「中学英語で分かるフランス語の基本 その6」で「~er動詞の直説法現在」をやったが、今回は語尾が「~ir」で終わっている「~ir動詞の直説法現在」をやる。(第2群規則動詞)
~ir動詞の人称変化
je(j’) ~is (イ) nous ~issons (イソン)
tu ~is (イ) vous ~issez (イセ)
il ~it (イ) ils ~issent (イス)
elle ~it (イ) elles ~issent (イス)
例 finir(終える、やめる)の直説法現在
je finis(フィニ) nous finissons(フィ二ソン)
tu finis(フィニ) vous finissez(フィ二セ)
il finit(フィニ) ils finissent(フィニス)
elle finit(フィニ) elles finissent(フィニス)
例題
1章48番の詩の4行目(ロバーツ本)
Lors accomplit a fine ma Prophecie.
「lors」(その時) 「accomplir」(成し遂げる、完成する、実行する、実現させる) 「a fine」の所は良く分からない。と言うのは、原文によって異なっているし、元々ノストラダムスの詩はわざと文法的におかしくしている節があるから。因みに「à la fin」で「最後には、結局、ついに」。 「ma」(私の) 「prophecie」は「prophetie」(預言、予言)の誤植(現代語は「prophétie」)。
「Lors accomplit a fine ma Prophecie.」(その時(彼は)ついに私の予言を実現させる。)
「 accomplit」の最後の「t」は「r」の誤植と思われるが、原形(不定形)では文法的におかしい。しかし、他の詩で原形をそのまま使っているところが多々見られる。練習問題なので「accomplit」で使用した。因みに、「fine」には「終わり、目的」の他に「細かい、抜け目のない人」などの意味もある。
補足1
「~er動詞」には「aller」などの例外(不規則動詞)があったが、「~ir動詞」にも当然不規則動詞はある。
補足2
「 accomplit」はてっきり誤植かと思ったが、ノストラダムスの大事典を調べたら、ほとんどの原文が「accomplit」だった。ただし、ロバーツ本がおかしいのは事実。因みに、「prophecie」は誤植というより英語の「prophecy」の複数形「prophecies」から英語とフランス語をごっちゃにしてしまって勘違いした節がある。