【レポート】[番外編]小泉千秋の卒業に寄せて…… ※3/28加筆訂正 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

※3/28に一部加筆訂正致しました。一度読んだ方も再度読んでいただけると幸いです。

レポート本編を書き終えましたが、この件を避けて終わらせる事は出来ません。

2014年3月15日……「ぢゃ☆ベストテン vol.37」での出来事。

前回3度目の昇格を果たし、今回10位にランクインした小泉千秋。
レポート本編でも語ったように突然の卒業を宣言しました。

しかし今回の卒業の趣旨。
これまでのどの出演者とも、その意味が異なっていました。

要約すると以下のような発言をして卒業をしました。
(私の解釈で要約しているので、誤りがあれば指摘してください)



●発言趣旨要約

最近、自分の耳にも入ってきますが「千秋を落とそうぜ」とか「千秋なら落ちてもいいよ」みたいな事を言っている方がいるようです。
言っている側からすれば冗談でしょうが、私やファンはその発言を聞くたびに傷ついています。

また私がわざとふざけたり、笑わせたりするようなライブでは、大いに受けていただいて結構ですが、普段のステージでもそのように見られる事が増えています。
私は10年以上、音楽で勝負してこようと頑張ってきました。こういう状況は不本意です。

私も一人の人間です。
皆さんのそういう言動に対して傷ついていますし、またファンも同様に傷ついています。

あまりにもこういう状況が続くので、以前から考えていましたが、一度「ぢゃ☆ベストテン」から卒業します。
今回の結果(10位)は本当に関係なく、前回は別に卒業者が出たため、イベントに迷惑かけないために今回卒業しようという決断に至りました。
(注記:前回vol.36でLiarが卒業しているため。卒業者が2組出るとイベントに迷惑がかかるという彼女なりの配慮)
今、このタイミングで発言し、卒業しないと意味が無いとそのように思い判断しました。今回の決断を主宰も理解し、承諾してくれました。
そして状況が改善し、私がきちんと音楽で勝負できるようになったら、また再挑戦しますので、その時はよろしくお願いいたします。



以上、要約。

もしかしたら言葉足らずかもしれない。
でも似たような趣旨を10分くらいの時間を割いて発言したのかな……。

実際、イベント終演後、彼女のところに言って話をしてみましたが、言っている内容は同じような感じでした。
自分の意見を言っても、聞き入れてくれるような感じはしませんでしたので、この時は彼女の意見を聞き、その場を去りました。



●所感

以下、私が今回の発言から感じた事を所感として記載します。

今回の経緯からすると小泉千秋という人間がいかに一人の人間として傷ついていたかが分かりました。
個人的にも、確かに彼女及びそのファンに冗談とは言え、失礼な事を言っていたかもしれません。
そういう意味では思い当たる節がある方は、自分の発言を反省して、今後気をつけるべきかもしれないと思いました。
私自身も軽はずみな言動が無かったか、反省したいと思います。

ただしこれは小泉千秋という「人間」と接する際の話。



これが小泉千秋という「歌い手」に対する話になると、全く別。

正直言うと、この発言で「歌い手」小泉千秋に対する評価は変わりました。

まず彼女の経歴の長さを考えると、この発言は無いと思います。
デビューして半年から一年足らずの新人であれば、こういう発言は……許されはしなくても、許容できると思うんです。
「あぁ、この娘はこう見られたいんだ。ならばそのようにちょっと見方を変えてみよう」……と。
キャリアの短い「歌い手」はまだ経験や技術が伴っていないので、こうして言葉の力を借りて表現の補足をしても致し方ない部分はあると思います。

しかし私が記憶する限り、小泉千秋という「歌い手」のキャリアはそれなりに長いはずです。
少なくとも、自分の最初の推しだったぷちきゅ→と同時期に活動をしているので、どんなに短く見ても5~6年はいます。

それが今になって何を仰るのですか。

確かに最近、小泉千秋のライブを見ていると若干、空気は緩かった。
だけどその空気を引き締めるための努力を果たして、彼女はしてきただろうか。
残念ながらここ一年の彼女を見ていて、それはありませんでした。
それなのに積極的にネタに走っている時は笑ってよくて、それ以外はダメという矛盾。
うまくメリハリをつけて、そういうステージを見せれば客層だって黙ってついていくんじゃないでしょうか。
むしろ積極的にネタに走ったステージで得られた副産物の、最近のどこか緩いけど独特の楽しい雰囲気を今回の発言で否定してしまったと思うのです。

その一方、客側の(冗談とも取れる)発言のせいにして、自分やファンは傷ついていますと言う事を言っているけど、怒りの矛先を一部客層に向けた八つ当たりと捉えられます。
確かに「落とそうぜ」発言は酷いと思います。発言した側は反省すべき内容です。
しかし擁護する訳では無いですが、恐らく言った側もそんな事は本気で思っていません。(むしろ小泉千秋に好意があったからこそ言えた冗談だった可能性もあります)
実際、意図的に結託して小泉千秋を脱落させるための画策がこのイベントで無理に等しいのは、投票システム、そして客層を熟知していれば分かるはずです。
小泉千秋という方は意外と生真面目な点があるので、発言を真に受けてしまったかもしれませんが、冗談として流せなかったのでしょうか……。

でも本当にそのような発言をされて悔しいなら、ステージの上で「落とせる物なら落としてみろ!」くらいなものを見せ付けてやれば良かった。
それを今回は言葉で真っ向から反論してしまった。「歌い手」としては非常に情けない事だと思います。

一方で彼女以上に不利な状況に置かれた出演者も多々いました。
だけどその状況を必死に挽回しようと、必死こいたステージを今回でも多くの共演者がやっていました。
彼女はそれを見ていないのだろうか。それを見ていたとしたら、何も感じないのだろうか。

