痛み止めのせいか
その後すぐ眠りに落ち、
なぜか午前4時には目が覚めた。
まだ真っ暗で
かすかにこのフロアーの看護婦詰め所の灯りが見える。
殺風景なこの部屋はどうやら集中治療室のようだ。
最初に目覚めたときには誰もいなかったはずが
いつの間にやらベットが更に二つ。
中年の女性と老婆だ。
骨折やらの部分麻酔で済むような手術だと
術後即、自分の病室に入れられるようだが
様態が不安定な患者の場合、
術後はこの部屋に入れられるらしい。
・・・
(;-_-;) ウーム、退屈だぢぇ。
さすがに今度は起きるなんてバカなことはしなかったが
テレビもなけりゃ本もなく、
かといってもう一回寝れそうにもなく・・・
退屈だぢぇ(▼皿▼#)
しばらくはじっとしていたものの
こうして横になっていると
胸部も骨折箇所もほとんど傷みはなく、
まだ薬が効いているからか?
それとも固定されているから痛くないのか?
などと考えてみたりしながら
とりあえずは明るくなるまで我慢しなきゃ、と
再び眠る努力をしてみたが・・・
( ̄~ ̄;) ウーン、
タバコが吸いたい。
普段からタバコが手放せないあたしは
どうしょうもなくタバコが吸いたくて、
見回りに来た看護婦さんにダメだろうとは思いながらも
一応小声で聞いてみたが・・・
「何言ってんの!!
そんなんダメに決まってるでしょ(▼皿▼#)
まったく・・・。」
即ダメ出しです(゜▽゜;)
しかし、吸いたいと思ったらどうしても吸いたいのだ。
我慢は体によくないだろ?
おまけにやたらと喉が渇くぢぇ(▼皿▼#)
しけた水なんかじゃなくて
100パーセントのオレンジジュースが飲みたいぢぇ。
飲みたいにだ(´・д・`)
飲みたい・・・
・・・
ダメだっ!!
我慢できねぇ(▼皿▼#)
あたしは根性を決めて
起きることにした。
大丈夫さ。
だって右足はなんともないんだし、
胸部だってこんなに分厚いので巻かれてたら
ちょっとのことでは負担がかからないはずだ。
(*゜▽゜)*。 。)*゜▽゜)*。 。)ウンウン♪
要するに折れてる方の足と腕に体重をかけなきゃ
こんなのどうってことないさ♪
きっと大丈夫*゚v゚*イヒw
いくぢぇ!!(▼皿▼#)
看護婦詰め所にいる2~3人の看護婦に見つからなきゃ
いいだけのこと。
まだ夜明け前で看護婦も少ないし、
こうなったら喫煙場所までたどり着かなくてもいいから
どこか人が来そうにないところでとりあえずは
一服するぢぇ (▼ヘ▼#)
あまり痛みも感じず、
どうしてもジュースとタバコが我慢できないあたしは
こそ~っとベットから降り、
そこいらの壁やベッドの端に捕まるようにして
右腕と右足だけで少しづつ前に進む・・・
やはり立ち上がると痛い。
このときは特に胸が痛かった。
が、
後には引き返せない。
目的を達成するまでは
なんとしてでも前進あるのみ(▼皿▼#)
汗まみれになりながら
ようやく自分のベットから1メートル弱進んだところで
胸の痛みが酷くなり、
やはり無理なのか!?
と一瞬躊躇したが・・・
負けないわっ!Σ(|||▽||| )
なんとしても目的を達成するのよっ!!
と自分を励ましながらまた一歩・・・
のはずが・・・
ぬぉ!?( ̄□ ̄;)!!
ベットからやっとの思いで1メートル弱進んだところで
あたしの股間から伸びているおしっこホースがそれ以上伸びず、
前に進めない・・・|||(||(゚▼゚;)|||)|||
ホースはベットの下の容器にしっかり固定され、
無理に進もうとすると
なんと言うのか、直結されているあたしの尿道が
痛い痛い痛い・・・・_| ̄|○
((((_ _|||))))ハァ・・・
なんてこった。
これじゃどうしょうもない。
万策尽きたか・・・_| ̄|○
って、
こんなことであきらめるあたしではないのだ。
(;-_-;) ウーム
・・・・
ひらめいた!!゚+.(◕ฺ∀◕ฺ)゚+.
このホース、
引っこ抜いてしまえばいいんだ♪
(*゜▽゜)*。 。)*゜▽゜)*。 。)ウンウン
なんだ、簡単じゃんw
こんなのとっとと引っこ抜いちゃえ*゚v゚*イヒw
ってことで
一気に引っぱってみた。
(lll゚Д゚)ぎゃぁぁぁ!!
い、痛いです・・・Σ(|||▽||| )
後から聞いたところによると
おしっこホースは
尿道に入れてから抜けないように
特殊な器具で膨らましているのだそうな。
抜くときはその器具を使ってじゃないと
抜けないのだそうな。
そしてあたしの野望達成は
このおしっこホースによって失敗に終わり、
無駄に体力を消耗しただけの結果となった。_| ̄|○
この日は。
(-∧-;) ナムナム。