参考資料536 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

「エリ」という言葉を誤訳したキリストの弟子たち
「不思議なことだが、古代ユダヤ人とその周辺の民族は、こうした異星人を表わす特別な言葉を、すごく古くから持っていた。
「エリ」または「エロイ」という言葉がそれだ。これは単数形で、複数は「エロヒム」と呼ばれた。人類のスタートを描いた旧約聖書「創世記」の第六章でも、私たちは早くもこの言葉とぶつかる。アダムとイブが欲望に目ざめてエデンの楽園を出、人類の子孫を増やしはじめた、という部分の次の一節である。
「そのように地上に人類が増えだし、娘たちも生まれたので、神の子らは人間の娘の美しいのを選んで妻にした。またそのころも、その後も、地上には超人たちがいた。これは神の子らが人間の娘たちのところに入って産ませたもので、大昔の名高い英雄たちだった」
 ん?どこにも「エリ」とも「エロヒム」とも書いてないじゃないか?―――そのとおり。じつは、これは訳し方が間違っているのだ。右の記述のうち「神の子ら」と訳されている部分、これがいちばん古い古代ヘブライ語の聖書原典には、はっきり「エロヒム」と記されていたのである。
 聖書を生んだ彼らユダヤ民族は、彼らの唯一の神のことを「ヤーウェ(英語式の発音ではエホバ)」としか呼ばない。極度にきびしい一神教を信ずる民族だから、彼らにヤーウェ以外の神はなく、ヤーウェ以外に神を表わす言葉もない。
 ここから見ると、「創世記」六章に記された「エロヒム」という言葉は、絶対に唯一神ヤーウェのことではなく、まるで別の意味ということになる。
 ではなんの意味か、といえば、これはユダヤ成立以前の太古から、中東に伝わっていた不思議な古語で、「天空(宇宙)から来た者」(いまの表現なら宇宙生物または異星人)という意味だったのである。
 それが、なんで「神」と誤って訳されるようになったか。これはイエス・キリストの弟子たちの責任である。イエスはAD30年、ローマ皇帝に反逆し唯一神の信仰をひろめる危険人物として磔にされたが、臨終のとき、さすがに苦痛に耐えかねてこう叫んだ。
「エリ・エリ(またはエロイ・エロイ)、レマ、サバクタニ!」
 これは、ほんとは「天空から来た者よ、天空から来た者よ、なぜわたしを見捨てるのか?」という悲痛な叫びだった。ところが弟子たちはこの古語がよくわからず、あれほど唯一神のことを熱心に説いた師の叫びでもあったので、次のように普通のヘブライ語に訳して、新約聖書に書き入れてしまった。
「これは“わが神、わが神、なぜわたしを見捨てたもうたのですか?という意味だった」(マタイ伝27章)
 この誤訳が、いまに続く誤解のもとになる。これで「エリ」も「エロイ」も「エロヒム」も、すべて「神」と訳してよいことになった。「創世記」もさかのぼって直され、「エロヒム」が「神」と訳されてしまったのだ。」
「ユダヤ深層予言」五島勉著より

感想
>不思議なことだが、古代ユダヤ人とその周辺の民族は、こうした異星人を表わす特別な言葉を、すごく古くから持っていた。

五島勉氏は聖書に出てくるUFOみたいな物体に乗っている「人間の形のようなもの」を異星人と考えているが、私は未来人と推測している。

>「そのように地上に人類が増えだし、娘たちも生まれたので、神の子らは人間の娘の美しいのを選んで妻にした。またそのころも、その後も、地上には超人たちがいた。これは神の子らが人間の娘たちのところに入って産ませたもので、大昔の名高い英雄たちだった」

一応原文は、
「人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生れた時、神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。そこで主は言われた、「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼らは肉にすぎないのだ。しかし、彼の年は百二十年であろう」。そのころ、またその後にも、地にネピリムがいた。これは神の子たちが人の娘たちのところにはいって、娘たちに産ませたものである。彼らは昔の勇士であり、有名な人々であった。」(旧約聖書「創世記」第6章1節~4節)

因みに、五島氏が「超人」としている所は「ネピリム」で英語版で調べた所「Nephilim」。普通に読めば「ネフィリム」だが「ネピリム」も認められているらしい。(個人的には、「巨人」より「超人」と考えている。巨人と普通の人間では精子の大きさも卵子の大きさも合わないだろう。)
また、「主」と訳されている所は「Yahweh」。

補足:ネフィリムのウィキペディアに巨人の根拠として『民数記』第13章32~33節と『ヨベル書』7:21~23と『第一エノク書』7章が載っているが、『ヨベル書』は外典で『エノク書』は偽典で英語版がネットにはないので『民数記』の英語版を見てみると、「またその所でわたしたちが見た民はみな背の高い人々です。」( and all the people who we saw in it are men of great stature. )
巨人と解釈されたのは次の「わたしたちには自分が、いなごのように思われ、また彼らにも、そう見えたに違いありません。」(and we were in our own sight as grasshoppers, and so we were in their sight.)
と思われるが、「いなご」が小さい代名詞とは限らないので「弱い」を表現したとすれば「超人」でもあり得る。その場合は背の高い人達(未来人)。(栄養状態から昔の人の方が背が低いと思われる。)

>「エリ・エリ(またはエロイ・エロイ)、レマ、サバクタニ!」
 これは、ほんとは「天空から来た者よ、天空から来た者よ、なぜわたしを見捨てるのか?」という悲痛な叫びだった。ところが弟子たちはこの古語がよくわからず、あれほど唯一神のことを熱心に説いた師の叫びでもあったので、次のように普通のヘブライ語に訳して、新約聖書に書き入れてしまった。
「これは“わが神、わが神、なぜわたしを見捨てたもうたのですか?という意味だった」(マタイ伝27章)

一応原文は、
「さて、昼の十二時から地上の全面が暗くなって、三時に及んだ。そして三時ごろに、イエスは大声で叫んで、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と言われた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。すると、そこに立っていたある人々が、これを聞いて言った、「あれはエリヤを呼んでいるのだ」。するとすぐ、彼らのうちのひとりが走り寄って、海綿を取り、それに酢いぶどう酒を含ませて葦の棒につけ、イエスに飲ませようとした。ほかの人々は言った、「待て、エリヤが彼を救いに来るかどうか、見ていよう」。イエスはもう一度大声で叫んで、ついに息をひきとられた。すると見よ、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。また地震があり、岩が裂け、また幕が開け、眠っている多くの聖徒たちの死体が生き返った。そしてイエスの復活ののち、墓から出てきて、聖なる都にはいり、多くの人に現れた。」(新約聖書「マタイによる福音書」第27章45節~53節)

注:エリヤとはヤハウェの事。

やはり「神の計画」だろう。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11615616221.html

おまけ