【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第35回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
2013年も残り二ヶ月を切り、ボチボチ年末進行になりつつある昨今。
日々、布団の中から出るのが億劫になる毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
そんな中、神楽坂は2013年最後の戦いの火蓋が切って落とされようとしていた……。
二ヶ月に一度、熱く熱く燃え上がったライブバトルもいよいよ6年目最終戦!
「師走」の前に、ヲタが走る!
最後まで二転三転したエントリーは、最後まで驚きをもたらす。
そして全く予想がつかない、想像の斜め上を行く極上バトルが待ち受けていた……!
晩秋の空の下、今年最後の勝ち名乗りを挙げたのは誰だ!?
2013年最終戦「第35回イカすアキバ天国」の模様をレポートいたします!
●開演前
ほぼ開場定刻に到着。
多分、一番か二番乗りくらいに会場入り。
着ぐるみダンサーズの一員としてスタンバイしている奏っぽ☆をいぢりつつ、まったりとした時間が流れる。
やがて開演時刻が近づくにつれ、会場の中も満員に近づく。
大体開演10分前を目安に出演順を決めるアミダくじの映像が流れ、その場に間に合った客層の笑いに包まれる。
この映像が終わるといつものようにOP映像に移行。
それまでの穏やかな会場の空気は一瞬、一本の糸が張られたように引き締まる。
出演順に出演者の名前が表記されていき、ゲスト、OP&EDアクトのFICEの名前が浮かび……そしてタイトルコールと共に爆発……。
まさに戦いの火蓋が切って落とされようとしていた……!
●OPアクト
まずはOPアクトでFICE登場。
披露したのは「電波」
先日まで腰を痛めていたFICE・氷もすっかり心配する必要が無くなったため、腰を落とすこの楽曲を選んだ模様。
朝からいい運動になった(笑)
むしろ腰痛から回復傾向にある氷より、奏っぽ☆の体の硬さの方が気になったが(笑)
そんなこんなで投票ルール、諸注意を経て、いよいよ本編開始となる。
こうして登場した今回のトップバッターは……。
●本編
・1番手:駿河侑夜(初出場)
トップバッターに登場したのは初出場の駿河侑夜。
普段であれば中性的なキャラ、男装などで登場するのが特徴的な彼女だが、この日はチャイナドレス風の衣装の上に、和服のような物を羽織り登場。
冒頭、深まりつつある秋に想いを馳せ語りかける彼女……。
「さぁ狂ったように舞おうではないか」という趣旨の言葉を残し、「ロミオとシンデレラ」が流れる。
そこで彼女は歌うのではなく、その言葉通り舞ったのであった。
いきなりダンスオンリーのステージから開始。
その後、MCは挟まずに残り二曲を歌いきるという構成で進んでいく……。
セットリストを失念してしまいましたが、ステージ全体を見ていて彼女なりに考えてまとめてきたと言うのが良く分かる構成でした。
また中性キャラを売りにしているから、てっきり男装と思いきや、非常に艶やかで女性的な色気が滲み出ていました。
だからそういう意味では、これまで持っていた彼女のイメージがいい意味で覆されました。
こうしてあっという間に彼女にとって初の「アキ天」は終了。
最後のFICEとの絡みMCでようやくいつもの……「俺様何様?」→「侑夜様!!」→「世界で一番?」→「侑夜様!!」のやり取りがあった(笑)
緊張から解き放たれたような柔らかい表情も、それはそれで良かったと思います。
以上、駿河侑夜、初の「アキ天」のステージでした。
さて続いて登場するのは、実質準備期間一日のピンチヒッター!
