前の日本人人質(香田さん)が見捨てられて首を切らた事を想定していたと思うので、今回のような事になるとは想定していなかったのだと思う。)
よく考えたら、女房と子供が困らないようにだったら生命保険か。という事は人質になっても普通の相場は1億円ぐらいで誘拐保険で払おうとしていたのか。それが安倍総理のイスラム国対策に2億ドル援助発言により非常事態になってしまったという事か。まさに自己責任の人である。

おまけ