ポリコマン軍団は譲渡について、
とにかくあたしを攻め立てて自白と言う形で起訴できるよう
やる気満々だったが
結局、譲渡の証拠らしき証拠を
提示することができず、
あたしの罪状は覚醒剤所持使用のみ。
量刑１年３ヶ月。
これは妥当なラインだと思う。
なんせ刑務所に入るのは初めてなので
おそらく執行猶予が付くだろうと
期待していたが
付かなかった＿|￣|○
しかたない。
これまで何度もしょっ引かれたけど
運よく捕まらなかっただけで、
それらの記録が残ってる以上、きびしい判決はしかたない。
まぁいいさ。
模範囚になり３～４ピンほどもらえれば
１年弱で出てこれる。
余談だが
初犯の場合、ほとんどが仮釈放をもらえる。
もちろん中でトラブルばかり起こしていたら
刑期満了まで勤め上げることになるだろが
懲罰の対象となる揉め事などを起こさずまじめに刑務作業をこなし
身分階級を上げていくと
思ったより早く出られるものなのだ。
※１ピン→刑期の十分の一
タイーホについてあまり詳しく書くのもどうかと思うのだが・・・。
もちろんいい話ではないし、
普通に生活している人々には無縁なだけに
読んでても面白いわけない、
と、思うのだが・・・。
でもあたしが体験したことなので
やっぱりスルーはできない。
ここはどうにか思い出して書かなきゃならんと思う。
できるだけ早足で・・・Σ（゜▼゜；lll）
とにかく最初に強烈にイヤだったのが身体検査。
拘留するにあたって
身体検査があるのだ。
女性の場合、前と後ろの穴に何か隠すことができる。
男はおケツの穴（ｌｌｌﾟДﾟ）ヒィィィィ
これは最悪だった|||(||(ﾟ▼ﾟ；)|||)|||
全裸になり前も後ろも見られるのだ。
前はしゃがんで。
後ろの穴は前かがみになって＿|￣|○
後ろの穴の検査で前かがみになったとき
おばはんポリコマンがおもむろに近づいてきて・・・
な、なんとっ！！
あたしの両おケツをわし掴みにしたかと思うと
ガッ！！
っとひろげやがった！！
（ｌｌｌﾟДﾟ）ヒィィィィ ！！
な、なにすんねんっ
このくそばばぁ！！(▼皿▼＃)
と、思わず絶叫＋ひじエルボーアタック
が炸裂しかけたが・・・
即座に両脇から若いおなごポリコマンに押さえつけられ
あたしは無抵抗に＿|￣|○
この時、
部屋の隅に立てかけてあった鏡に映る自分の姿。
素っ裸に靴だけ履いて仁王立ちで咆哮（ｌｌｌﾟДﾟ）ヒィィィィ
ものすごい間抜けな自分の姿が
今でも強烈に目に焼きついてますΣ(|||▽||| )
これにはほんとに参りますた(´･д･`)
この件に関しては
お咎めなしだった。
すぐにおばはんポリコマンが、
「イヤなのはわかってる。でもしかたないねん。
検査は我慢してもらわな。な。
刑務所入所のさいにもう一度身体検査あるけど
もっとひどいかもしれん。
だれだってイヤやろうけど
この瞬間だけ人形になったつもりでがまんしなあかん。
大丈夫。検査官だってほぼ毎日こんなん見てるんやから
何も思わへんし、何てことないンやから。な？」
と、なんというか慰めてくれてるというか、
なんてことないんだという意識にさせてくれたというか・・・。
とにかくあたしは運がよかったと思う。
いい検査員に当たったと思う。
本当なら少しでもあばれたら懲罰ものだ。
未決拘留中は拘置所の中でも割と自由がきくのだ。
金さえ持っていればお菓子だってジュースだって買うことができるし、
面会もできる。
取り調べや裁判のある日などは
一日があっという間に過ぎるのだが
そのほかは退屈だ。
あたしの場合拘留されて１週間ぐらいは
思考が混乱し、
自分の置かれている状況、両親のこと、マンションのこと、
ひろの両親のこと、などなどが頭から離れず、
ただただ自分が誰にとっても厄介な存在であるということに直面し、
一人で居る時はなんだか空気の薄いところに
いるような感じ？
呼吸が苦しくて思考が定まらず
朦朧と過ごしていたことが多かったように思う。
あたし一人がどうなろうが
世間は何にも変らない。
生きようがどうなろうが、
人に迷惑をかけるくらいなら居ないほうがいい。
勝手に薬中になったんだから
人様に迷惑をかけちゃいかん。
自分で勝手に崩壊すればいいものを・・・。
捕まるということは
周囲にものすごい迷惑がかかるのだ。
一人で解決できないのだ。
面会に来てもらったり
外の生活のあとかたずけ？
マンションの契約やいろんな支払いだって
誰かに頼まなきゃならないのだ。
出所の時だって
勝手に一人で出てこれるかと言うと
そうじゃないのだ。
もし仮釈放で早期に出られるとしても
誰かに身元引受人になってもらわないといけない。
いろんなことで周囲に迷惑がかかる。
誰かに何かを頼むのがイヤだ。
誰も巻き込みたくない。
あたしのことで他人様に時間を使ってもらいたくない。
面会に来てもらうことも、
手紙を書いてもらうこともそれなりに時間を要するが
あたしのために時間を使わせるなんて
そんなことしなくてもいい。
とにかく
勝手に捕まって
勝手に勤め上げ
誰にも迷惑かからないよう
一人で出所できるならどんなにましだろうか。
薬物のことをひろの両親にも隠し、
何食わぬ顔で生活していたが
今回のタイーホで全部ばれるのだ。
きっと唖然とするだろう。
ひろの両親はあたしの両親に今回のことを攻めに行くのだろうか。
ひろが出て行った原因もなにもかも
全部あたしのせいにするのだろうか。
両親に申し訳ない。
ひどいもんだ。
当初は毎日こんなことばかり考えてた。