喉のつかえ感は相変わらず続いているが、CT上、喉には何も無いらしい。


主治医からは、子宮頚癌からの首や喉へ転移することはほとんど無いから、

心配だったら、近くの耳鼻科に行って欲しい、という説明があり、そうすることにした。


大学病院は、大学病院としての使命があり、そういう疾患の治療に専念したほうが良いことは

分かっているので、別の病院に受診することにした。



ただ、何と子宮頚部主病変の腫瘍サイズが変わらなかった、というのだ。


前回、前々回と、診察の時、エコーで見て小さくなっていた、というのは何だったの?
…とは、思ったが、それを追及しても今後の治療に役に立つわけではない。


ただ、リンパ節転移の方は縮小傾向で、全く抗癌剤が効いていないという訳ではないそうだ。


前回抗癌剤を2割減量して、骨髄抑制の程度は前回より軽く済んだようだ。
11月12日の白血球は3100/μLと聞いた。



そこで、次の治療として主治医から示された選択肢は2つ。
・入院して化学療法
・入院して化学放射線療法


化学療法のみを選択した場合、骨髄抑制が進行する可能性があって、

その場合、より骨髄抑制の強い放射線治療という選択ができなくなる可能性がある。

化学放射線療法を選択した場合、現在の骨髄抑制の程度では、抗癌剤を単剤にして全骨盤照射。

可能であればRALS。

ただし、アプリケーターが挿入できるかどうかはやってみなければ分からないし、

放射線科とのカンファで決める。


ただし、傍大動脈リンパ節の転移巣には骨髄抑制が強く出るため今回は照射できない。
その部分を除く骨盤部の照射となる。
入院期間は3ヶ月程度の予定。

このときの診察の場では、11月26日(月)入院で化学放射線療法をする、と言ってお願いした。



しかし、診察室から出た後に、もう少し化学療法の事を聞いてみたいと思って申し出たところ、

外来が立て込んでいるので数時間後に来てもらいたい、と言われた。


…化学放射線療法を選択したとして、照射野外となった傍大動脈リンパ節からいずれ全身に転移するのではないか、と思った。


そもそも、ステージ4bというものは、根治の望みが非常に薄いものであるから、仕方のないことではあるが、どちらも根治出来ないと分かっていながら選択することに、どうも納得がいかなかった。

待ち時間が長すぎる、とは思ったが、今日中に解決しなければならないと思って、待つことにした。


でも、その待ち時間の間、いろいろと調べて、考えることができた。



そして、夕方時間を取ってもらって3つ質問をした。


化学療法のみを選択した場合、化学療法のレジメンを現在のIN(イホスファミド+ネダプラチン)療法から

変更するつもりがあるか。


変更した場合、骨髄抑制の程度はどうか。
骨髄抑制の程度があまりひどくなる治療は、放射線治療という選択肢を消す可能性がある。
(そうなると、根治は望めない。)


→これに対する主治医の返答は、6クール目までIN療法を継続する予定。



化学放射線療法を選択した場合、二期的に放射線治療を行う事は可能か。
即ち、まず全骨盤照射(+可能ならばRALS)を行い、後から傍大動脈リンパ節にのみ、照射する、

ということは可能か。
(そうでなければ、傍大動脈リンパ節の転移巣は制御できず、いずれそこから転移していく。

その場合も根治は望めない。)


→これに対する主治医の回答は、yesだ。


二期的に放射線治療を行う事を考えていた、ということだった。
ただ、そう言って期待させておいて、もし主病変を制御できなかった場合に、

期待させて後からがっかりさせる事になるので、患者さんに聞かれなければ言わない、という返事だった。

それなら、まだ根治の望みはゼロではない。


…この時点で、主治医は何だかイライラしているように見えたが、

今しか話すチャンスは無いと思って話を続けた。



別の病院変わって、温熱化学放射線療法という選択がある。
現在、調べた限りでは、婦人科で化学療法をやっていて、温熱療法とRALSを含めた放射線治療の設備のある病院を探したところ、大阪や九州にあるようだ。


  温熱化学放射線療法:
  温熱療法により、抗癌剤を増感させ、減量投与が可能、
  即ち副作用も軽く済む上に、温熱による抗腫瘍効果は細胞周期の上では
  放射線による抗腫瘍効果と対極にあるため、放射線治療とも相性が良いとされている。


今の主治医には、「納得して11月26日にはこちらに帰って来たいので。」と言って、

診療情報提供書を書いてもらった。


「実際に行って診察を受けてみなければ、本当に、私の状態で、
ハイパーサーミアと化学療法と放射線療法(RALSも込み)を併用してもらえるかは分からないけれど。」

と、言われつつ、とりあえず行ってみたい、と主治医に言った。



明日、現在ハイパーサーミアを受けている先生の意見を聞いてみる。

そして、月曜日には母と九州まで行ってみることに決めた。


もし、温熱化学放射線療法を受けるなら、今のタイミングでなければならない、思うから。

頑張ろう。

九州に行ったとしても、3ヶ月で戻ってこられる、はずだから。