19本目(4月14日観賞)

 
hiroなりにいろいろ考えてみたんだけど…
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モヒカン故郷へ帰る
 
監督・脚本:沖田修一/撮影:芦澤明子/音楽:池永正二
出演:松田龍平/柄本明/前田敦子/千葉雄大/美保純/木場勝己/小柴亮太/富田望生/もたいまさこ
 
東京でメタルバンドをやっている永吉(松田龍平)は、恋人の由佳(前田敦子)を連れて7年ぶりに故郷広島に帰る。父(柄本明)と母(もたいまさこ)、たまたま帰郷していた弟・浩二(千葉雄大)に由佳との結婚を報告し、大宴会となったその夜、父が倒れて病院に運ばれる。医師の診断は末期がんだった。
 
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「ウオーキング」だ、沖田修一は。
 
南極料理人」観てからの沖田監督好き。ゆっくりスタートして、抑揚少なく、そのままゴール。それでいて、適度に笑いを混ぜ、思わぬところに涙を用意し、しっかりと脂肪を燃焼。ウオーキングの速度なんじゃないかと思う。
 
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本作、笑いが増量感。「俺なりにいろいろ考えてみたんだけど、なんだかんだあって、まぁ、言うとおりだと思う」…爆笑(観た人限定)。YAZAWA、菊池涼介、宮島…「広島成分」ネタもあちこちに。なのに、お客さんが静か…hiroの「あはは」がやけに目立つ。ヤバイ、笑うとこではありませんでした?

劇中、3度の泣きポイント。うち2度は涙が勝手に溢れて困った。「お涙頂戴にしていない」とのレビューを拝見…「うそつき!」と思ったら、ラストのことだった。泣きでは終わらせらない沖田監督の「断末魔!」。そして、劇場内のすすり泣き、ゼロ。あれ?
 
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高良くんとかボソボソ系がはまる沖田作品。龍平くんはドンピシャリ。龍平版「I LOVE YOU,OK?」がカッコいい! 女優として好評なアッちゃん。幅のあるところも見てみたい。千葉くんはかわゆく、「浩二」の役名はカープの元主砲からか。純朴少女富田望生は「ソロモンの偽証」の松子ちゃん。
 
何歳になっても精力的な柄本さん。hiro父を彷彿。もたいさんが何から何まで素晴らしすぎる。テレビの前で一人夕食。これもhiro母を思い出してやばい。広島カープ菊池涼介の出演はあるのか?世界のYAZAWAは?
 
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セリフの少ない、長い食卓シーン。これ、沖田監督のサインのようなもの。食がテーマだった「南極料理人」はもちろん、「キツツキと雨」の役所さんと高良くんの食卓シーンも印象的。本作、これも増量。
 
男の子と父、男の子と母の距離感がリアルで懐かしい。「キツツキと雨」が父目線での男の子との距離感なら、その対になってる気がする。メッセージ性の薄い監督。hiroなりにいろいろ考えてみたんだけど、なんだかんだあって、元男の子が観ると、父に、母に、会いたくなる作品だと思う。
 
 
 
hiroでした。
 
 
 
脚本8 映像7 音響7 配役8 音楽7
37/50
 
kikuchi
サヨナラヒット~!(笑)