現状と今後の治療予定について、放射線治療の担当医、婦人科の主治医、のそれぞれと話し合った。

まず結論から言うと、
治療は化学療法が出来ていない以外は順調に行っている。
先週の造影CTでは、リンパ節の腫大はなく、抗癌剤がよく効いている。
腫瘍マーカーは、SCCは正常よりちょっと高いくらい。CEAは高い。
木曜日に骨密度測定と歯科受診。
春の復学は(このまま治療が順調に行けば)可能。
退院後の外来通院は、しばらく今の大学病院。
外来通院中、骨髄抑制が回復してくれば、がんペプチドワクチンの出来る病院に紹介。


その結論に至るまでの本日の経緯は、時系列で以下の通り。


今日は、放射線治療室にいつもより30分ほど早めに行った。
たまたま昼食後の時間から、自分の病室がワックスがけの日であったので、歩ける私はどこかへ避難しておかなければならなかった。

放射線治療室の待合室にはテレビもあるし、雑誌もある。
それに、13時。この時間はほとんど人がいないことを知っている。


待合室でテレビを見ていると、放射線治療室のナースが声をかけてくれた。

先週からRALSが週1回水曜日になり、温熱療法が週1回金曜日。
もともと、週1回の診察は水曜日にあったので、代わりに先生に聞いてください、と話したところ、即、週1回の診察は火曜日に変更してくれた。

放射線治療の担当医には、
「先生のファンなのに、診察で話が出来なくて寂しい、と看護婦さんに言ったら、曜日を変更してくれました。」と、軽くジャブ。
ちょっと笑われたので、ジャブ成功。

以下、真面目な話。

今朝久々に2回下痢したので、ロペミン®を飲んだ。
でも、それまでここ数日どうもなかった。

温熱療法のせいか、左の臀部が痛い。
ロキソニン 3錠飲んで、痛みのスケールでいうと1点も無い。0.8点 くらい。
(5点が最高に痛い。1点は少しだけ痛い。)

最初のRALSの10日前くらいから始まった不正出血がだらだら続く。
出血量は1日10g以下くらいで、全く大した量ではないが。
いつまで続くのか。→担当医の回答「気にしないことです。」

放射線治療の時は、Hb 10g/dLは欲しい。
組織の低酸素状態は、放射線感受性を低くするので、Hb低かったら輸血してでも上げる。
鉄剤飲んで、12月中からHb 12g/dLをキープしているが、
Hbは高い多いほど放射線感受性は高いのか。
12g/dLも14g/dLの時では、高い方が増感効果が見込めるのか。
それとも、どこかで飽和するものなのでしょうか。
→「Hbは11g/dL超えたらあまり変わらないので、12g/dLあったら十分。今後の採血でまたHbが下がってくるようなら鉄剤再開すれば間に合うでしょう。」

2回目以降の治療はCTでアプリケーターの位置だけ確認して、前回の治療計画を使って治療するのか。
→「その時によって、残っている便や尿の量が変わったりするので、その都度CT撮って、治療計画を立てています。
前回の治療では、直腸線量はだいぶ抑えられましたよ。」

ここの病院は放射線治療が終了したあとの外来フォローはされているか。
→「しています。最初は月1回、3ヶ月くらいして問題なければ、そのあとは3ヶ月後、という感じでやっています。でも、大学院遠いですが。以前、東京から飛行機で通ってきていた人もいましたがね。遠いので毎月来れなくても良いですよ。」


全部の治療が終わったら、いつ頃になるか。大学院に復学したい。
→「へえ。大学院ですか。
(中部地方の大学院で、看護系専攻であることと、放射線の方は、修士を取ったからもう良い、と、私が説明して)
あと、今やっている全骨盤の外照射が1週間と1日。
そのあと、続けてやるなら左鎖骨上窩と傍大動脈リンパ節の部分の治療をします。
しっかりやるなら30回当てときたいから、さらに6週間後。3月の第1週までの予定です。」

