もう1カ月も前になるけど・・・おかまいなく。どんどんいきます。
夏の北海道の休日、最終日。一番晴れて欲しかったこの日。
天気予報では一日中雨。前日の夜から降り出した雨は明け方に目覚めた時も降り止む気配もなくほとんどあきらめていたのだけれど・・・
いざホテルのチェックアウトを済ませて外に出てみると・・・青い空が!
お天道様は日頃のぼくの行いを見てくれてるんだなぁ、うんうん。。。なんて意味も分からずうなずいてみたりして、とにかくご機嫌に今回の北海道の旅の最大の目的地であるモエレ沼公園へ向かった。
札幌の中心から離れた少し不便なところだけど、今回の旅は車を使わないで公共交通機関を使うというルールだったので、地下鉄とバスを乗り継いで・・・30分か40分くらいだったと思う。路線バスなんて普段乗ることもないので逆にちょっと新鮮だったりする。
バス停を降りると遠くの方にガラスのピラミッドと雑誌で見覚えのある形をした山が見え、喜びを抑えきれずこどものようにわぁ~って歓声をあげてしまった。
ガラスのピラミッドの方へ歩いて行くと橋がある。ザッツ・モエレ沼!そしてデカイ空!!
まず向かったのはガラスのピラミッドにあるレストラン「L'enfant qui reve(ランファン・キ・レーヴ)」
まず最初にウェイティングサロンに案内される。
予約していたしテーブルの準備ができていない訳ではないようだったけれど、敢えてこの空間でひと呼吸休ませることになってるらしい。
単に食事を愉しむ場所ではなく空間、時間をゆったりと愉しませてくれる遊びが心憎い演出。
モエレ沼公園と言えばやっぱりイサム・ノグチ。そしてイサム・ノグチと言えばやはりコレかしらん?誰しも一度は目にしたことがあるはず。独創的なデザインでありながら自然に存在する木や岩のようにそこにある。
お洒落なホテルのリビングルームのような空間は居心地が良過ぎてしばらくここで寛いで居たくなってしまったけれどそうも言ってられないので少し時間を置いてダイニングへ。
今回頼んだのは一番シンプルな2500円のランチコース。
まずはアミューズ♪これから始まる至福の時間に期待が高まる見た目も愉しい4品。
2皿目は北海道の野菜たちとトウモロコシを使ったミルフィーユ。
この野菜たちを食べてるととにかく北海道はエライんやなぁと褒めたくなる。トウモロコシは幸せの味。
スープはビシソワーズ(ジャガイモの冷製スープ)。やっぱり北海道といえばジャガイモも忘れてはいけないからね。広い公園の綺麗な緑とでっかい北海道の青空を見ながらって、くぅ~、贅沢やなぁ。。。
この日のメインは伊達鶏を使った一皿。これも北海道の野菜がたっぷり。
それにしてもポテトが美味し過ぎ。いつも食べてる北海道のじゃがいもとは明らかに何かが違う。。。
デザートはバナナのコンポートとバニラアイスクリーム。美味。素朴で優しい甘さがぼくを子どもに戻す。
デザートを終え、幸福の余韻に浸っていたところにさりげなく置かれるプチフール。嗚呼、神様、ありがとう。この日はなんとなくコーヒーではなく紅茶でその余韻をしばらく愉しんだ。
次々ブランド食材が出てくるような豪華な高級フレンチとは違うけれど、一皿一皿丁寧に素材を大切に愉しませてくれ、どのお皿も文句なしに美味しかった。特に野菜大好きなぼくには北海道の野菜をたっぷり堪能させてくれるところが一番嬉しかったかな。普通に近所にあったら通いたくなるお店。
お店の名前はフランス語で「夢見る子ども」という意味なんだとか。おっさんのぼくが言うのもなんだけど、いい夢を見せてもらったような素敵な時間だった。
レストラン 「L'enfant qui reve」
http://www.lenfant-qui-reve.com/