夜でもお馴染み、あのお方……ソロでまさかの初出場です。
・2番手:りゅうき(初出場)
夜ではMa:rchen-holic*でお馴染みのりゅうき。まさかの初出場。
本来出場予定だったカンペキ猫娘主義が、やむを得ない事情のため直前のエントリーキャンセル。
そして出場が決まったのは14日の深夜……僅か二日前の出来事だった。
しかしそこはソロとしてもキャリアが豊富なりゅうき。短い準備期間に関わらず、きちんと準備を揃えてきた。
まず衣装。白いロリータファッションにピンクのウィッグ、そして熊のぬいぐるみ……なんてファンシーなんだ。
めるほりでは見れない、ソロの彼女の魅力が、まずこの衣装で凝縮されていたように思う。
セットリストだがまず一曲目に「名前のない怪物」(EGOIST)からスタート。
ファンシーな衣装とは対照的な濃厚な楽曲の世界観のギャップがたまらない。
相変わらずソロでも彼女の所謂「中二病」的な感性が観ているものを刺激する。
二曲目「New Day New Life」(KOKIA)
原曲はゲーム「テイルズオブイノセンス」のテーマ曲。
相変わらず選曲のセンスがいいなぁ、りゅうきちゃん。
そしてMCは挟まず、ラスト三曲目にソロのオリジナル「サヨナラセカイ」をもってくる。
本人曰く「盛り上がらない系の楽曲」のセットリストでしたが、「聴かせる系」の楽曲が中心になってました。
恐らくりゅうき本人が盛り上がる楽曲を用意する時間が無かった故の自虐的な発言とも思えましたが、安易に盛り上がる楽曲に頼らず、今、出来る事を凝縮して見せたステージだと思います。
こうして緊急ピンチヒッター・りゅうきのステージは無事終了。
ソロでも遺憾なくその実力を発揮しましたが、果たして結果は……。
3番手に登場するのは、あの脱ぎたがりでお馴染みのあのお方(笑)
一ヶ月の活動休止を経て、果たして見せたステージは……。
・3番手:ゆきまち(出場:3回目)
「アキ天」には今年1月以来、三度目の出場となったゆきまち……と、思いきや、ゆきまちそっくりな弟(笑)
どうやら本体である姉がちょっと遅刻して、いきなり登場する事になったとか。
そんな(自称)弟が歌ったのは……「fancy baby doll」(田村ゆかり)
え!?弟なのに!?(笑)ってか、メチャクチャ歌声が……一部、デスボイス(笑)
意外と弟くんやりますな!(笑)
そんな訳で弟くんはお役御免。弟くん、楽屋に引っ込み、いよいよ本体である姉が出てくるのだが……。
どうやら若干、間に合わなかった模様(笑)
そんな訳でちょっと変な(笑)ゆきまちが次に歌ったのは「Oh!さんぽ」
前奏の気の抜けるような笛の音が流れた瞬間、会場からは既に爆笑が起きていた(笑)
皆、分かっているんだねぇ(笑)
さてそんなゆきまち会長の「Oh!さんぽ」で奇妙な盛り上がりを見せた後、MC挟んで「タブー」が流れる。
会場、脱ぎたがります(笑)最も実際脱いだのは衣装の一部だったけど(笑)
そんな訳でラストは「雪の季節に」へと繋げる。
ここで今までのまったり路線から、一気にシフトチェンジ。
会場は一気にヒートアップ。大いに盛り上がりを見せた!