(最新の採血結果、白血球数が相変わらず1700/μLしかないのを見て)「化学療法が出来たら良いんだけれどなあ。」
↑これは、診察の度に言われる。


病棟に戻って、夕方、婦人科の主治医が病室に来てくれた。

これから、骨密度が段々下がってくるから、今のうちに骨密度のベースを知っておきたい。
→主治医の回答「この場合の骨密度の低下は2段階。まず、放射線治療で放射線が当たっての骨密度が低下してくる。そして、卵巣機能は徐々に低下してくるが、そのあと二次的に骨密度が低下してくる。もう治療が始まってしまっているので、全く治療してない状態よりは、すでに少し下がっている可能性があるが、ご希望ならやりましょう。」


放射線治療は3月の初旬まで、と放射線科で聞いた。
大学院に復学したいが、可能か。
→「人ごみは、まだ白血球が少ないのでちょっとすぐには避けて欲しいんだけれど。
(ひとクラスたった数名で、講義形式の授業で体は使わない、と説明して)
百人くらい学生がいる、とかじゃないんですね。じゃあ、良いんじゃないですか。」


放射線治療が終わって、3ヶ月くらいして、白血球が安定して3000くらいになってきたら、がんペプチドワクチンを受けたい。
→「それ、うちから紹介状書いたら良いですか。それとも、地元の大学病院に書いてもらいますか。」

実は、治療が終わったら外来通院はしばらくこちらに通いたいと思っている。
今後、再発して抗がん剤の治療を受ける、ということにでもなって、学校も行っている場合じゃなくなったら、地元の大学病院に入院しなきゃならないだろうけれども、それまではこちらでお願いしたい。
ただ、遠いので、もし何かあった時のために、紹介状をもらっておきたい。
→「分かりました。私の外来、毎週火曜日は固定で外来やっていますから、そこなら大丈夫だと思います。」


後半の放射線治療(左鎖骨上窩と傍大動脈リンパ節部)は、今、前半の治療に引き続いてやろうと思っているが、白血球の回復を待って抗癌剤を入れながらやった方が良いのか。
わざわざ再発するかもしれないのを待たなくても、早く放射線治療をした方が良いと思っているが。
→「せっかく、抗癌剤が効いてキレイになっているので、抗癌剤を一緒に使って放射線治療をやるかどうか、というよりも、放射線治療をするか、しないか、という選択になる。だから、続けてやったら良いと思う。」

放射線治療の先生に、診察のたびに「抗癌剤が入れられたら良いんですけれどね。」と言われるが、抗癌剤が入らないことはそんなに不利なことなのか。
今更だが、白血球を増やす注射を使いながらでも、放射線治療を化学療法を入れた方が良いのか。
→「確かに、抗癌剤を併用して放射線治療をした群と、放射線治療単独群を比べると、後者の方が予後は少し悪いが、そのために温熱療法を組み合わせてやっているのだから良いのです。
多分、今回の入院中に、もう白血球はこのまま戻ってこないんじゃないか、と思っているけれども、仮に、注射で白血球を増やして、無理に化学療法をして骨髄抑制がこれ以上ひどくなった場合、今度は放射線治療も続けられなくなる可能性があるから、今の治療で大丈夫です。」

現状で、最善の選択をしている、と再確認。

放射線科で、あんまり診察のたびに「抗癌剤…」と言われるので、ちょっと愚痴ってみただけ。
しゃべったから、もう良い、と婦人科の主治医に説明して気が済んだ。


先週採血した腫瘍マーカー、どうでした?
→「SCCは横這いで、正常よりちょっと高いくらい。CEAは高い。でも、CEAは喫煙とか、他のものでも上がるから。まだ治療中だし、今後の推移を見ていく、ということにしましょう。」

歯科は、右上1番の歯、何年も前に根管が化膿して処置を受けた。
最近、歯茎に少し違和感がある。
と、いうことで先週から歯科受診を希望していた。


と、いう訳で、今日もだいたい言いたいことを言って、少しずつゴールが見えてきた。


それでも、治療が終わったら、今度は再発を恐れて生きることになる。

でも、もらった命。
経過観察中だって、恐れて閉じこもっているなんて、もったいない。
白血球が少なくても、勉強は出来る。
これからは、自分の体と自分の時間を大切にして、患者さんにより良い医療が提供できるように努力して生きると決めた。

明日は2回目のRALS。
どうか、明日も楽に終わりますように。