また昨年上半期の小泉千秋は、現在の彼女からしたら不本意だったかもしれないけど、会場を笑わせる小ネタの数々を仕込んで、実際2位までは上り詰めた事もありました。
その気になれば十分戦えるのに、その手段すら放棄してしまったようにしか見えません。
もっとも前述のようにネタに走って上位を狙うのが、小泉千秋にとって不本意なものだったのであれば、致し方ないのかもしれませんが。

だけど言葉で反論する事自体、間違えている。
「歌い手」ならステージの上で、答えを出すべきと自分は感じます。



そしてここからはイベントのファンとしての発言になりますが、小泉千秋はこのイベントを通じて何を学んだのでしょうか。
それがわからなくなりました。
更に言うと、小泉千秋が果たした昼3回の優勝って、一体なんだったんでしょうか。
今回の卒業を拝見して茶番劇を見せられた気分です。

それでも初優勝の第24回、2回目の第27回はまだいいです。
昇格して最後まで戦いきった末、脱落しています。
一通りのプロセスは踏んでいるので文句は言いません。

だけど第35回で優勝して、三度昇格した後、戻ったら「落とそうぜ」と言われたり自分の思い通りに客が動いてくれないから、自分やファンは傷ついているから一旦卒業しますって……。

客を馬鹿にするのも大概にしていただきたい。

それなら、なんのために第35回に出場したのでしょうか。
優勝して三度「ぢゃ☆ベストテン」で競い合うためじゃなかったのでしょうか。
だけど第35回の共演者を破って優勝した以上は、その回に出場し敗れた共演者、及びそのファンの想いだってあったはずです。
それを背負って、最後まで戦うべきだったのではないでしょうか。

そういう託された想いすら無駄にした事を分かっているのでしょうか。
それが分かっていたら、今回「卒業」という選択は無かったと思います。
※ここでは「卒業」に否定的な論調ですが、出演者個々の前向きな事情における「卒業」はもちろん尊重しています。

また脱落しても、また再挑戦して這い上がってくる、小泉千秋の姿はこのイベントにおける「勇気」の象徴だと思っていました。
小泉千秋という前例が居たから、森永まみも一度脱落しても這い上がろうと思えたかもしれないのに……。
本当に残念でなりません。

あと自分の発言が撤回出来るなら、小泉千秋がステージを去る際「戻って来い!」といいましたが、それを撤回したい。
ちょっと回りの感情に流された。正直、あんな優しい言葉をかけるんじゃなかったと後悔しているくらい。

でも本当に「ぢゃ☆ベストテン」に戻りたいなら、相当の覚悟は必要なはずです。

小泉千秋の現在の実力的な面から見ても、普通に厳しいと思うけど、今回の卒業で心象を悪くしている客層も多いはずです。
その点踏まえて、自分達客層に「あんな事あったけど、これは凄い!」と思わせるステージを見せない限り「ぢゃ☆ベストテン」には戻れないと思います。
恐らく主宰が卒業を許したのも、小泉千秋の言動に理解を示したというよりは、今後の客の投票に審判を託したからだと思います。

果たして今の小泉千秋にそこまでの覚悟が果たしてあるのか、疑問に思います。
正直、このイベントを卒業する事の重大さを理解していないようにも映っているので……。

それこそ再度「イカすアキバ天国」に出場しても、何度も入賞を逃す結果になる可能性が大いにあります。
かつて「イカすアキバ天国」に三度優勝し、「ぢゃ☆ベストテン」で2位まで上り詰めた彼女が、その屈辱に耐えられる覚悟があるのか。
一度は「逃げた」と思われても仕方が無い行動を取った彼女が、果たして客層の支持を受けられるか……。
大いに疑問が残ります。



しかしながら今後、小泉千秋のライブ拝見する機会は多々あると思います。

今回の発言は非常に残念でしたが、彼女に人望があるのは共演者の発言を見ていると良く分かります。
確かに今回の発言は、大局的に見ればイベントに向けたもの。
それ以外の箇所での人望も、コネクションも失っていないようだから、活動の継続自体は心配はしていません。
(もっとも「ぢゃ☆ベストテン」などで共演している方はどう思ったか知る由はありませんが)
むしろそういう信頼を寄せている方がいる事、彼女自身の主催イベントに出演している方がいる事に感謝して、活動をするべきではないでしょうか。
その中で彼女自身に心境の変化が生まれたら、これ幸いだと思います。

もっとも……今回の発言の裏には、小泉千秋の「歌い手」としての焦りも感じました。
「歌い手」として思うように見られなかったりする意味では、精神的な厳しさとかそういうものもあったのかもしれません。
そういう意味では一人の人間としての小泉千秋の心情には、同情を感じます。
(だから最後「戻って来い」ってつい、口走ってしまったんでしょうね)

人間らしい一面だと思います。
だけどステージの上に立っている以上は……「歌い手」として立つのなら、言ってはいけない事もあったはずです。



とにかく今後、拝見する機会の中で、小泉千秋という「歌い手」がどう変化していくのか、非常に厳しい目で見させていただきたいと思います。



追伸:
ここまで辛辣に発言をしてきましたが、私自身も自分の事を棚に上げての発言です。
偉そうな事言っているのは重々承知していますし、また純粋に小泉千秋を応援したいと思っているファンの皆様には非常に不愉快な思いをさせてしまっているかもしれません。
その点に関してはお詫び申し上げたいと思います。

ただ一人の客の立場として、一人の(自称)レポライターとして、これだけは正直に言わないといけないと思いました。

私もこのような文章をあげる以上、発信者として批判は覚悟しております。

何卒、よろしくお願いいたします。