49本目(10月6日鑑賞)


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-HG1

ハンガーゲーム


知ってましたか? これ3部作ですよ~。


架空の時代の北米。13の地区の長期にわたる紛争の後、勝利した政府(富裕層)が支配する世の中では、反逆した12の地区(貧困層)の戒めとして、1年に1回、各地区から12~18歳の少年少女2名が選出され、生き残った最後の1名が富と名誉を得る過酷なサバイバルゲーム「ハンガーゲーム」が開催されていた。生存確率は24分の1。
炭鉱夫が暮らす12区から、ハンガーゲームに選出された妹に代わり志願したカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、ボーイフレンドのゲイル(リアム・ヘムズワース)に残された家族を託し、同じく選ばれたピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)とともにゲームが行われる首都キャピトルへ向かう。エスコートのエフィー(エリザベス・バンクス)、トレーナーのヘイミッチ(ウディ・ハレルソン)、コーディネイターのシナ(レニー・クラヴィッツ)らの協力で、ゲームを生き残る訓練を積んだカットニスとピータはついにその日を迎える。

観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-HG4
狩猟で鍛えた弓がカットニスの武器。


スーザン・コリンズの原作が大ヒットし映像化が決定。現在続編「ハンガーゲーム2」が刊行され、11月には、最終章と言われている「~3」の日本発売が決まっています。「トワイライト」みたいですね(笑)。

おそらくこの情報があれば何の問題もなかったのでしょうが、なにせ観る気になったのが数日前。圧倒的な情報量の少なさで挑んだのでしょうがないかな。…冒頭の一言がそう。エンドロール直前に「ハンガーゲーム2 日本公開決定」の字幕。…どうりで変な終わり方だな、と思ってはいたのですが、そんなんどっかに書いてあったか?と不満。潔くない。だってタイトル「ハンガーゲーム」だけですよ。第1章・part1・Ⅰとかサブタイルがつくとか、なんもないですよ。てっきり単品だと思ってましたよ。ちょっと怒り。これから観る人はご注意。そんなことみんな知ってる?…ならhiroの軽率プレイを嘲笑ってください。


直前まで興味を示さなかったのは、この上から目線で設えられたハンガーゲームのルールが気に食わなかったから。日本映画では「バトル・ロワイヤル」「カイジ・シリーズ」といった感じか。…人が人と殺しあう映像を見て、何が楽しいのだろうか。理解不能。んなもんで、「バトル・ロワイヤル」は未見。映画ファンにあるまじき暴挙かも。だって好きじゃないんですもん。

ならば、なぜ観に行こうと思ったのか。全米を熱狂させた原作。今作も公開早々大ヒット。鳴り物入りでの日本公開となったわけですよね。生き残ったら勝ちというルールを上から与えられ、上の思惑通り相手を倒して…いや殺して生き残ってめでたしめでたし。こんなストーリーだったら観たくありません。これだけ注目されるんだ、そんな終わり方のわけはないと。きっと主人公が他のプレイヤーと協力しあって、各地域の民衆まで煽って、国家相手の大逆転劇へ。そんなストーリーを期待したんです。


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-HG2
この二人が世界に均衡をもたらす?


ところがですね。…ネタばれかぁ。言えない~。ただですね、希望を持てたのは、続編があるということ。最後に支配層のトップである大統領(ドナルド・サザーランド)が不敵な笑みを浮かべて去ってゆきます。これからです。生き残って終わりではない。国家相手の大逆転劇はこれから始まるんですよ。海外映画の情報通の方、原作既読の読書家の方、どうです、違いますか? あ、いいです、答えなくて。これからのことは楽しみに取っておきます。落としドコロによっては、とても痛快な映画になるかもしれないので。そうなってほしいです。せっかく観ちゃったので(笑)


肝心の映画の内容は?

悔しいけど、面白いには面白い。ややゲーム突入までの時間が長い気がしますが、3部作合計7~8時間(推定)のうちだと考えればそれほどでもないかも。

主演のジェニファー・ローレンスは、「Xメン:ファースト・ジェネレーション」で若き日のミスティークを演じた女の子。同じ地区から選ばれたピータ役のジョシュ・ハッチャーソンは、どこかで見たなと思っていたら、あら「センター・オブ・ジ・アース」のあの甥っ子クンでしたか。大きくなってまあ。

初々しい二人をサポートする役者陣も意外と言っては失礼かもしれませんが豪華です。前述のドナルド・サザーランドはオールド・ファンにとっては「お元気で何より」。若い方には「ジャック・バウアーのお父さん」とご紹介したほうがわかりやすいかも。んでもって、劇中カットニスのメイクや衣装を担当しているシナにはミュージシャンのレニクラ。知りませんでしたけど、ちょいちょいいろんな映画に出ているみたいですね。お、「プレシャス」にも出てるんだ。観ないと。派手なメイクで登場のエフィー役はエリザベス・バンクス。今年一番と評判(hiroの中でね)の「崖っぷちの男」の美人ネゴシエーターは記憶に新しいですよね。憎めない悪役キャラが多い(らしい。すいませんノー・チェックでした)スタンリー・トゥッチもゲームを煽るMC役で登場。


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-HG3

長瀬智也じゃないよ(笑)


この映画、造形も奇抜というか、趣味悪いというか、なんか嫌いじゃないです。上の写真はこのゲームの運営者クレーン(ウェス・ベントリー)なのですが、この髭のカットラインの素晴らしいこと。こんな髭して近所を歩いてたら職質されるな、きっと。彼だけじゃなく、富裕層の人々、そろいもそろって「何じゃそのセンス?」みたいな。色使いといい、ファッションアイテムといい、カラフルで、大きくて、長くて…自己主張のカタマリ。う~。ペットのワンコまで着色。この世界に我が愛しのウーラを連れて行ったらどんなことになるんだろう。想像しちゃった。


「ハンガーゲームPART1」…騙されたこと以外はまずまず。次回以降の逆転劇に期待します。


hiroでした。