ゆきまちにはこれがあるから、ただの面白いステージだけでなく、正当派としても勝負できる素地があると思います。
こうして一ヶ月のブランクがあったとは思えない、直球と変化球織り交ぜ素晴らしいステージを披露したゆきまち。
果たして結果は如何に……。
さていよいよ中盤戦。
続いて登場するのは……1月以来二度目、「まさか」だけど、どこかで納得できるような……そんな彼女が登場しました。
・4番手:響己(出場:2回目)
1月の時よりは「まさか」という印象は薄かったものの、再びソロとして「アキ天」の舞台に舞い降りた響己。
今回も前回同様出場するからには勝ちに行く宣言があったが、この日のステージはまさに勝ちに行っているという彼女の言葉を裏付けるには十分すぎるものでした。
一曲目「夢雪」……の、バラードアレンジversion。
「夢雪」自体聴くのが久々でしたが、バラードアレンジになってますます歌唱力の部分で深みが出てきたような気がします。
歌い手としての響己の真髄が分かる一曲目でした。
続いて二曲目「再会の約束」
これもじっくり聴かせる傾向の楽曲。
相変わらず響己はこの手の歌を歌わせたら、最高に上手い。
そしてラストは「幻」で締めにかかると言うステージ。
ソロ響己のキラーナンバーにして、最高に盛り上がる楽曲。
これまでの楽曲の繋ぎもひっくるめて、完璧とも言える構成を見せたと思います。
今回は三曲ともオリジナルオンリーで、一切妥協が無い。
響己が響己たるステージをしっかりと表現しておりました。
しかしこれだけユニットとソロの持ち味が変わる歌い手も珍しい。
このようなステージを見せられた後では、冒頭の彼女の宣言は真実味を帯びるし、また納得させるだけ十分なものを見せてくれたと思います。
さて果たして結果は……以上、響己のステージでした。
こうしてイベントは後半戦に突入。
続いての出演者は……最も今回、謎に包まれていた出演者。そして見せたステージは……。
・5番手:ARUHI(初出場)
出場者発表時にはカタカナ表記で「アルヒ」でしたが、これは本人も「ARUHI」が正しいと言及したため、当レポートでもそれに従い表記します。
そんなARUHI。ステージの上にはキーボードが置いてありました。
赤いリボンに黒いワンピース状のドレス。
まるで某ジブリ作品のヒロインを彷彿とさせる格好で登場したARUHI嬢。
キーボードの前に座り、その両手でキーボードを弾き語るのですが……。
まぁどんな楽曲かといいますと……。
このレポートで書いて問題になるかも(爆)
それで察してください(笑)
確かにキーボードの腕前は本物です。
有名なバンドさんのバックも務めているレベルとの事なので。
しかし楽曲の数々が……ブラックもあり、ナンセンスもあり……会場は爆笑と失笑の中間くらいの渦に巻き込まれる(笑)
あ、本人も自己紹介で「清楚なかものなつみちゃん」と言っていたくらいだし(笑)
楽曲のタイトルは新曲の「春よ来い」(決してあのユー○ンのものじゃない)くらいしか覚えていないけど……。
とにかくやたらインパクトは強く、妙に印象に残りました。
ただしこのイベント……昼の時間帯向けだったかは、甚だしく疑問は残りますが(笑)
そういう意味では今後、このイベントよりも某イベント参加に期待が残りました。
以上、今回の「最終兵器」(爆)ARUHIのステージでした。
……ARUHIの圧倒的強烈な世界観の後で出てきたのは、こちらも初出場の彼女……。
今日も気合を入れて、いざ神楽坂の舞台に舞い降りる!
・6番手:神戸しのぶ(初出場)
こちらも「アキ天」初出場。神戸しのぶ。
黒いボンテージ風のキャミソールがカッコよく映る。
一曲目はいきなり「私は嵐」(SHOW-YA)
選曲が渋い(笑)だけど正統派のロックを突き進んでいる。
最前の固定ファンの熱く振り上げる拳と、一定のリズムを刻み続けるクラップに、彼女の歌声が熱く会場に響き渡った!
