TVオンエア鑑賞
3D時代のメモリアル作品
アバター
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
制作総指揮:コリン・ウィルソン/レータ・カログリディス
音楽:ジェームズ・ホナー
出演:サム・ワーシントン/ゾーイ・サルダナ/シガニー・ウィーヴァー/スティーヴン・ラング/ミシェル・ロドリゲス
22世紀。人類は地球から遠く離れた衛星パンドラの鉱物採掘のために、遠隔操作可能な分身であるアバターを使って、原住民であるナヴィ族と交渉しようと試みる。プロジェクトに参加することとなったジェイク(サム・ワーシントン)は、ナヴィ族の王女ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と出会い、彼らの生活を目の当たりにする。科学者であるグレース(シガニー・ウィーヴァー)らとともにナヴィ族の自然と共存するライフ・スタイルを体感したジェイクは、やがて武力によるナヴィ族殲滅を謀るマイルズ大佐(スティーヴン・ラング)らの計画に疑問を抱くようになり、ナヴィ族のために立ち上がる決意をする。
地上波テレビでやってましたね~。
何回も観てるのに、つい観ちゃいますね~。
それまでイロモノ的な存在であった3D映画を、最先端の技術と潤沢な予算をつぎ込んで制作した大作。
この作品のヒットで3D映画はたちまち市民権を得て、以後、続々と3D大作が制作・公開されるようになります。
3Dそのものの意義だったり、この作品の出来栄えについての賛否はいまだに議論されているところ。
それでも、映画史を追っていくうえで無視できない、メモリアル的な作品であることは否定できないのではないでしょうか。
実はこの作品の公開時、hiro自身も3Dに対して懐疑的でした。なので初見は2D上映。
SFアクション大作好きのhiroにとっては、2Dでも満足のいく作品でした。
ところが別の日に3Dで観た家族の興奮を目の当たりにして、3Dでもよかったかな、と少し反省。
その後のいろいろな作品の3Dを鑑賞して、3D慣れもし、ますます今作の3Dを見逃したことを後悔。
そんな折、思わぬチャンスが巡ってきました。
地元シネコンのIMAX新設がそれ。
本稼働前のプレオープンのこけら落とし作品として、「アバタ― 特別編」の3D公開が採用されました。
当然観に行きました。他の3D作品を観た後に観るのですから順番が逆ですよね。(笑)
ところがです、3D慣れした目から見ても、今作の3Dは抜きんでている。
「距離感」がハンパない。衛星パンドラの広大な森林が目の前の一枚のスクリーンに再現されます。
仰天です。衝撃です。言うことなかった。
後続3D作品はまだどれも、この作品の域に達していないのではないかとさえ思いました。
先日地上波テレビでの放映。
当然3Dではないのですが、SFです、冒険です。そのワクワク感はhiroの拙い文章力では到底表せません。
3Dは、3Dが主役になってはいけないんでしょうね。
あくまで物語に臨場感を与え、作品をサポートする手段でなければならないと。
だから物語部分はちゃんと作っとかなきゃいけない。
車いす生活のジェイクがアバターにリンクすることで、自分の足で立ち、歩き、走りますよね。
個人的には、あのジェイクの歓喜のシーンが好きです。
現地の空飛ぶトカゲみたいなのを駆って、パンドラの大空を自由に飛び回るシーンも圧巻。
あそこそ、3Dが物語に臨場感を与えているシーンですよね。
…中には3Dが主役になってしまい、物語自体に逆にリアリティがなくなっている作品もある様子。
3D全盛の世になったとはいえ、3Dにすべきか2Dにすべきかの取捨択一は必要だと、考えてしまうわけで。
サム・ワーシントンはこの後「タイタンの戦い」でも3D作品の主役を張り、ミスター3D的な立ち位置を獲得。
でも、hiro的には「タイタンの逆襲」へと続くあのシリーズ、今ひとつでしたね~。
「タイタンの戦い」を観てから知ったのですが、後処理の3D加工で作られた作品なんだそうです、タイタンは。
一方の「アバタ―」は最初から3Dカメラで撮影。その違いは歴然でした。
3Dカメラ、ソニー製らしく、この撮影時点で世界に数台しかなかったそうです。
タイタン時のサム曰く「3Dカメラはキャメロンが使ってるから…」。
今思えば「サンクタム」の撮影に入っていたということですかね。
その「サンクタム」。3Dとしては効果を生かし切れていなかった気がします。皮肉なもんですね。
ちなみにこの後の3D作品では「バイオハザードV リトリビューション」が出色の出来かと、個人的には思ってたりします。
3D、好きです!
IMAX好きです!
hiroでした。
「アバター」レビューというより
3D話になってしまいました。