1本目(1月1日・ファーストデイ鑑賞)


ミュージカルを観劇するつもりで観に行こう!


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-レミゼ1

レ・ミゼラブル


監督:トム・フーパー

作・脚本:アラン・ブーブリル/クロード=ミッシェル・シェーンベルク(作曲)

制作:ティム・ビーヴァン&エリック・フェルナー/デブラ・ヘイワード/キャメロン・マッキントッシュ

脚本:ウィリアム・ニコルソン/ハーバート・クレッツマー(作詞)

出演:ヒュー・ジャックマン/ラッセル・クロウ/アン・ハサウェイ/

    アマンダ・セイフライド/エディ・レッドメイン/ヘレナ・ボナム=カーター/

    サシャ・バロン・コーエン/サマンサ・バークス/アーロン・トヴェイト


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-レミゼ2

運命に翻弄される

ジャベールとジャン・バルジャン


革命によって民衆が自由を得たはずだったフランスは、王政の世が復活し、民衆は再び貧困に陥っていた。
貧しい妹の子のために一切れのパンを盗んだ罪で投獄されたジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)。19年の苦役の末に仮釈放の身となるも、元囚人には仕事も住む家もない。司教に助けられたバルジャンは心を入れ替え、名を替え、事業に成功し、市長にまでのぼりつめる。

仮釈放となりながら出頭に応じないバルジャンを追っていた警察官ジャベール(ラッセル・クロウ)。赴任先の市長がバルジャンではないかと疑う。

工場を解雇されたファンティーヌ(アン・ハサウェイ)は、幼い子を養うために髪を売り、娼婦として生計をたてていた。客ともめていたところをバルジャンに助けられるが、身を削って稼いでいた彼女の命は風前の灯。里子に出していた娘の成長をバルジャンに託したファンティーヌは世を去ってしまう。

8年後、バルジャンに育てられ、美しく成長したファンティーヌの娘コゼット(アマンダ・セイフライド)は、革命軍のリーダーの一人マリウス(エディ・レッドメイン)と恋に落ちる。


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-レミゼ3

コゼットとマリウスは結ばれるのか?


言わずと知れたミュージカルの金字塔。ヴィクトル・ユーゴー原作の名著を映像化。

監督は「英国王のスピーチ」のトム・フーパー。

X-MEN」シリーズのヒュー・ジャックマン、「グラディエーター」のラッセル・クロウ、「ダークナイト・ライジング」のアン・ハサウェイ、「マンマ・ミーア」のアマンダ・セイフライド、さらに「英国王のスピーチ」でもフーパー監督と組んだヘレナ・ボナム=カーターら豪華キャスト共演。


まずは「注意」から。

ミュージカルが嫌い…セリフなどにリアリティがないと許せない…そういう方は絶対に観ないでください。

絶対につまらないです。というか不快ですらあると思います。

ミュージカル映画は「そういうもんだ」という気持ちで観れる人でないと、楽しんで観ることはできません。


ということで、観れる方向けのレビュー。

これは非の打ちどころがほとんどない、スタッフに舞台版のスタッフも名を連ねるなど、舞台を忠実に映像化した本格ミュージカル映画です。

セリフはありません。全部歌なのです!

ヘア・スプレー」「ムーラン・ルージュ」「ドリーム・ガール」「ロック・オブ・エイジス」等々近年のミュージカル作品は、まだセリフがあるほうだと思ってくださいね。
それと、みなさん、まあ歌がお上手なこと。

通常、映像と歌は別撮りすることが多いらしいです。

ところが今作、演技撮影と同時にちゃんと歌っているのだそうです。

歌と感情がシンクロしているので、表情や口の動きが滑らかで、ごくごく自然なんだそうですよですよ。


名作の呼び声が高い本作ですが、舞台版を観たことがない方、ミュージカル自体苦手な方にとっては何も響かない「☆ひとつ」レベルなのではないでしょうか。

ストーリーにしても「舞台用にダイジェストに詰め込んだジャン・バルジャンの人生」になってしまっていて、舞台を体感していない人にとっては、感涙するほどのものでもありません。

また、舞台に忠実なあまり、セットが変わるたびに、物語の主観が変わります。

ある程度、原作、もしくは舞台をご存じの方でないと、突然おいてけぼりにされることもあるかと思われるので、ご注意を。

これは「映画」です。「舞台」ではありません。

舞台は舞台の、映画は映画の視点があります。

舞台は舞台でしか、映画は映画でしかできないことがあります。

個人的には、舞台を忠実に再現したことが成功でもあり、欠点にもなっている気がしました。


ちなみにhiroはアマンダの大ファン。今作は出世作「マンマ・ミーア」に続き彼女のミュージカルが楽しめたことに感謝。

あとは、ジャックマンもクロウも良いし、アンの歌唱シーンが絶賛されているのも納得できます。

これらを凌駕して感動したのが、ガブローシュ役の子役。彼の歌声、存在感が強烈でした。

なんという役者さんなのでしょう。将来が楽しみ…と言いつつ、忘れてしまうのが常だったりするのですが。(笑)


2013年1本目はスケール感のあるミュージカル大作でスタートしました。

今年はどんな映画に出会えるのか。

みなさんにどんな映画を紹介していただけるのか、楽しみです。

今年もよろしくお願いしまっす!



hiroでした。