会場が初っ端から熱く盛り上がったのは言うまでも無い。
こうして一曲目をいきなりロックで終える。いわば挨拶代わりと言ったところか。
さて彼女の本当の勝負は二曲目以降に控えるオリジナル楽曲。
二曲目「promise」
これは結構前から何度か拝聴している楽曲。
現状、神戸しのぶの看板とも言うべき楽曲ではないだろうか。
シンプルだけど、ストレートに歌声が胸を貫く。
そしてラストは「タマシイ・トラベラー」
まさに彼女の「魂」そのものが篭っていた同曲。
下手な演出も飾りも必要ない、どストレートな彼女の姿がステージの上にあった。
終始一貫してどストレートな構成で観ている側として、非常に爽快なステージでした。
ただ司会のFICE(特に炎)的には「私は嵐」がどツボだった模様ですが(笑)
こうして初出場、神戸しのぶのステージは終了。
初出場とは思えない、堂々としたものでした。
そして遂に2013年アキ天、最後の出演者が登場。
気がつけば今回で「3週目」に突入した彼女……満を持して、夜を知る女、ここに登場!
・7番手:小泉千秋(出場:5回目)
通算5回目。過去2回優勝して「ぢゃ☆ベストテン」に勝ち上がった小泉千秋。
三度の栄冠を目指してここに登場!
この日の衣装はセクシーメイドとでも言ったものだろうか。
へそ出しルックのメイド風の衣装なのだが……しかし左手のお盆には、小さなコップに盛られたビールと、ウォッカの小瓶。
これが客層への賄賂……もとい、おもてなしらしい(笑)
お、恐るべし、千秋メイド(笑)
しかしこの後のステージにも驚かされる。
メドレーである。しかもただのメドレーじゃない。
最初から最後まで10曲連続メドレーだ(笑)
楽曲は以下、参照。
「mistress」
「DESIRE」(中森明菜)
「God knows...」(平野綾)
「ライオン」(May'n/中島愛)
「さくらんぼ」(大塚愛)
「ペガサス幻想」(MAKE-UP)
「CAT'S EYE」(杏里)
「撲殺天使ドクロちゃん」(ドクロちゃん(千葉妙子))
「Shake It!」
「DRIVE ME CRAZY」
以上、10曲をほぼ1コーラスで繋げる(笑)
15分で10曲って……こんば馬鹿な事する出演者は他に聞いた事が……いや、今年の7月にやっているか。主宰が(笑)
……それにしてもいつもの千秋ちゃんでお馴染みのオリジナル、カヴァー以外にも意外性のあるカヴァーも多数。
「DESIRE」なんて来ると思わなかったよ(笑)でも皆サビで「はー、どっこい!」と合いの手が入れられるのは、年齢層高めなんだよな(笑)
ちなみに「ドクロちゃん」では、おたまを持ち出してぶっ叩くのか本気で思った(笑)←サビ前で急に「Shake It!」に切り替わったけど。
それにしても千秋ちゃん、凄い強気な編成だと思います。
本人も至って強気で、べらんめえ口調だったし(笑)
果たして「3週目」の千秋ちゃん、どうなったのでしょうか……。
以上、小泉千秋のステージでした。
これを以て全7組……厳密には、2013年のアキ天のステージは終了。
2013年最後の勝者を決める、投票タイムに移ります。
全ての客の投票が終わり集計タイムにスムーズに移行。
果たして今回の結果は……。
●ゲスト
その投票タイムの間に今回のゲスト。
今回は前回「第34回イカすアキバ天国」で涙(と笑い)の優勝を飾った、なーここと石戸なつみ。
「アキ天キング」として堂々凱旋である。
この時は彼女のイラスト入りのオレンジ色のTシャツを身にまとい登場。
前回、勝ち抜いた時と同様に熱く歌い上げる。
一曲目。まさかの曲被り「ペガサス幻想」
これは驚いた(笑)でも音を聞いていると別バージョン。
それでもまさか一日に二回「ペガサス幻想」聴けるとは思っていなかったぞ(笑)
しかしいかにもなーこらしい、熱い楽曲からステージはスタートした。
さてこの30分のゲスト枠、なーこは全曲カヴァーでの構成で臨む。
二曲目「唇触れず...」(ノースリーブス)は、なーこカヴァーの中では比較的お馴染みなので乗りやすかった。
意外だったのは三曲目「MOON SIGNAL」(スフィア)
あくまで自分の中での話ですが、なーこのイメージでこの楽曲は無かった。
それ故多少の驚きはあったかもしれない。
ラスト三曲は連続。
