今回は朝まで比較的ゆっくり眠れた。

ホテルで無料のパンを食べて、徒歩で病院に向かった。


病院に着くと、受付を済ませ、採尿・採血→内分泌内科→婦人科の順に廻った。

内分泌内科では、橋本病について診てもらった。
甲状腺機能のホルモン値が基準範囲内なので、チラーヂンS®は現状維持で75μg/日で継続することになった。


続いて婦人科では、白血球数が3300/μLで、血小板も10万を超えているので、今日は化学療法が予定通り出来る、との事だった。
その後、数日前からの外陰部神経痛とロキソニン®を1日1~2回屯用していることを報告した。そして、昨日から右仙骨部に痛みがあることも付け加えた。
検尿では、特に赤血球や白血球は見られなかったが、尿蛋白(2+)であった。
血液検査では腎機能に異常は見られなかったので、様子を見る事にした。


化学療法は11時開始予定だったが、外来化学療法センターに行くと11時15分になっていた。


体温測定してトイレを済ませると、すぐに医師が来て点滴をつないで行った。
点滴中は、異常に眠かったが、尿意を感じた時だけ目覚め、一目散にトイレに行って、また寝た。
途中、トイレに起きたときに、3本ぶら下げてある点滴ボトルのうち、1本はカラ、2本はクレンメが閉じてある(止めてある)のに気付いて、ベッドに戻ってすぐにクレンメの操作をしてもらい、元通り順調に点滴が落ちて事無きを得た。


前回、初めて外来化学療法センターで治療を受けた時には、事務的な看護師の対応に心を痛めたが、今回点滴の管理を怠った件に関しては平謝りしていた。

この異常な眠気の原因は、タキソール®に含まれるアルコール成分であろう。
私は一切飲酒しないのだが、おそらく酔っ払うと寝るタイプなのだろう。

よって、普通の点滴の時と違って、点滴が終わったらナースコールする、ということが非常に難しい。


看護師の平謝りは、そのことを理解していると感じられる態度であった。



14時ちょうどに点滴が終了し、少しぼんやりしたまま、放射線治療部へ行き、すぐに温熱療法に入った。
この治療中も、ほとんど寝て過ごした。



この温熱療法が終わると、15時過ぎだった。
とても眠かったが、それでも気になることがあった。
それは、排尿時痛、蛋白尿。
新幹線で自宅へ帰る前に、水腎症は否定しておきたいところだ。

温熱療法が終わって、外線から婦人科の主治医に電話をかけて相談したところ、教授回診とカンファレンス(会議)の隙間をぬって、病棟から外来へ私のエコーをするためだけに来てくれた。
その結果、水腎症は無く、ついでに仙骨部への明らかな腫瘤形成も無いことを確認した。


おかげで、安心して帰宅することができた。


明日からは、便秘に注意しなければならない。
便秘は、ステロイドと抗がん剤の副作用である。
便秘対策には、レシカルボン坐薬の処方箋をもらった。


明日からは、のんびり過ごすことにしよう。