先週木曜日に、婦人科受診した時には、咳が出ていて、白血球 4100/μL、好中球 83%。
その2日前にも似たようなデータだった。

それを見て、自分としては、「この白血球の数は、感染症によって増えているもので、もし感染症が無ければもっと少ないはずだ。今、抗がん剤を投与すべきでは無い。」と考えていた。

ところが、婦人科の主治医は、「熱も出ていないし、抗がん剤を投与しても大丈夫でしょう。」と言っていた。


それを聞いて少々不安だったが、よく考えをまとめてから、治療当日の投与前に、もう一度議論した方が良い話し合いが出来るだろうと思い、その日はそのままホテルに帰った。
だが翌朝、血液検査の結果、血小板が8万5000/μL、と抗がん剤投与の規定に達せず、結局抗がん剤投与は中止になった。



その後、リンパ球移入療法を受けた時、白血球数は2100/μL、うち好中球は60.2%まで減少した。


今になって、こうして振り返ってみると、前回の受診時は、例え血小板が規定値の10万/μLあったとしても、やはり抗がん剤投与をすべきではなかった、と思われる。

今回は、抗がん剤を投与すべきでないタイミングに、たまたまそういう「投与を中止する」という成り行きになったから良かったが、(血小板が10万超えていたとして)もし抗がん剤を投与していたら、白血球数の減少はもっとシビアなことになっていただろう。



前にも似たような記事を書いたけれど、大切な事なのでもう一度書く。
これは一般論だが、医師の言うことが、いつも正しいとは限らない。
ほとんどは正しいけれども、稀には結果的に違っていた、ということも起こり得る。
医師だって人間だから、100回同じようなことをやれば、1回くらいエラーが起きるかもしれないし、患者だって人間だから医師の推測通りに経過しないことだってある。

大事なことは、それを理解して行動することだ。
すなわち、「あの先生がそう言うなら間違い無いだろう。」という考えが、後悔を招く恐れがあると知っておくことが重要なのだ。


この考え方は、医療安全の世界では、もはや常識になっている。
看護師が医師の指示を受けるとき、「先生がそう指示したから、言われた通りにやる。」のではなくて、本当にそうすべきなのか、なぜそうすべきなのか、日頃から考え、疑問があれば解消してから指示を実施するようにしている。
こうすることで、実施者である看護師が最後の砦になり、医療事故を防げるかもしれないからだ。


患者としても、疑問は解消して治療に臨むことが大切だ。