四曲目「No thank you...」(放課後ティータイム)
五曲目「ray of sunshine」(新谷良子)
そしてラストに「十鬼の絆」(黒崎真音)
……まぁ盛り上がる楽曲ばっかだねぇ(笑)
そりゃ会場も熱気むんむん、酸欠状態になりますわ(笑)
しかし選曲も良かっただけではなく、これらの楽曲を歌いこなし、会場全体を熱くする術を持っているのが、なーこのいいところ。
オリジナルは温存したけれど、なーこという一人の歌い手の能力を計るにはとてもいいライブだった。
果たしてこの昼のゲストライブの勢いそのままに、夜ではどのようなステージを見せくれるのか……期待は膨らんでいきました。
以上、ゲストのなーここと石戸なつみのステージでした。
●投票結果→ED
ゲストコーナーの間に集計が終わりいよいよ結果発表。
全出演者が拍手の中、ステージの上に集合。
気がつけば今年1月以来、全出演者ソロ。
今回の出演者7組……に紛れて、トロフィープレゼンターの奏っぽ☆(笑)
これは奏っぽ☆が並んだ位置が悪い(笑)
非常に紛らわしかった(笑)
気を取り直して、空気が若干緩んだところで結果発表。
会場に緊張の糸が張り詰められる。
司会を務めるFICEの言葉を借りるなら、今回は接戦だった模様。
短いような、長いようドラムロールの後、読み上げられた今年最後の勝者の名前は……。
・小泉千秋
史上初!三度目の優勝を達成!
緊張から開放されたような表情を浮かべる千秋ちゃん。
そして奏っぽ☆から、自身3つ目のトロフィーが手渡される……。
この時の談話の中で出てきた単語が「トロフィーコレクター」
千秋ちゃん自身は、もうこれ以上トロフィーはいらないみたいな言い分だったが、三つも持っているなら立派な「トロフィーコレクター」だと(笑)
そしてトロフィーが5つになったら、でかいトロフィーを用意するとか(笑)
優勝してネタにされまくった千秋ちゃん(笑)色んな意味でおいしい優勝でした。
続いて2位に入り込んだのが……。
・神戸しのぶ
これは本人の驚きの表情が全てを物語っていました。
「やった!」というよりは「え?嘘!?」と思っていたかもしれません。
もちろん嘘ではないですし、誰もが認める立派な初出場2位でした。
そんな神戸ちゃんの健闘に会場からは大きな拍手が沸き起こりました。
そして3位に入ったのが……。
・響己
響己、再び。
……と言った感が強いでしょうか。
会場の誰もが彼女のこの順位に納得し、そして讃えているような、そんな拍手が起きました。
その拍手に響己自身、清々しい表情を浮かべ応えていました。
最後は「愛鯛」千秋バージョンで締めて、2013年最終戦「第35回イカすアキバ天国」は無事終了と相成りました。
●総括
結果だけ見れば順当ですが、2013年最終戦に相応しい見ごたえのあるライブバトルでした。
まずは優勝した小泉千秋。
一言で言えばしっかり勝ちを拾った。そういう印象を受けました。
響己、りゅうきはいたものの、(前者2名と違い、ソロとして)夜で鍛え上げられた実力、何より勝負勘はメンバー中でも群を抜いていた印象があります。
正直、今回のメドレー構成には目新しさは感じない。これまで彼女がして来た事の延長上であると感じます。
だからと言って必要以上に奇をてらった構成を組んでも、彼女に限って言えば、新しい驚きがあるとは言えない。
そこで今回は要所、要所で変化を加えてきたように見受けられる。
冒頭の登場シーン、メドレーのセットリストと意外なところでの区切り方など。
これまで彼女が普通にやってきた事にプラスαの要素がうまく噛み合って、確実に点数を稼いだように思いました。
だからこそ2位と大差がつかなかった……辛勝とまでは言わないけど、派手な勝ち方では無く、確実に勝てるように徹したように見えました。
でも今回の場合、点差ではなく勝つ事が重要だったから、結果オーライだと思う訳です。
しかし今回の勝ち方が強い勝ち方だったかというと、そうは感じられません。
恐らくこのまま夜に戻っても、再び苦戦する可能性が高いように思えます。
今回のステージはあくまで昼での勝ちにこだわった結果。そう割り切って、来年以降頑張ってほしいと思う訳です。
ただ昼での強さは驚嘆に値する。
これで昼のみで5回中3回優勝で、勝率6割!更に昼に限れば(出場機会)三連勝となかなか恐ろしいデータである!
