TATOO入れて、半ば気絶
日曜、代官山のRIN-KG
でTATOOを入れました。
デザインと予約待ちで待つこと半年。やっと施術の日が来たんです。
ところが予測しなかった事態が・・・・・・(>_<)
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デザインは蓮の花。尾てい骨の上、腰のあたりに入れることに。
顔を穴に入れて座るマッサージチェアにまたがるようにして座らされると、ジーンズをお尻の割れ目までグイっと下げられ、消毒をしたり、染料や、歯医者さんのような怖い機械の準備。
そして、『ブイ~ン』という、やっぱり歯医者さんの機械チックな音を出しながら、いよいよ開始!
痛みは針のようにチクチクするものかと思っていたけど、まったく違った。肌を5ミリくらいの刀でめくられるような、重く熱い感覚。
でも、正直言って、こういう痛みに直面してみたかったんだ。この尋常じゃない痛みを、精神力でコントロールしてみたかった。
普段だったら、飛び上がって叫び声を上げてしまうところだけど、痛みと自分の体と対話するようにして、心を平静に保つ。
そうすると、確かに痛いけど、痛みを客観的に見れる。楽しかったことや気持ちよかった事を思い出してみたり、他の事に集中するようにしてみると、何だか乗り切れるような気になってきた。
「私、掴みましたよー!もう悟りの境地ですよ~。」なんて、強気に言ってみたりした。
なのに、始まって30分もしない頃、突然激しい吐き気に襲われた。
「すいません、なんか気持ち悪くて・・・・・・。お水いただけますか・・・・・・」
そう言ってるそばから、全身に大量の汗。体がぐったりと重くなり、息がハア、ハア、ハアと荒くなってくる。
「頭動かさないようにして。」
文身師のKさんは、そういいながら手早く施術部にシートを貼ると、自分でベッドへ横たわる力もなくなった私を抱きかかえて横のベッドへ寝かした。
1階のアシスタントに向かって、
「おーい、パスアウト。お水と塩持ってきて。」
と呼びかけた。
体が寒くなり、両腕がしびれ出した。でも、お水を一杯飲むと、吐き気はおさまり、少し落ち着いた。
「今の記憶はある?気絶の寸前だったね。」
どうやら、あまりの痛みに、私の体が防御反応として気絶を起こそうとしたらしい。
ぐったりする私に、薬だからと指に塩をつけて舐めさせ、ジュースを飲ませてくれた。
「このまま1時間くらい眠ろうか。」
「スイマセンでした・・・・・・。」
「こら。スイマセンなんて2度と言わないで。こういうのも含めてプロだから。」
そういって部屋を去っていったKさん、冷静な対処がかっこよかった・・・・・・。本当にプロですね。
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結局その日は蓮の葉の部分しかできませんでした。
でも、TATOOを入れることで体と対話したかった私にとって、気絶しかけた体験は、予想以上にはっきりと体の声を聞けた結果となりました。
そもそも痛みは体が発する危険信号なのに、それを無視するとあそこまでして私を守ろうとしてくれるんだ私の体は。
出産をした時、怪我をした時、風邪をひいた時、ボディピアスを空けた時。自分を異常な状態にさらした時に、私の体は私を防衛しようとして、私に危険信号を送ってくる。
その反応は宇宙レベルの力で私を守ろうとしてくれる、壮大な愛のエネルギーのように感じる。
人はみんな孤独というけれど、独りの個であることは、こんなに愛されている事なんだと思った。
でも、私は痛いのは大ッキライ!でも、痛いのが好きな人って、こういう命の証みたいなものに病みつきになるのかなぁなんていう仮説を立ててみたりしたのでした☆