今日も、放射線治療は滞りなく終わった。


毎週木曜日に行っていた温熱療法だが、今週は金曜日にずらしてもらった。

この病院では、毎週木曜日は技士が心臓カテーテル検査に出払っていて不在である。

そこで、化学療法のある患者のみ予約を入れ、担当医が自ら温熱療法の操作をする、ということになっている。


今週木曜日は化学療法を行わない。

それが先週の時点で既に分かっていたので、忙しい担当医にわざわざ手をあけてもらう必要も無いと考え、金曜日に温熱療法を受けることにした。



毎週木曜日は教授回診だ。

回診の少し前、婦人科の上の主治医が部屋に来て、今服用中のセファランチン®とロイコン®を中止したいと言ってきた。

その理由は、軽微なな肝機能障害だ。

セファランチン®とロイコン®を服用し始めてから、AST、ALTがそれぞれ50~70台で推移している。

抗癌剤のタキソール®は肝臓で代謝され胆汁中に排泄される。

つまり、タキソール®の代謝排泄は肝機能に依存しており、肝障害が悪化するとタキソール®の投与量が制限される、ということなのだ。

さらに、2剤服用していても効果がほとんど無い。

(服用していたから、白血球減少がこの程度で済んでいる、という考え方ではないようだ。)

よって、一度服用を中止してみることになった。


セファランチン®には、円形脱毛症の適応がある。

これを止めると、脱毛がひどくなるのではないか、と危惧するが、あまり髪の毛には執着が無い。

そんなことよりも、白血球数が回復したら抗癌剤が使えた方が良い。



夕方には、この病院で初となる内分泌内科を受診。

病棟に連絡があって内科を受診した時には、まだ待合には多くの外来患者さんが待っていた。

そんな中、20分ほどの待ち時間で診察室に呼ばれた。


診察室では、その前日に測定していたTSH、F-T3、F-T4の数値が比較的良かったので、チラーヂンSは現在の服用量である75μg/日のまま継続することになった。


内分泌内科の担当医は、誠実そうな人だった。



と、いうわけで明日は放射線治療と温熱療法だ。