そして史上初の三度目の優勝……「トロフィーコレクター」として名を刻みました!
何も恥じる事は無い。むしろ何度突き落とされても諦めないからこそ得られた勲章だと思う訳です。
小泉千秋には……これからも堂々と「トロフィーコレクター」として、昼に落ちてもいつでも蘇る女として頑張って欲しいと願います。
続いて2位に入った神戸しのぶ。
まずは初出場での2位フィニッシュはお見事でした。
終始一貫して熱いステージを披露した事と、オリジナル楽曲がきちんと歌えている事が躍進に繋がったと思います。
またステージのコンセプトがどストレートで伝わりやすい面も、見ている側として感じ取りやすかったと思います。
単純明快。これに尽きる。だけどそれがいい。そんなステージの典型例。
後は最前で頑張っている某氏の働きも大きい。彼女のステージの盛り上げに一役買っていた。
このイベントでは意外とお客様の力が大きい部分もあり、こういう場を作り上げられる固定層がいる事がそれだけでアドバンテージになります。
今回、彼女はステージはそういう意味で、全ての歯車が噛み合って、小泉千秋に肉薄する2位を勝ち取ったと判断していいと思います。
もっとも今回は初出場での健闘した部分も大きく評価されて、得票が伸びた可能性があるのもまた事実。
これが2回、3回出演するうちに、客層にどういう変化をもたらすか……飽きられないためのステージ構成もまた重要だと思います。
ただお披露目という意味では、凄いいい初出場だったので、この勢いのまま次回以降も上位目指して戦って欲しいと思います。
そして3位の響己。
相変わらず圧巻のステージを見せてくれます。純粋な実力(歌唱力、表現力)だけなら、今回の出場メンバー中No1だったと思います。
彼女の場合は、昼で優勝にするには(既に夜に出場しているという)「マイナス要素」があるため、実力に比例した点数が獲得できないだけだと感じています。
そんな「マイナス要素」があっても3位が獲れるという事は、ソロとしての響己に既に夜で活躍しているひゞかな、そしてFICEのコーラスじゃない魅力を感じる客層がいて、その客層が投票しているからと判断していいと思います。
逆を返せば「マイナス要素」がある彼女を何か一つでも凌駕出来ないならば、得点は集められない……響己本人はあまり好きな表現じゃないみたいですが、まさに「夜への門番」としての役割を今回も果たしたと思います。
ただ彼女自身、そんな決められた役割を果たす為に出場している訳ではなく、あくまで出場するからには優勝を狙っている……彼女のステージでの本気度合いを見れば、それは誰もがわかります。
もしかしたらソロで昼に挑戦し続ける事は、ソロの歌い手・響己としては格好の修行の場であり、成長の場なのかもしれません。
響己がソロで優勝して夜に出る……もしそんな日が訪れたなら、それは今まで以上に響己が歌い手として更なる進化を見せてくれる時なのかもしれません。
正直、自分は既に夜に出ている手前、響己の昼参戦には否定的な意見を持っていますが、今回のステージを観て、ソロの響己が夜で暴れまわる姿を見るのも悪くない……そう思っています。
(もっとも、ひゞかなの相方・奏っぽ☆には冷や汗ものの話でしょうが)
あと個人的に「夢雪」が聴けたのは凄い嬉しかった事も付け加えておきます。
それ以外の出演者は……。
今回3回目だった、ゆきまち。
いいステージをしていたし、ゆきまちらしさが前面に出ていたと思います。
メリとハリとネタがいい感じで融合している「会長ワールド」存分に堪能しました。
「Oh!さんぽ」と「雪の季節に」は二枚看板としてもっと歌っていいと思います。
某所では今回、以前より順位が上がっていると聞いたので、確実に手ごたえがあったはずです。
昨今、多忙を極めているようですが、何とか頑張って欲しいと願います。
トップバッターだった駿河侑夜。
切り口は決して間違えていないと思うし、彼女なりによく考えたステージというのが分かりました。
衣装もとても似合っていたし、魅力的なステージでした。
ただ厳しい言い方すると、響己を師匠と敬愛するのが良く分かるステージ構成故、響己に被る部分が多々あり、今のところは「響己の弟子」という認識に納まっている感があります。
今後、その枠に如何に納まらず、彼女なりに自分の殻を破っていくかが今後の成長の鍵だと思います。
話が前後しますが、彼女はこの後、夜の部も最後まで見ている姿を目撃しました。
響己や夜の部で躍動する出演者たちを見て、彼女なりに何か得る物が在れば、きっと彼女はもっと伸びると思います。自信を持って行って欲しい。
急遽、ピンチヒッターで出場したりゅうき。
今回は勝ち負けよりも、ピンチヒッターとしてのお役目に関心しました。
実質、準備期間が1日であれだけのステージを見せられたのだから、本当にお見事。
ソロとしてのポテンシャルの高さも示してくれたし、また響己同様、夜を知っている者としての実力を遺憾なく発揮したと思います。
一方でもう少し準備期間があったら……と思うと、それはそれで観てみたかったような気になりました。
そして……ARUHI。
……明らかに「地底」向き(笑)
この日流行った言葉に「夜送り」(つまり夜の部向けのキャラだから、夜に勝ち上がってくれの意味)とありましたが、彼女だけは「地底送り」です(笑)
いや……また挑戦する機会があったら観てみたいですよ。ただ今回、初めてであんなにお腹いっぱいになったから……半年後くらい?(爆)
個人的にはかものなつみとの直接対決があれば観て……みたいような、観たくないような(爆)
昼から観るには強烈過ぎるキャラでした(笑)
ゲストのなーここと石戸なつみ。
カヴァーだけでここまで盛り上げる事が出来れば立派。
十分、夜に繋がるステージだったと思うし、前回優勝者の底力を見せ付けてくれたと思いました。
この時点で夜が楽しみで仕方有りませんでした。
こうして2013年、昼の最終戦「第35回イカすアキバ天国」は、小泉千秋が自身3回目の優勝……そして「トロフィーコレクター」の称号を手にしました!
来年早々「ぢゃ☆ベストテン」の舞台に三度戻りますが、果たしてどうなるのでしょう!?
そして昼4勝目はいつになるのでしょう?(冗談)
意外にも夜の出演者、経験者が多かった今回。
一つのライブイベントとして、純粋に安心して観られる内容でした。
そんな昼が過ぎ、そして夜も最終戦を迎える……。
だがこの日の夜……前回以上にこのイベントの歴史上、大きな大きな出来事が待っていた。
……しかも、それは一つじゃない……。
三つ起きる。
そんな2013年最終戦にして、イベント史上に残る大事件連続の、夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.35」の様子は……。
後日(笑)
※今回の優勝者!
自身3回目の優勝を飾った「トロフィーコレクター」小泉千秋。栄光のトロフィー(3個目)と共に……!